先週、今年2年目のあめつちの田んぼの稲刈りにお伺いしてきました。


緑米



あぁ、、、
なんて美しいのーー





風でサワサワ サワサワ稲穂の揺れるおと
生命力がすごい


ハッピーヒル



アサヒ1号


大丈夫かね〜って1本ずつみんなで田植えした数種類の稲は、たくさん分けつして、しっかり根を張りぐんと青々と成長し、セルロース感えぐい太い茎、台風でぜんぜん倒れなかったのもさすが。これは倒れんわ。




一本からこんなにたくさん!


去年よりも一粒ひとつぶぷっくりしてて、なにより他の草が、、、あんな大変だった他の草が少ない!
ジャンボタニシも、ジャンボタニシと稲と大地への野間っちの全信頼っぷりもすごい。
いろんな経験と、積み重ねた学びと、コミットメントのうえのこの在り方なんだなぁ🧡




そうそう!稲霊さん(稲麹)も顕われておられました✨祝福じゃのー







ジャンボタニシとか稲麹とか、他の世界線ではマイナス扱いな方々が、大地の恵みであられたり、もともとの稲の生存戦略、ゆるゆるいっぱい笑いながら、いろんなこと教えてもらった。
お疲れモードとか言ってたけど、ここ来て逆に元気になったー🧡

豊かな時間をどうもありがとうございました!

夏の終わりのことでした。
久しぶりの講座仲間の友とふたり、由布岳と鶴見岳に臨む高台に座す、正雲寺さんでの蚊遣り香づくりに行きました。







お香づくりは香司さんの手ほどきを受けながら、天然の香料をひとつひとつ合わせていく本格的なものでした。




数日前に同じ講座繋がりの仲間が光に還ったとのお知らせを受け取ったばかりの私たちでした。
Zoomを繋いでの仲間たちの集まりにも参加できず、やっとリアルに会えたふたりで気持ちを分かち合えたところでした。

今回のワークショップは以前から参加を決めていたものだったのですが、インド白檀、甘松、丁子、木香など、、ひとつひとつのそのままの香りや、火をつけたときの香りの違いにただ丁寧に集中する工程は、静かに心が洗われていくようで、それは優しい救いの時間のように感じられました。




とはいえ思わず丁子を入れすぎたり(どんだけ浄化!?)ぐるぐる渦巻きに格闘したりして、なんとかいい感じにおさまりました。あとはゆっくり乾かすだけです。

講座が終わってから、こちらの女性のご住職さんにいろいろお話しを伺いながら本堂に向かうと、

なんとそこには、

光に還った彼女と、昨年zoomを繋いで、やはり同じ講座仲間の手ほどきをうけながら、繋がった皆で一緒に作ったのと同じ、美しい韓紙で作られた『ハスワーク』の蓮の花が、

あの蓮の花が、

天井から鈴なりに繋がれて、
あたかも宙から降ってくるように咲いていたのでした。






こんなことって、、、 
思わず涙しつつ彼女の話をする私たちに
人のいのちは長い短いではなくて、
それぞれにお役目があって
ほんとうにこんかいの人生のお役目をしっかり全うされたから仏さまになられたからと
ご住職さんが蓮の下でかけてくださる言葉のひとつひとつが、
体感として胸にすとんと落ちてきて、

彼女が温かくそばで微笑んでくれているように感じて

なんだか張り詰めていたものが解けて、なんだかすごく安心したのでした。

改めて、
世界はとてもとても優しくて
慈しみはすべてを超えて届く

この初秋はお見送りが続いて、自分を振り返ることも多いです。

出来上がった蚊遣り香の煙はとても落ちつく香りで、優しく細くゆらりと昇っていき、、、

それにしても
ああ、なんで蚊遣り香を作ってしまったんだ!

気持ちを込めて、手作りした天然のとびきり良い香りのお線香をたむけたいのに、、

でも、彼女たちなら、蚊遣り香も、笑ってくれそうだからいいのかな。

金木犀のお線香、用意出来なかったな、と思っていましたが、
今年も金木犀の花が咲き始めました。
運転しながら風に乗ってくる、甘く優しいかおり。



今年は、葛の花の勢いがすごかった。

この台風を予測して、根を張っていてくれたのでしょうか。








今回は葛花まで手が回らないかな、と思っていたけど、裏の葛花がそれは見事な花付きと芳しさで呼びかけてきてくれて、思わずいくつかの房を分けて頂きました。





お花をひとつひとつ外しながら、マグカップにお湯を注いで葛花茶を頂く。










あぁ、巡るなぁ、、、




台風前に乾かして、、、



葛花はとっても良い香りで虫たちを呼び寄せるから、広げてありんこたちに逃げる暇をば。虫たちを呼びまくってどんどん結実しては拡がる葛の生存戦略は、荒廃した大地をみどりに覆っていく。



ソクズと一緒に絡んでた葛花は蒸留してみました。





蒸留したものは上に抜けるようなキリッとした感じで、ゆっくり温められて下に残ったお湯が、もうとんでもなく濃厚な落ちつくかおりで、、、

葛花茶はこのように抽出したらいいのだと見本を見せてくれました。





急きょまとめた大切な方への野草薬草花束にも、小さめな蔓を入れました。

良い香りと、萩やらキンミズヒキやらみどりのネズミモチの実たちやらと共に。にっこり微笑んでくれたみたい。野歩き大好きな方だったから、野草たちに寄り添ってもらえて良かった。



時間ギリギリで草むらみたいになっちゃった。


ハギ

キンミズヒキ

カワラヨモギ

ヨモギ

大和当帰

ヘクソカズラ

ネズミモチ

オトギリソウ

やまぶどう

エノコログサ

ヒキオコシ

カワラケツメイ

ゆかりのある、秋の薬草たち




お別れしたあと、母と平尾台を散策して、ドライブ中に初めて白い葛の花に出会いました。





無理くり停車したら辺り一面に拡がるすごい香り。天使のような浮遊感。なんて美しいのでしょう。





宙からの贈り物のよう。

ふたりで傘の柄で蔓を手繰り、ひとかずら。 少しでも水あげいいように、葉を落として母の台所に。しばらく優しい香りで寄り添ってくれました。






葛花は酒毒を消し、その根は生薬として大切な救荒食として繊維は衣服にと人々の営みのそばに葛はいてくれました。そしてその香りやエネルギーはこんなふうにいつも私たちを優しく包んでくれていたんだなぁ。




今夏も醸して洗った葛の繊維







🌿仁入り梅肉エキスやニュートラル野草茶など、薬草のてしごとをコツコツ作っています。


発送再開させて頂きました。

長いお休みありがとうございました。


薬草のてしごと笑み草












いま台風の中心から40キロくらいなんだけど、
写真撮れるくらい風がなくて、虫の声、鳥たちが稲刈りあとの田んぼにいっぱいです。もう数時間も。








窓を段ボールと百均ブルーシートで塞いで外見えないから散歩にでてみました。




昨夜は風の轟音を聴きながら遅くまで甲斐大策さんの中央アジアの本を読みながら有機葡萄酒をばきめこんだり、Eテレで岡本太郎さんの『タローマン』観たりしてて、

タローマン 火曜日にもあるようです


今朝少し変わった夢とともに静かに鳥の声に目が覚めたから、一瞬異世界来たかと思ってしまいました。






実家に電話したらムクナ棚はぎりぎり立ってて花が咲き始めたローゼルは倒れちゃった模様。明日起こしましょう。ご近所の稲穂が全体に倒れて水に浸かってるのみると胸が痛い。 




沖縄のカフェで働いていたとき、最大時65Mのでかい台風の目の間に、宮古んちゅのオーナーに大丈夫だから今!って、西原町から首里を抜けて那覇のアパートまで、愛車Kawasakiエストレアで深夜帰宅したことを思い出します。街路樹ボコボコ倒れてるし、いろいろ道に落ちて二輪滑るし、、だったんだけど、これまた異世界じみた生暖かい風のなか、無事帰宅して少しして吹き返しがきた。さすが宮古人✨

そろそろ吹きかえしてきたようです。

夏の終わりのせつなさを、巨大なエネルギーでかき混ぜ祓って季節を次に進めていく。
ダイナミックなモンスーンアジアの東の果てくれにいるのを改めて感じます。

台風も、台湾の地震も、被害がこれ以上拡がりませんように。。

🌿仁入り梅肉エキスやニュートラル野草茶など、薬草のてしごとをコツコツ作っています。


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長いお休みありがとうございました。


薬草のてしごと笑み草














9月9日。今日は重陽。菊の節句。
中秋の名月🌕のいちにちまえ。


夏以来、自律神経やられてる感満載で、しばらくぶりに鍼を受けに福岡まで。

やばい!だいぶガッチガチだったみたい。

下手なのに運転してきたからですよ〜と言い訳するも、そんな一朝一夕になったもんやない!と、、、😅


緩んだ頭で下道をゆっくり帰っていたら、都市高の高架の隙間から橙色の大きな月🌕
ずいぶんと、日が短くなりました。


ウチハマダマダトオイ、、、

キンヨウビコンデル、、、




柑橘みたいな月がずっと導いてくれて次第に山道、こんな夜には Tom Waitsの “Grapefruit Moon“  を聴きながら帰ろう。





開けた窓から車の音をものともしない、倍音みたいな虫たちの声。ピアノと嗄れ声と、なんとも切なくたまらない。
思わず車とめて休憩。


動物に遭遇せずに、無事に帰れたので、菊花のお茶をいれました。旨ーーーーっ!!
お腹空いてるのか、思わず具沢山なのは許してね。








白菊花、黄菊花、シラヤマギク、さすがにグレープフルーツは無いから蜜柑の皮、棗に黒豆、乾かしといた庭の桑葉に紅花。長距離運転後に沁みる。
こういう適当に淹れたお茶は計算無い分、今にしっくりくるなぁ。



“グレープフルーツの月、輝く星ひとつ、目に映るのはそれだけ“


トム・ウエイツ、この曲書いたとき24歳だって、、、マジか。 カッコよすぎだろ。



ちなみに
黄菊(苦)は 風熱邪の発散に
白菊(甘)は 平肝明目に より優れていると言われています。
(いつもどっちだっけ?ってなって混ぜて使ってしまうーー😅)

野菊花(苦寒)は清熱解毒、消腫 なので可能性の炎症などにも良さそうですね。といっても、野菊は数千種くらいありそう、、、
特にシラヤマギクは、私たちは特に頭痛やめまい、のぼせによく使うから庭に植えています。

菊は神経を鎮めてくれて、解毒、浄血作用もあって、、、香りがきつい場合もあるけれど、お気に入りの菊で菊枕、いつか作ってみたいなぁ。



🌿仁入り梅肉エキスやニュートラル野草茶など、薬草のてしごとをコツコツ作っています。


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薬草のてしごと笑み草