2023年8月7日 手術から5ヶ月9日
再発した癌を小さくするため、1クール目の抗がん剤治療が始まった。
テモゾロミド(テモダール)、吐き気どめを、5日間、右胸につくったポートから点滴で入れる。
夫のせん妄は薬により若干落ち着いたが、着替えや胃ろうを拒否することがあり、
面会に行っても布団を頭からかぶって話せない日が続いていた
抗がん剤の投与は、被曝の恐れがあるため、細心の注意を払わないといけない。
点滴中は、管を抜いてしまわないように家族の付き添いが必須と言われた。
点滴の針がさせたことを医師が確認して抗がん剤を発注し、病室に届くまで1時間くらいかかるので
「点滴の針をさせたら電話で連絡します」と病院から言われていた。
抗がん剤点滴治療の1日目、病院からかかってきた電話は
「暴れて針が刺せなかったので、今日は中止にします」
1日目、できなかった、、、
ということで、2日目は針を刺す時から付き添いをして夫を説得する事になった。
病室へ入ると、裸の夫が寝転がっている。おむつも半分取れかかっている
看護師さんによると、着替えも拒否、おむつもゆっくりつけさせてくれない、とのことだった。
裸の夫にタオルケットをかけてあげて、手をさすってあげた。
服を着ないのには何か理由があるのかもしれないと思った。
「身体を何かが這っていて気持ちが悪い」と言ったことがあったので、
体に何かが当たるのが嫌だったのかもしれない。
リハ病院の時に言われた
「大勢の人に囲まれて、色んな人が話しかけると脳が処理しきれなくて、暴走してしまう時があります」
という言葉を思い出した。
今日は、最少人数で病室に静かに入ってきてもらって、針を刺す準備をしてもらうよう看護師さんに伝えてみた。
そして、抗がん剤治療2日目、針を刺す時がきた。
医師「いい?針さすよ」
夫「何をするんだ!!何でだ!!」
大声で睨みながら叫ぶ。今日もダメなのか・・・
私は針のところへ夫の手がいかないように、ずっと手を握ったりさすったりしながら、
夫に、病気で点滴が必要なこと、点滴をしたら退院できることなどを説明した。
夫「おれの番じゃない!! 隣の人が先! 先生に聞いてこいって!」
夫にはまた、誰かが見えている。何人見えているのだろう。
私「聞いてきたよ。みんな終わったって。」
医師「次は〇〇(←夫)さんの番ですよー」
と医師も小芝居に付き合ってくれる。
しばらくして、夫が落ち着いてきて、点滴が刺せた!!!
よかった!!本当に嬉しい
点滴の針がさせただけで、みんなが大喜び
点滴中は、ほぼ寝ていてくれたので無事終わった。
こんな風に、夫は入院中ほとんど服を着ず、点滴もできたりできなかったりして
1クール目の抗がん剤治療が終わった。
次は23日の休薬期間を経て2クール目が始まる。
続きは4月3日(月)19時30ごろ更新します!
「要介護5、1週間の介護スケジュール」