<抗がん剤治療11クール目>
今日は朝10時にがんセンターへ、抗がん剤治療(点滴)の見守りに行った。
今日は、無事針が刺せるかな・・・。
機嫌によっては刺せない時があるので、いつもどきどき。
いつもとは違う先生がやってきたので、夫がちょっと睨んでいる。
あ、ちょっとやばいかな
「嫌だ、やらない」と何度かごねたけど、何とか説得して
無事に刺せたー!!
今日はアバスチンもするので、長時間。
右胸のポートに針を刺した後、点滴の薬が病室に届くまで1時間半かかる。
いつもはベッドの上で寝て待つのだけど、
「車椅子に乗ってみる?病院の中のコンビニにスイーツ買いに行かない?」とダメもとで誘ったら
なんと頷き、車椅子に乗ってくれた!奇跡だ!
念願の!コンビニデートができた〜!!!
1年2ヶ月ぶりに一緒に買い物。
「何か買いたいものある?」と聞くけど夫は答えない。
夫はカゴを持つこともお金を払うことも、もうできない
でも、お店に入って一緒に商品を見てまわるだけでも、十分楽しい。
いつも抗がん剤治療の入院中はほとんど寝て過ごすので、夫にとっては良いリハビリになった。
夫が好きなもの2大トップの「ホイップクリーム」と「お芋のペースト」が入ったサンドイッチがあったので
買ってみた。柔らかいので、夫も食べられるかな。
今回入院の間、理学療法士さんが何回か食事の練習に入ってくださったけど、
夫は全然食べなかったらしい
なので、サンドイッチ食べるの無理かな〜と思っていたけど、
手に持たせたら、半分食べた!
これには看護師さんもびっくり
私と一緒なら食べるんだ とちょっと誇らしかった。
少しでも、美味しいものを食べる楽しみや嬉しさを感じてほしい。
それは一時かもしれないけど、その感情の積み重ねが脳に刺激を与えるかもしれない。
自分からまた「食べたい」と思える日が来るかもしれない。
胃ろうを卒業する日がくるかもしれない、と信じて。
夫の異世界語録
「お前は、人間か」
(はい、えっと、逆に何に見えるでしょうか)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。