闘病1年3ヶ月目 <抗がん剤治療11クール目>
昨日の訪問リハビリでは、車椅子から家の車の後部座席へ乗る練習をした。
これは私の強い希望だった。
要介護5で寝たきりで、認知症で、幻覚・幻聴など脳障害のある夫だけど、
一緒にまたお買い物がしたい!どうしても!
「家族でお出かけ」を、何気ない日常の一部にしたい。
福祉車両のレンタルで行くのも良いけど、自宅の車で気軽にお出かけがしたい!
無謀な挑戦なのかもしれないけど
車の後部座席のスライドドアを開け、外側に車椅子を横付けする。
車の中から夫を引っ張り上げるために、お義母さんが後部座席に待機。
私は夫を抱きかかえて、後部座席のシートへ夫を腰掛させる役目。
「さあ、やるよ!」と夫に声をかける。
・・・夫、盛大に拒否
私の手は振り払い、お義母さんには「どけよっ」と。
やっぱ、だめかぁ・・・
身内に車椅子の介助をされるのは、いつも嫌がる
私が非力で危なっかしいから、怖いのかもしれない。
リハビリの先生が介助を手伝ってくれた。
というかほぼ先生が夫を抱えてくれた。
よいしょっと3人がかりで、車の座席に座らせることができた!!
やった!!夫、1年3ヶ月ぶりに自宅の車に乗った!
そのまま私が運転して、お義母さんと夫が後ろに乗って、
近所をぐるっと5分くらいまわってきた。
夫と久々にドライブ!!! やった〜 5分間だけど!
車から降りる時も3人がかりの介助でなんとか車椅子に戻った。
戻る時も夫は「痛い、怖い」と言っていて。
・・・思ったより、大変
夫はほとんど立てない。つかまれなかった
う〜ん・・・ やっぱり気軽にお出かけなんてのは、ちょっと難しいのかな。
だめなのかなぁ。
あきらめきれないなぁ
夫と一緒にもう一度スーパーに買い物に行きたいなぁ。
夫の異世界語録
「(娘を指差して)ミートボール部!」
(娘、びっくり
食いしん坊がたくさんいそうな部だね
)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。