シルク2021年度募集馬分析第3弾(21~30) | バッタの一口馬主データ分析室

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 はじめに

 メインの出資クラブであるシルクホースクラブの2021年度募集馬全頭診断をやっていきたいと思います。
 期待値評価はS、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E、Fの12段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあり、その場合は【総評】に記載します。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 

 

 あくまで私個人の評価です。

 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います

 

 

 
 

 

 評価一覧(シルク21~30)

シルク21 クードラパンの20 牡 期待値A
シルク22 オーラレガーレの20 牡 期待値C+
シルク23 スナッチマインドの20 牝 期待値C
シルク24 ランニングボブキャッツの20 牝 期待値C
シルク25 ウルトラブレンドの20 牡 期待値C+
シルク26 カレドニアレディの20 牝 期待値C+
シルク27 ブロッサムレーンの20 牡 期待値C+
シルク28 ミスティックリップスの20 牝 期待値C
シルク29 ロザリンドの20 牡 期待値C+
シルク30 ドントテルソフィアの20 牝 期待値B

 

 

 

 個別評価(シルク21~30)

 シルク21 クードラパンの20

 牡 父ルーラーシップ
 予想馬体重502kg 管囲20.5cm(-0.09)
 3500万円(一口7万円) 期待値A

【馬格】ベスト体重で管囲も十分。
【母能力】母は芝1200mから1600mを4勝(2勝クラスを2勝)と高い競争能力を示している。
【血統・牝系】ルシルク血統。クズの出ない血統で、安心感あり。
ルーラーシップ産駒の成功例は、ダンビュライト以外はいずれも短距離適性を示した母との配合で、スプリントからマイルを主戦場としていたクードラパンは最高の組み合わせだと思います。
【繁殖成績】初仔。
【総評】初仔、ルーラーシップ産駒で3500万円という点は気になりますが、馬格は十分大きく出ており、初仔という点はそれほど心配はいらない。母の能力、馬格、牝系、配合いずれも素晴らしく、3500万円の価値は十分あると思います。
 

 

 シルク22 オーラレガーレの20

 牡 父ルーラーシップ
 予想馬体重488kg 管囲20cm(-0.26)
 2000万円(一口4万円) 期待値C+

【馬格】ベストに近い馬体重で、管囲もそこそこ。
【母能力】ダート1000mから1200mで4勝(2勝クラスを2勝)し、準オープンでも4着があるなど能力の裏付けは十分。
【血統・牝系】近親に活躍馬はおらず、牝系に活力はなし。
【繁殖成績】ここまで産駒は5頭出走し、中央0勝とからっきし。母父マンカフェなのに何をつけてもダート短距離に出る謎。ルーラーシップ×短距離は先ほど書いたように組み合わせとしてはいい。ハービンジャーでもダート短距離に出る母馬だけに、どうかだが、アディラートのイメージ。
【総評】牡馬最安値の2000万円。母のここまでの産駒を考えると、安かろう悪かろうの感があるが、ルーラーシップとの組み合わせは悪くはなく、2勝すればペイならあり。

 

 

 シルク23 スナッチマインドの20

 牝 父ルーラーシップ
 予想馬体重450kg 管囲20cm(+0.62)
 2000万円(一口4万円) 期待値C

【馬格】馬格は物足りない。管囲は十分。
【母能力】母は1200mから1400mの芝短距離で活躍した準オープン勝馬。京都牝馬Sに二年連続で出走し、4着、3着と好走し、競争能力は高い。シルクの中では相当上位。
【血統・牝系】重賞馬をボンボン出すような派手な牝系ではないが、一族から最近ラウダシオンが出るなどぼちぼちの牝系。この馬もルーラーシップ×短距離母。ノーザンも意識的にこの組み合わせを作っている感。
【繁殖成績】初仔の全妹は406kgの小柄な馬体で、芝1400mで未勝利脱出。
【総評】馬格が物足りないが、初仔の全妹も406kgで勝ちあがっており、2000万円という価格なら買える。ルーラーシップ産駒は今年、全体的に安めに抑えられている気がします。

 

 

 シルク24 ランニングボブキャッツの20

 牝 父キンシャサノキセキ
 予想馬体重470kg 管囲20.1cm(+0.26)
 2500万円(一口5万円) 期待値C

【馬格】ダート馬と考えるとやや物足りないか。
【母能力】芝、ダートの短距離で9勝。
【血統・牝系】近親にブラックタイプはそれほどおらず、どちらかというと地味な牝系。
【繁殖成績】ヘニーヒューズとの仔アジアエキスプレスが朝日杯、レパードSを勝利し、母が輸入され、その後も重賞馬レピアーウィットを輩出。極めて優秀な繁殖成績。
ただ、父キンシャサノキセキは短く出すぎる気がする。また、母18歳時の仔で、流石にここまで高齢だと気になる。
【総評】牝馬のダート馬で母高齢で馬格も大きくはないとなると、手は出にくいが、重賞2頭出している母の仔としては安く、そこをどうみるか。堀厩舎というのは頼もしい。

 

 

 シルク25 ウルトラブレンドの20

 牡 父キタサンブラック
 予想馬体重500kg 管囲21cm(+0.46)
 2500万円(一口5万円) 期待値C+

【馬格】馬格ベスト、管囲も十分。
【母能力】米国AW中距離G1勝馬で能力の裏付けは十分。
【血統・牝系】母の兄弟の仔から複数重賞勝馬が出ており、なかなか活力のある牝系。
キタサンブラックはいまのところ仕上がりが遅く、現状の評価は低いが、まだ2歳戦が始まったばかり。これから巻き返しは十分可能で見限れない。
【繁殖成績】ここまで4勝、1勝、0勝、0勝、2勝、0勝と可もなく不可もなく。
【総評】黒岩厩舎はマイナスポイントだが、馬格充分の牡馬で2500万円は安く感じる。後から見て、なんでこんな値段だったんだってなるかもしれない。キタサンブラックにどれだけ期待しているかでだいぶ評価が変わりそうな馬。

 

 

 シルク26 カレドニアレディの20

 牝 父キタサンブラック
 予想馬体重472kg 管囲20.2cm(+0.31)
 2000万円(一口4万円) 期待値C+

【馬格】標準的な馬格と管囲。
【母能力】芝短距離を中心に3勝(うちG3を1勝)。そこそこの能力。
【血統・牝系】母父は日本にも輸入されたウォーニングから続くマッチェム系傍流。近親に活躍馬は少なく、地味な牝系。
【繁殖成績】ここまで、ハーツクライとオルフェーヴルでそれぞれ2勝、0勝(未勝利3着)とそこそこの繁殖成績。
【総評】母能力、繁殖成績いずれも水準レベルにあり、2000万円なら検討の余地あり。キタサンブラックの産駒は見映えがいい馬が多い気がします。

 

 

 シルク27 ブロッサムレーンの20

 牡 父サトノダイヤモンド
 予想馬体重494kg 管囲20.5cm(+0.1)
 2800万円(一口5.6万円) 期待値C+

【馬格】ベスト馬体重で、管囲も十分。
【母能力】英国入着。能力の裏付けはなし。
【血統・牝系】サトノダイヤモンド×欧州マイル血統のニューアプローチ(サドラーズウェルズ系)。一見重たい配合だが、ニューアプローチ産駒は輸入された馬は数が少ないが、その中からベストアプローチとダーリントンホールという2頭の重賞馬が出ており、日本の軽い芝への適性を示している。まだサトノダイヤモンドとどのような組み合わせがいいのかは不明だが、重たいということで敬遠する必要はないと思う。
【繁殖成績】第5仔。ここまで中央未勝利。厳しい成績。
【総評】セレクトセールで1650万円落札。シンプルに母馬の能力が足りていない。2800万円は高い。

 

 

 シルク28 ミスティックリップスの20

 牝 父サトノダイヤモンド
 予想馬体重446kg 管囲19.8cm(+0.52)
 1800万円(一口3.6万円) 期待値C

【馬格】小さい
【母能力】ドイツオークス勝馬で、能力の裏付けあり。
【血統・牝系】近親に活躍馬が多いわけではなく、どちらかといえば地味な牝系。母父はフサイチコンコルド、ビワハイジなど日本の芝適性を示すカーリアンを経るニジンスキー系。
【繁殖成績】母16歳時の第9仔。0勝0勝2勝3勝4勝3勝0勝と大物は出ていないもののなかなかの繁殖成績。
【総評】馬格の小ささが問題。一応母産駒には小さくとも勝ち星を重ねた産駒もいるが…

 

 

 シルク29 ロザリンドの20

 牡 父リアルスティール
 予想馬体重494kg 管囲21.3cm(+0.9)
 6000万円(一口12万円) 期待値C+

【馬格】馬体重ベスト、管囲も十分。
【母能力】鳴かず飛ばず。競争能力に劣る。
【血統・牝系】シーザリオ×シンボリクリスエスというエピファネイアと同血の母にラヴズオンリーミー×ディープのリアルスティールという日本血統の粋を集めた血統。とっても豪華。
【繁殖成績】初仔が3勝、第2仔がオーソリティーで重賞2勝。最高クラスの繁殖成績。
【総評】今年の目玉。リアルスティールがまだ未知数だが、牧場での評判は上々のようで、セレクトセールでも高い評価を受けていた。名牝系に属し、産駒デビュー前から種付け料が上がるなど成功の予感を感じさせる。6000万円という値段は妥当な値付けで、激しい争奪戦になるだろう。

 

 

 シルク30 ドントテルソフィアの20

 牝 父リアルスティール
 予想馬体重510kg 管囲19.8cm(-0.97)
 2000万円(一口4万円) 期待値B

【馬格】馬体重ベストも、管囲が足りない。
【母能力】米国ダート中距離G1の勝馬
【血統・牝系】近親にブラックタイプがちらほら。そこそこの牝系。母父はブラッシングルーム系の種牡馬だが、現状そこまで成績は残せていない。
【繁殖成績】初仔、第2仔は未勝利引退。本馬は中2年空いての仔。
【総評】見映えのしない牝系、脚部不安、ひどい繁殖成績とあまり食指が動かない。期待値Bとなっているが、そこまで高くない印象。
 

 

 

 関連記事リンク

 今年のシルク実績ボーダー・抽選確率予想はこちら

 

  まとめ記事

 シルク61~74

 
 

 

 いいねやコメントをいただけると更新の励みになりますので、もしこの記事が参考になりましたら、いいねやコメントよろしくお願いします!