<抗がん剤治療11クール目>
今夫は11クール目の抗がん剤治療で、がんセンターに入院中。
先日面会に行った時のこと。
夫「4月は何日あるの?」
私「30日間だよ」
1ヶ月の日数がわからない様子
「20日間じゃないの?」と夫。
私は病室の壁にかかっているカレンダーを指差して、1日ずつ数えながら
30日間であることを丁寧に伝えた。
夫「なんで短くならないの?」とちょっとキレ気味に返してくる。
私は何度も何度も説明する。
しまいには
「何勝何敗?」と・・・。
カレンダーの日数のことではなかったのかもしれない。
奇妙な会話で、妙な雰囲気になる
そのとき、看護師さんが夫の胃ろうの処置に来てくださった。
夫は、看護師さんにシャボン玉がどうとかっていう話を延々としていた。
内容に関しては私も看護師さんもわからなくて、
ただ「うん、うん」と2人で聞いていたんだけど、看護師さんが最後に
「教えてくださってありがとうございます」と言った。
夫は「うん」と頷いて納得したように、穏やかになった。
そういう返しがあったか!!!
私も、返答に困ったときは、その言葉を使おうと思った。
夫も嫌な思いしないし、良い言葉!
ありがとう、看護師さん。
夫の異世界語録
「めしは、ハム?」
(どんな夕飯さすがにもう少し出すよ?)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。