46歳の夫は悪性脳腫瘍(膠芽腫)で手術をしてから現在、約1年4ヶ月目。手術の後遺症で認知症を発症して寝たきりです。

 

かたつむりここまでの経緯

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先週の父の日。

 

子どもたちと夫の大好きなティラミスを作った。

 

毎年バレンタインの時期に作っている、我が家の定番簡単ティラミス。

 

来年のバレンタインまで、夫が生きていてくれるかわからないから。

 

 

日によって気分にムラがあり、口から食べ物が摂取できるかどうか、

 

その時にならないとわからない夫。

 

この日は食べてくれるだろうか。

 

 

 

結婚してから16、7年ずっと毎年作ってきたティラミス。

 

お父さん、ありがとう、

 

いつも、いっぱいありがとう

 

想いを詰め込んで飛び出すハート

 

子どもが「はい、どうぞー」と夫の口元にティラミスをのせたスプーンを近づけると

 

夫は食べてくれた!キラキラ

 

「美味しい〜」と言ってくれて、

 

「やったね」と子どもとハイタッチ!

 

二口食べたところで「もう、お腹いっぱい」とニコッと笑ってくれた照れ

 

 

その日、私は夫に手紙を書いていた。

 

毎日いっぱいいっぱいなので、

 

何かの記念日とか、きっかけがないとなかなか面と向かって想いを伝える機会がない。

 

「今までキャンプとか思い出をいっぱいつくってくれてありがとう」

 

「最高の家族とたくさんの幸せをくれてありがとう」

 

「大好きだよ」

 

と、夫のそばで手紙を読みながら想いを伝えた。

 

以前、自分がこの先迎える死を理解してかしてないのかわからないけど

 

1人で死ぬことへの不安を口にしていたことがあったので、

 

「ずっと一緒にいるからね。大丈夫だからね」

 

と夫に伝えた。

 

夫は時々ほほえみながら静かに聞いていた。

 

夫に伝わったんじゃないかと思う。私は満足だった照れ

 

 

 

その日の夜寝る前、夫はティラミスと手紙のことはもう、覚えていなかったあせる

 

手紙を書いて読んだんだよ、と言うと

 

夫は「また読んでね」と言ってくれた。

 

「いつでも読むから、忘れてもいいんだよ」と私が言うと、

 

にっこりして眠りについた。

 

 

 

 

UMAくん 夫の異世界語録 UMAくん

 

夫「おつまみは甘い系と、いんどけいがいい」

私「インド系?」

夫「うん、インドネシア」

真顔(インドネシア系のおつまみ。難易度たかっ!

 

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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっていますチュー夫の一言一言が愛おしく大切です。

いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。

重度認知症の夫との会話は、謎解き >

 

 

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