45歳の夫は悪性脳腫瘍(膠芽腫)で手術をしてから現在、約1年2ヶ月目。手術の後遺症で認知症を発症して寝たきりです。

 

かたつむりここまでの経緯

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<抗がん剤治療11クール目> 

 

昨日抗がん剤治療の入院から帰ってきた。

 

いつも入院から帰ってきた日とその後2日くらいが嵐だ。

 

夫は病院から自宅へ急に環境が変わるせいでせん妄が激しい

 

私は1週間在宅介護から解放されて体と感覚がなまっているので、夫となかなか息が合わないあせる

 

 

 

昨日の夜も一悶着あった。

 

夜8時ごろ夜の胃ろうをしようかなと夫のそばに座ると、

 

失禁で全身が濡れていることに気づいた。

 

シーツも防水シートもかなり濡れているので、全部取り替えなければいけない。

 

身体を拭くためのぬれタオルを電子レンジで温め、おむつや着替えを一式用意して、

 

夫に「着替えるよ!協力してね」と声をかけた。

 

夫は「嫌だ」と一言ガーン

 

さあ、はじまった。お決まりの拒否だ。

 

なんとか着替えないと、と色んな言い方で声をかけつつ夫の気分が変わるのを待つ。

 

でも、今日はいくら言ってもいくら待っても夫の気分は変わらないガーン

 

相変わらずの拒否で段々とイライラしてきた

 

私は強引に夫のオムツを剥ぎ取って、温めたタオルで汚れているところを拭く。

 

強引に濡れている下のシーツを引っ張って取って新しいシーツを身体の下に押し込む。

 

夫が協力的な時は、右向いたり左向いたり身体を動かしてもらって

 

シーツや洋服、オムツを整えるのだけど、

 

今日は協力動作もないので、夫の身体が本当に重たく感じる。

 

夫は暴言を吐きながら私の腕を振り払う。

 

オムツがつけられない。濡れた下着もまだ取り替えられてない。

 

だんだん2人ともヒートアップして怒鳴り合いになった。

 

「もういいよ!もう知らないよ!わがまま言わないでよムキー

 

と、言いたくないこと、普段なら我慢できることも、余裕がなくなるとつい言ってしまう。

 

もう何もかも投げ出したくなる泣

 

こんなこと言われたら絶対夫は傷つく、かわいそう、と心の中ではわかっているのに

 

止められなくなって言ってしまうあせる

 

こんな時に限って子どもが近くで無言で私と夫の会話を聞いている。辛いえーん

 

 

 

私は一度落ち着くために、夫をそのままにしてその場を離れた。

 

ものすごく汗だくだったので、涼しいところに行きたくて

 

夜だけど、近くのドラックストアまで買い物に行った。

 

ベッドの柵を外したままにしてたかもしれなくて気になって

 

買い物中に見守りカメラで夫の様子を見てみた。

 

着替えもオムツも中途半端のまま、おとなしくベッドに横たわっている。

 

早く帰らないと、、でも帰りたくない。。

 

 

チューハイとお菓子を買って、

 

すごーくゆっくり自転車をこぎながら家に帰った。

 

もうそろそろ夫の気分が変わって着替えをしてくれるかもしれない。

 

そう思って夫に声をかけた。

 

 

 

まだ、ダメだった。今日はもうだめだガーン

 

とりあえず、胃ろうだけ先に済まそうと思って、なんとかお腹にチューブは付けられた。

 

夫が抜いてしまわないように声をかけながら栄養剤と薬を入れた。

 

チューブを抜いた後に、一瞬夫が手を緩めてくれたので

 

そのすきに素早く強引に服を脱がせる。

 

夫は「痛い、痛い」と言っている。

 

私は「ごめんね、ごめんね」と繰り返しながら、えいやっと着替えを一通り済ませた。

 

せっかく敷いた新しいシーツは、着替えがもたついたせいでちょっと濡れているけど、もういいだろう。。お願い

 

もう気力が残っていないあせる

 

掛け布団を夫にかけて、やっと終了。

 

「ゆっくり寝てね」と夫に声をかけて、

 

私は先ほどのチューハイを飲んで寝た。

 

ものすごく、疲れた。

 

 

 

 

 

UMAくん 夫の異世界語録 UMAくん

 

「(ズボンを指差し)ここに地図が入っている」

真顔(冒険者みたいだね!!

 

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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっていますチュー夫の一言一言が愛おしく大切です。

いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。

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