45歳の夫は悪性脳腫瘍(膠芽腫)で手術をしてから現在、約1年2ヶ月目。手術の後遺症で認知症を発症して寝たきりです。

 

かたつむりここまでの経緯

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<抗がん剤治療11クール目> 

 

無事抗がん剤治療の5日間が終わって、今日退院だった。

 

10時半ごろには車椅子に乗れたので、

 

タクシーが11時にくるまで病院の外を散歩することに。

 

車椅子を押して病室を出てエレベーターまで来た。



1階の出口に行くために「下へ行くボタン」を押すと

夫が「上だろ!!」と上へ行くボタンを押そうとするガーン

「1階へ行くから下だよ」と何度説明しても「上だろ」と言い張る。

「下」と認識しているけど「上」と言ってしまうのだろうか?びっくり

 

それとも上の階から1階へ行くには下へ降りる、ということがわからなくなってしまっている?

 

 

1階に降りて出口に向かっていると

「今何時?」と夫が聞いてきたので、病院の中の時計を指差して「10時半だよ」と答えたら

「まだ9時半」と言うびっくり

何度説明しても1時間前にずれた時間を夫は言う。

家でも度々あった。

時計を全く読めない訳ではない。

1時間ずれるのだ。

14時半の時計を見て、13時半と言ったり。

脳の中で1時間早く変換されて認識してしまう?

 

本当に、不思議。

夫自身は間違っていると思っていないので、私もムキになって訂正することはしない。

 

外で散歩をしていると、夫は「あったかくて気持ちいい〜」と嬉しそうニコニコ

 

散歩しながら私とも会話をするけど、

 

右脇下あたりに子ども?にっこりの気配を感じるのか見えているのか、

 

時々その子にも話しかける。

 

「ね?そうだよね〜」みたいに、本当に存在しているかのように。

 

介護タクシーの中でも、その子のことを指差し

 

「こいつは午後から学校なの?」

 

と聞いてきた。

 

ついてきちゃった子が、本当に幽霊とかだったらちょっと怖いけどガーン

 

多分その子はいつも夫のそばにいる子なんだと思う。

(脳の障害で子どもがいるように感じている。夫だけに見えている、3人目のこども >

 

 

「そうなのかな〜」と私はうまくはぐらかす。

 

今日からまた家での介護が始まる。

 

気合い入れないと!!

 

 

 

 

UMAくん 夫の異世界語録 UMAくん

 

「あそこの爺さんに軽井沢の件、声かけてるのにうんともすんとも言わねーんだよ、もういい?」

真顔(うん、多分夫にしか見えてない人?なのかな?ガーン軽井沢の件って何だろう〜ニヤリ

 

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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっていますチュー夫の一言一言が愛おしく大切です。

いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。

重度認知症の夫との会話は、謎解き >

 

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