2023年2月16〜3月13日 <抗がん剤治療8クール目> 手術から12ヶ月
夫の病気が判明して緊急手術をしたのは2022年の3月1日。
その20日後には息子の幼稚園の卒園式があった。
その翌月の4月には小学校の入学式があった。
そして1年後の2023年3月には娘の中学校の卒業式、4月には高校の入学式。
子どもの成長を一緒に喜び、子どもの晴れの日を一緒にお祝いするはずの夫は、いなかった。
「俺も式に出たかった」
病気になる前の夫だったら、そう悲しんだかな。
今の夫は・・・ あまり興味なさそうに見える。
子どもの歳がわからないので、ピンとこないのかもしれない。
「卒業したよ!!」「入学式だったよー!!」とはしゃいでいるのは、私と子どもたちだけ。
夫に報告しても、目をつむったままうなずくか、そーなん?と言うだけ。
おめでとうと言う言葉は出てこない。
子どもは、お父さんに祝ってもらいたかっただろうか。
子どもの門出の行事がたくさんあるこの時期に、なんで夫は病気になってしまったのだろう。
娘の受験のサポートも大変だった。夫に支えてほしかった。
無事受験を終えて、入学の準備や手続き、全ての行事を1人でこなした私の苦労を、
夫、少しはわかってる?
きっと、そばで見てくれてたよね。
夫の異世界語録
「俺の足の下半分、どこ?」
(こわいこわいちゃんとついてるよ!!)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。
続きは5月2日(木)19時30ごろ更新します!
「夫、10日かけて娘へ手紙を書く」