ここまでの経緯
救急搬送、緊急手術までのお話は→
＜抗がん剤治療10クール目＞
今日は朝から、夫は機嫌よく話していた。
でも、ほとんど内容はわからなかった
麻痺の影響で口元が歪んでいるので、
聞き取りづらいのと、声が小さいのと、
話のつじつまが合っていないのと、
ものごとの名称がチグハグなので、
口元を凝視して集中して聞かないと、本当にわからない
でも、「うんうん、それでー？」と相槌を打ちながら聞く。
子どもの朝の準備でバタバタしているので、時々テキトーになってしまう。
テキトーになりすぎると「何が”うん”だよっ てめーふざけんなよ
」
と段々怒り始める。
夫、ごめん、、、
怒る時の声は大きいので聞き取りやすい。
夕方は、せん妄があり、大声を出したり息が荒い
しんどそうな様子を隣で見ていると、こっちまで疲れる
夫の様子が気になり、家事や仕事がはかどらなくてイライラする。
※在宅でWebデザインの仕事をすこーしだけしています
仕事に没頭する時間が本当に取れない
イライラしすぎて息子に当たってしまう。
7歳の息子に
「まま、こわいかおになってるから、やさしいかおになって」
と言われて、泣きそうになる
ごめん、息子本当に。
息子が夫に何か話しかけている。
夫が息子に何か言っている。
よかった、怒鳴ってない。ちゃんと会話してる・・・
と思ったら息子が私のところへやってきた。
「こまっちゃうからあっちにいってて、って言われた」と
おそらく、夫は息子の言っていることがわからなくて、
何を言ったら良いのかわからなかったんだと思う。
怒鳴らなかっただけマシかも。
息子もそんなお父さんに、もう慣れているのでそんなに気にしていないように見えるけど
そう見えるだけかなぁ・・・ 本当は傷ついてるかな
辛いなぁ。夫も息子も
夜、夫の胃ろうをしていると、息子が
「ママのひざの上で音読の宿題する」と近寄ってきた。
息子をひざに座らせ、身体は夫のお腹へ向け、
身体をねじった体勢のまま、胃ろうの栄養2パックを絞りあげる。
腕もひざも腰も痛い。。。
息子の音読の声に夫が怒鳴らないか、ヒヤヒヤしながら聞く。
夫の反応に気を取られて、息子の音読は耳に入ってこない。
ごめん息子
息子のことは可愛いのに、全然かまってあげられないし、
その心の余裕がないのが本当に辛い
夜寝る前に、息子へのごめんが込み上げる。
夫の異世界語録
「前回ももの交換したじゃん？あれ今もやってんの？」
（桃の交換・・・？！誰と、なんのために）
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています
夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。
