シルク2021年度募集馬分析第2弾(11~20) | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 はじめに

 メインの出資クラブであるシルクホースクラブの2021年度募集馬全頭診断をやっていきたいと思います。
 期待値評価はS、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E、Fの12段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあり、その場合は【総評】に記載します。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 

 

 あくまで私個人の評価です。

 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います

 

 

 
 

 

 評価一覧(シルク11~20)

シルク11 ツルマルワンピースの20 牡 期待値C
シルク12 シャクンタラーの20 牝 期待値C
シルク13 ゼマティスの20 牝 期待値F
シルク14 モルジアナの20 牡 期待値A
シルク15 パーシーズベストの20 牡 期待値B+
シルク16 パンデイアの20 牡 期待値B
シルク17 リミニの20 牝 期待値D
シルク18 ランズエッジの20 牝 期待値E
シルク19 テルアケリーの20 牡 期待値D+
シルク20 コーステッドの20 牝 期待値D+

 

 

 

 個別評価(シルク11~20)

 シルク11 ツルマルワンピースの20

 牡 父ハービンジャー
 予想馬体重552kg 管囲21.1cm(-0.65)
 7000万円(一口14万円) 期待値C

【馬格】常識的に考えるとさすがにでかすぎるが、偉大な全兄ブラストワンピースも巨漢。

【母能力】2歳時に芝1400で2勝、降級後、5歳時にダート1400で1勝クラスを再度勝利。その後は頭打ちで引退。そこそこ。

【血統・牝系】3代母の産駒にアルナスライン(日経賞勝)がいるものの、その他に活躍馬はおらず、近親に地方馬も多い地味な牝系。

【繁殖成績】初仔で重賞5勝、3歳で有馬記念を制したブラストワンピースを出し、その後も第3仔でフローラS2着のホウオウピースフルを出すなど、文句のつけようのない繁殖成績。最高クラス。

【総評】馬格から、喉なりや脚部不安のリスクは気になり、ハービンジャーで7000万円というのもやはり高い。ただ、出来は本当に良さそうで、ブラストワンピースを彷彿とさせる馬体で、カタログ写真は抜群によく見える。魅力十分。

 

 

 シルク12 シャクンタラーの20

 牝 父ハービンジャー
 予想馬体重522kg 管囲20.9cm(-0.15)
 2000万円(一口4万円) 期待値C

【馬格】やや重いがベストに近い馬体重。管囲も十分。

【母能力】母は芝1800mから2400mを使われ、3歳6月までに2勝を。10月に2勝クラスでも3着に入るが、その後はいいところがなく引退。能力はそこそこ。

【血統・牝系】今年のシルクにはハービンジャー×母父ゼンノロブロイが2頭。あまり活躍馬が思い浮かばないが、そもそも数が少ないから悪いのかどうかはよくわからない。重賞馬は4代母まで遡る必要があり、全体としては地味な血統だが、母母はコンスタントに活躍馬を出しており、決して悪い牝系ではない。

ハービンジャーと長距離適性の母の組み合わせはスピード不足が気になる。活躍するなら長めの距離か。

【繁殖成績】第2仔。

【総評】馬格は牝馬としてはかなりよく、第2仔というのもグッド。ハービンジャー産駒は最近元気がないが、2000万円なら検討の余地はある。

 

 

 シルク13 ゼマティスの20

 牝 父ハービンジャー
 予想馬体重450kg 管囲19.3cm(-0.08)
 1600万円(一口3.2万円) 期待値F

【馬格】馬格は小さく、管囲も不十分。

【母能力】6戦0勝。競争能力に劣る。

【血統・牝系】この仔もハービンジャー×ゼンノロブロイ。母の兄弟にロジユニヴァース。3代母にさかのぼると重賞馬多数で、なかなか活力のある牝系。

【繁殖成績】0勝、2勝、0勝、0勝と褒められた繁殖成績ではない。しかし、父がワークフォース、ワークフォース、ノヴェリスト、エイシンフラッシュだからこれはしょうがない、、、というかむしろワークフォースでよく2勝馬を出したと褒めてあげるべきか。

【総評】ワークフォース、ノヴェリスト、エイシンフラッシュ⇒ハービンジャーで一応種牡馬強化。ただ、馬格が厳しい。400万円しか差がないなら、馬格よし、競争能力の裏付けありのシャクンタラーの20の方がいい気がする。

 

 

 シルク14 モルジアナの20

 牡 父スクリーンヒーロー
 予想馬体重506kg 管囲20.8cm(+0.12)
 4000万円(一口8万円) 期待値A

【馬格】ベスト馬体重で、管囲もOK。
【母能力】芝ダート兼用の短距離馬で、4歳時に3勝クラスを勝利し、オープン馬に。シルクの母馬としてはかなり上位の競争能力で、能力の裏付けは十分。
【血統・牝系】近親に活躍馬多数で、重賞3勝馬のシャケトラが近親。シャケトラは現役時、かなり好きな馬でした。最後は本当に残念だった。。。母は、短距離専門だったが、祖母サマーハの産駒は、芝中距離を中心に活躍馬を出すラインで、父によっては芝中距離も活躍可能と見る。父スクリーンヒーローなら狙う舞台は芝中距離。
【繁殖成績】第2仔。初仔は、父ダイワメジャーで初戦4着でした。初仔は牝馬でとても小さく出たので、2000万円とかなり安かったことを考えると上々の滑り出し。
【総評】配合も馬格もよく、母の競争能力も高く、馬自体に文句のつけどころはない。ただ、スクリーンヒーローで4000万円はちょっと高い。この年のスクリーンヒーローの種付料を考えるとやむを得ないかもしれないが、、、価格を加味すると、期待値はAより下な気がしますね。Bぐらい?

 

 

 シルク15 パーシーズベストの20

 牡 父モーリス
 予想馬体重472kg 管囲20.7cm(+0.81)
 3600万円(一口7.2万円) 期待値B+

【馬格】標準的な馬格、安心な管囲。
【母能力】芝中距離で2勝して、紫苑S4着、秋華賞7着となかなかの成績。しかし、秋華賞後は、1勝クラスに降級しても勝てず、そのまま引退。競争能力はそこそこ。
【血統・牝系】4代母は3歳牝馬チャンピオンで産駒に重賞馬多数で、3代母からの派生にも重賞馬が複数おり、母母は、米国ダート中距離G1を勝利とかなり活力のある牝系。日本での実績はこれから。オブセッションが無事なら…
【繁殖成績】初仔。
【総評】セレクトセールでは散々な評価を受けていましたが、ノーザンの評価は相変わらず高いままで値段があまり下がっていないモーリス産駒。私は現状の値段でも買いだと思います。大物は出ていませんが、コンスタントに走ります。牡馬でこの値段設定なら買いたい馬だと思います。

 

 

 シルク16 パンデイアの20

 牡 父モーリス
 予想馬体重506kg 管囲20cm(-0.68)
 3600万円(一口7.2万円) 期待値B

【馬格】ベスト馬体重だが、管囲はもう少しほしい。
【母能力】芝ダートのマイル付近を9戦し、2着3回、3着3回と勝ちきれず。地方に転出しても勝てずに引退。競争能力は低め。
【血統・牝系】近親に桜花賞2着のシゲルピンクダイア、フィリーズレビュー勝馬シゲルピンクルビーがいるなかなか活力のある牝系。公式推し馬。
【繁殖成績】第4仔。ここまで0勝、未出走、1勝(全兄、2歳)。
【総評】カタログ写真はこいつがいつばんよく見えた。はちきれんばかりのトモ。
セールでは1980万円で落札。1600万円上乗せだが、育成費等を考えれば許容範囲内だし、全兄はDMMで5200万円募集と考えると、悪くない。
ただ、母の競争能力が微妙で、兄もどこまで勝ちあがれるか不透明で、ここまで人気になるほどかな?とは思います。
余談ですが、モーリスはグランドロッジとの相性がいいとどこかの動画で誰かが言っていましたが、サンプル数が少なすぎて、とてもじゃないが信用に足りるデータとはいえません。ああいうなんちゃってニックス理論が血統理論が眉唾扱いされる原因を作ってるんだよなぁ~。(これについてはいつか記事書こうと思います。)

 

 

 シルク17 リミニの20

 牝 父モーリス
 予想馬体重484kg 管囲20.4cm(+0.23)
 2500万円(一口5万円) 期待値D

【馬格】ほぼベスト馬体重。管囲も十分。
【母能力】体質が弱く、未出走で繁殖入り。
【血統・牝系】日本最高の牝系、ダイナカール牝系。牝系図には日本最高峰の馬たちが名を連ねる。ただし、ポルトフィーノの産駒はみんな体質が弱く、まともに使える仔はほとんどいない現状で、母馬はその典型。本馬にダイナカール牝系の勢いは残っているのか?
【繁殖成績】初仔は勝ち上がりが厳しそう。第2仔は、体質の問題なのか、庭先で出たのかクラブにもセレクトにも出なかった。
【総評】牝系の勢いが保たれているのかがポイントとなる。ポルトフィーノ派生はとにかく体質が問題で、本馬にも当然その心配はつきまとう。牝系の活力を信じるなら買い、本馬まで伝わっていないと考えるのであれば買わずという感じか。

 

 

 シルク18 ランズエッジの20

 牝 父モーリス
 予想馬体重446kg 管囲19.6cm(+0.32)
 2400万円(一口4.8万円) 期待値E

【馬格】明らかに小さい。
【母能力】芝中距離を中心に使われるも未勝利。1勝クラスで3着になっており、未勝利脱出ぐらいの力はあったと思うが、いずれにせよ競争能力は低め。
【血統・牝系】母母がウィンドインハーヘア。近親にディープインパクト。
【繁殖成績】0勝、1勝、3勝、1勝、2勝、0勝とかなりの良績で産駒は重賞での好走歴もある。ロカの謎人気がなぜか印象に残っている。これまではハービンジャー、ノヴェリストと社台一押しの外国産種牡馬があてがわれることが多かったが、ここ最近は母父がSS直仔でもつけられるルーラーシップ、モーリス、エピファネイアをつけている。
【総評】母の繁殖成績を考えると2400万円は安いように思うが、これまで活躍馬はいずれもデビューが480kg以上と、十分な馬格を持っていた。さすがにここまで小さいと手は出しにくい。

 

 

 シルク19 テルアケリーの20

 牡 父ドゥラメンテ
 予想馬体重476kg 管囲19.7cm(-0.28)
 4000万円(一口8万円) 期待値D+

【馬格】標準的な馬格。ぼちぼちの管囲。
【母能力】米国AW短距離G1(低レベル)を勝利。そこそこの能力はある。
【血統・牝系】近親に活躍馬はおらず、比較的地味な血統だが、母父Tapitは魅力。しばらく日本で母父Tapitで活躍馬は出ていなかったが、グランアレグリアという成功例が出て、これから増えそうな予感。
【繁殖成績】1勝、2勝、0勝、1勝とクズはあまりださないが、弾け切らないぼちぼちといった成績。
【総評】ドゥラメンテ産駒は、現状、結果が出ていない。値段は相変わらず高く、買いにくい種牡馬で、相当条件がそろわないと買わないと思います。本馬は母の繁殖成績が不満。

 

 

 シルク20 コーステッドの20

 牝 父ドゥラメンテ
 予想馬体重486kg 管囲20.7cm(+0.49)
 3000万円(一口6万円) 期待値D+

【馬格】馬格はほぼベストで管囲も問題なし。
【母能力】BC2歳牝馬芝部門の2着馬。他にもマイル付近の芝重賞好走歴があり、能力は十分。
【血統・牝系】母母も重賞勝があり、かなり活力のある牝系。
【繁殖成績】第2仔
【総評】馬格充分で牝系の活力もあり、第2仔と、ドゥラメンテ産駒では一番買いの条件が揃っているが、ドゥラメンテはコルトサイアーの傾向が出ている(勝上率が牝馬は牡馬の半分以下)。まだ1年だけなので、コルトサイアーかどうかはもう少し見守る必要があるが、現状は牝馬には手を出しずらい。ドゥラメンテ牝馬という点に目をつぶるなら買える。

 

 

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