2023年12月22〜1月18日 <抗がん剤治療6クール目> 手術から10ヶ月目
年末の夕方までヘルパーさんが着替えのお手伝いに来てくれた。感謝です
年始は2日まで全ての介護サービスはお休みなので、2日間は1人でなんとかやってみることに。
年末31日の夜は、夫のご両親と夫の姉が家に来てくれた。
夫のベッドをリビングの中央へ移動し、夫のベッドのすぐそばでみんなで紅白を見ながらご飯を食べた
夫は穏やかに目をつむったりたまにテレビを見たりしていて、
時々会話にも入ってきた!!!
夫が声を発した時は、テレビの音量をサッと下げ、みんな夫の口を凝視して聞き耳を立てる。じゃないと聞き取れない
賑やかにみんなでご飯を食べるのは、1年ぶりだね〜、夫
たぶんこの後の夜は脳が興奮しちゃって、せん妄が激しいんだろうな〜とは思うけど、、、
たまにだけど、日によっては少し何か飲んだり1口2口柔らかいものを食べることができるようになっていたので、
おせちやビールを少しだけでも楽しめるかな?と期待していたけど、
結局夫は首を横に振って口を開けなかった
夫は、昔から細長い渦巻き状の貝のような見た目の「チョロギ」が好きだった。
お義父さんが持ってきてくれたので、小さく切ってあげたけどそれも食べなかった。
何も食べなかったけど、夫はみんながいる時間とても穏やかで、一緒に写真を撮ったりした
美味しいものを食べたり、お酒を楽しく飲んだり、心が浮き立つ年末年始。
今まで当たり前のように夫と一緒だった。
今年は・・・
みんなが帰った後、年が明ける0時前後まで
夫のせん妄(ひとり言や、見えないものに対して怒鳴ったり)を見守り、
落ち着いてきたタイミングで、パジャマや布団が濡れてないか確認してから2階へ。
いつものように数時間おきに携帯の見守りカメラアプリで、1階の夫の様子を確認する。
いつもの夜だ。
携帯の画面越しに寝ている夫に、心の中で話しかける。
去年は大変な一年だったね。
その後、良い年にしようね、とか前向きな言葉を、、と思ったけどどうしても出てこなかった。
来年はどうなるの?まだ一緒にいてくれるの?
1月1日が始まったばかりなのに、これからどうなるんだろう・・・ っていう言葉しか正直思い浮かばなかった。
でも、1月1日の夜が開けて朝、夫の顔を見た時こう思った!
夫は、人より少し早く人生が終わるかもしれないけど、「良い人生だった」、
「短い人生だったけど決して不幸ではなかった」と思えるよう、
1日1日を過ごしていきたい。
それは夫だけでなく、私も、周りの人たちもそう思えるように。
私は介護で大変な毎日だったけど「不幸ではなかった」と思えるように、
1日1日を過ごしていこう。
夫の異世界語録
「(洗面所のドアを指して)あれどこの事務所?」
(あのドアの向こうで歯磨きをしてたんだよー!)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています夫の一言一言が愛おしく大切です。
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。
続きは4月25日(木)19時30ごろ更新します!
「目を開けてくれなかった、私の誕生日」