可能性というもの論、その11。
ひとつ前のその10はこちら。
-------------------------
「この子は本当はできる子なんです」
「もっと賢いはずなんです」
「だから・・・・・・W大付属に入れたいんです」
この台詞を聞いて、私と主任さんは目が点に。
だって、W大付属は偏差値70台(上位2%)が戦う舞台です。
60台後半(上位10%以内)では、太刀打ちできるかどうか。
母親は、自分の心情を吐露すると、
我々をじっと見つめます。まるで懇願しているかのように。
Sくんは、というと、所在無げな感じです。
そうですよね、本人は自分の成績の悪さはよくわかっていますから。
国語と算数の偏差値、あわせて30ちょい。
なのに、私は思わず言ってしまいました。
「どんな成績であっても可能性はゼロではありません」
「しかし、合格するためには相当の覚悟をもって当たらないといけません」
「我々も全力を尽くしますが、
お母様も我々を信じて全力で勉強させることができますか?」
コクリとうなづく母親。
顔を上げているSくん。
更にびっくりしているのを隠している主任。
私にとっては浪人時代の経験を素直に話しただけ。
そう、確率はゼロではない。ゼロでは。
その12に続く。
可能性というもの論、その10。
ひとつ前のその9はこちら
。
-----------------------
ゴールデンウィーク明けのある日。
塾でも親子面談があります。
今は普通かもしれません。
A塾ではありませんでした。
電話連絡は結構していましたけどね。
Bセミナーの親子面談は、実際に塾に親御さんにおいでいただき、
意向をお聞きするというもの。
この面談に学生バイトが出ているってのもちょっと違和感がありますが、
だからこそ起きたことがありました。
Sくんは入校した時の成績は低空飛行でした。
入ったときの偏差値が、算数こそ40台後半だったものの、
国語は目も当てられません。30あったかなぁ。
つまり、下位2%ということです。
小学生の場合、中学受験組は限られていますので、
この偏差値は小学生全体ではあてになりません。
・・・・・・とはいえ、30ってのは、受験をする前提ではかなりひどい。
志望校などの意向をお伺いするこの面談で、
我々講師陣が想像もしない台詞を、Sくんの母親は言ってきたのです。
「この子は本当はできる子なんです」
その11へ続く。
おいしい夜。吉池ステーキハウス。
以前のブログでも書いたとおり、毎月箱根・小田原方面に出張をしております。
お客様の月次巡回監査、のためです。
毎月の会計処理や予算・実績の状況確認と、今後の経営の一手をどうするのか。
決算期が近くなれば、利益予測と納税額予測を行い、資金の準備をお願いする。
そんな仕事の合間の楽しみといえば、やはりおいしい食事。
どうしても距離的なこと、業務量から宿泊となってしまうこの出張、
夕食はかなり高い確率で吉池ステーキハウス さんにお邪魔しています。
紫峰牛という、国産黒毛和牛のステーキを、目の前で焼き上げて提供してくださいます。
見るからにおいしそうでしょ。
こんな風に焼きあがっていきます。
できあがり。5人で分けたのでこの量です。
ほどよく脂を落としてあるので、非常にやわらかく食べやすくなっています。
オリジナルのソースも絶品ですし、塩だけで食してもおいしいですよ。
仕上げはガーリックライス。お味噌汁と香ばしいにんにくの香りは、
なんとも満足感を与えてくれます。
ちなみにポークソテーやハンバーグで使われるデミグラスソースも、
自家製で丁寧に作られた逸品。お試しください。
なお、ステーキハウスのある吉池旅館 さんは、温泉も秀逸。
お湯のやわらかな、やさしい感触は本当に忘れられないもの。
塩素臭を感じない温泉を味わうと、温泉への考え方が変わる気がします。
宿の前には温泉を触れる泉があるので、試してみてくださいね。
本物を提供し続けることって、すごいなぁ、と改めて思う夜でした。



