商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,キング・クリムゾン(King Crimson)の1972年~1995年のプロショット映像をコンピレーション的に約100分に渡り収録した 『 TV Compilation (Gift DVDR) 』 が登場しました.

 正直,一つ一つは目新しいものはありませんが,映像が纏まると,これはこれで,便利で楽しめます.

 メーカー情報では
 『1972年の『太陽と戦慄』から1995年の『スラック』まで。23年間に出演した貴重なTV番組を集成したプロショット集がギフト・リリース決定です。
 そんな本作に収められているのは8種・約101分に及ぶTV番組。海外コレクターが製作したマルチカメラ・プロショット集です。本作を再生すると時代不明のフリッパートロにクス映像から始まりますが、それ以外は年代が分かっており「70年代×2種」「80年代×4種」「90年代×1種」の番組を収録しています。ただ、構成は時系列ではなくランダムだったりするのですが、ここでは分かりやすく時代別に整理し直してご紹介していきましょう。

【70年代他(2番組)】
 ●1972年10月17日“BEAT CLUB”出演(1曲+α:約9分半)
 本作で最も古いのは1972年に出演したビートクラブ。「Larks Tongues in Aspic Part 1」とフリッパートロニクスの実演映像が放送されました。かつてはジェイミー・ミューアも出演する「Larks Tongues in Aspic Part 1」が注目されましたが、クオリティがイマサン。実のところ、本作が製作されたのはアナログ・マスター時代でして、オフィシャル化も実現した現代ではあまり意味がない。むしろ、その後に流されたフリッパートロにクス映像の方が貴重でしょう。

 ●1973年6月25日セントラルパーク公演(2曲:約9分)
 70年代2つのめの映像は、“NIGHT FLIGHT TV”で放送されたセントラルパーク公演の2曲「Larks Tongues in Aspic Part 2」「Easy Money」。ミューア離脱後のツアー本編で『太陽と戦慄』から約3ヶ月後というタイミングのライヴです。

【80年代(4種)】
 ●1981年12月4日“FRIDAYS”出演(2曲・約9分半)
 本作のメインは、何と言っても80年代。MTV隆盛もあってロック・バンドのTV出演が一気に一般化。その時代に対応するかのようにクリムゾンも積極的にメディアに露出していきました。
 本作での80年代一発目は『ディシプリン』発売から約2ヶ月半というタイミングで出演したABCテレビの“FRIDAYS”。2曲「Elephant Talk」「Thela Hun Ginjeet」を披露しています。面白いのは「Thela Hun Ginjeet」。快音で遊ぶブリューも見物ですが、客席にもあれ?となる。曲が始まるときには局内スタジオに並べられたパイプ椅子にサクラ客が座っているように見えるのですが、曲のが終わる頃には劇場スタイルの客席に変わっている。何とも不思議な映像です。

 ●1982年3月18日OLD GREY WHISTLE TEST出演(1曲・約6分)
 『ビート』の製作が始まったかどうかというタイミングで名物番組“OLD GREY WHISTLE TEST”に出演。新曲ではなく『ディシプリン』の「Indiscipline」を披露しています。

 ●1982年9月29日ミュンヘン公演(6曲・約41分)
 80年代3つめの映像は本作最大となる約4分に及ぶプロショット・ライヴ。『ビート』発売の3ヶ月後というタイミングで、公式映像『THE NOISE: FREJUS』の翌月でもある。クオリティ的には公式映像と比較になりませんが、間近なだけに演奏テンションは近く、局スタジオではない通常コンサートだけに妙ちくりんな演出もない。何より長尺の見応えが素晴らしいプロショットです。

 ●1984年ABC出演(3曲+α:約15分半)
 細かい出演日は不明ながら『THREE OF A PERFECT PAIR』時代のライヴ3曲。本作の中でも画質が良く、滲み出す時代感が美味しい傑作映像です。その時代感はまず観客。一見すると通常コンサートのようにも見えますが、その客席では盛り髪ブロンドの女性陣が身体をくねらせ踊りまくる。そのファッション自体が80年代丸出しですし、それ以上に「Sleepless」にノリまくってる姿に「お前ら、絶対仕込みだろ」と言いたくなります。
 「Heartbeat」の後にはノークレジットで「Elephant Talk」もあるのですが、そこではダサダサな画面の分割処理が懐かしく、不自然な編集でいきなり終演。クリムゾンとは思えないほど凄まじく盛り上がりつつ、おもむろにステージが回転を始める……。バンド・イメージと映像のギャップに脳が追いついていかない、まさに80年代にしかあり得ない映像です。

【90年代(1種)】
 ●1995年11月14日“LATE NIGHT WITH CONAN O'BRIEN”出演(1曲・約4分半)
 最後は10年を経て再始動したダブルトリオ・クリムゾン。『スラック』から7ヶ月後というタイミングで、局内スタジオで「Dinosaur」を披露しています。さすが90年代と言うべきか、この映像は完全オフィシャル級の極上クオリティです。

 前述しましたが、本作には上記以外に時代不明のフリッパートロにクス(1種)も収録。全8種に及ぶ秘宝映像集です。今となっては厳しいクオリティのマスターも含まれてはおりますが、その貴重度は今もなお色あせない。何より、23年間で姿も音楽も大きく変わったクリムゾン史のダイナミズムを味わえる1枚です。大物プログレ系が懐メロ化していく中でも常に時代の最先端であり続けたキング・クリムゾンの歩み。どうぞ、この機会にじっくりとご堪能ください。

 ★ジェイミー・ミューア在籍の1972年から、ダブル・トリオ時代の1995年まで。8種のTV出演を集成したプロショット集がギフト・リリース。
 23年間に姿も音楽も変えながら時代の最先端にいたクリムゾンの歩みを目撃できます。』

TV Compilation (Gift DVDR)
 
 PRO-SHOT NTSC Approx.101min.
 

 [MTV / IRS The Cutting Edge]
  01. Frippertronics & Robert Fripp interview in Anechoic Chamber

 [ABC TV US 1984]
  02. Sleepless
  03. Man With an Open Heart
  04. Heartbeat

 [OLD GREY WHISTLE TEST
 / 18th March 1982]
  05. Indiscipline

 [NIGHT FLIGHT US TV]
  06. Larks Tongues in Aspic Part One (Beat Club, Bremen 17th October 1972)
  07. Frippertronics

 [FRIDAYS ABC TV
 / 04th December 1981]
  08. Elephant Talk
  09. Thela Hun Ginjeet

 [NIGHT FLIGHT US TV
 / Central Park, NY,USA 25th June 1973]
  10. Larks Tongues in Aspic Part Two
  11. Easy Money

 [BAYERISCHEN RUNDFUNKS Alabamahalle, Munich, Germany
 / 29th September 1982]
  12. Waiting Man
  13. Matte Kudasai
  14. Sheltering Sky
  15. Neal and Jack and Me
  16. Indiscipline
  17. Heartbeat

 [CONAN O'BRIEN US TV
  / 14th November 1995]
  18. Dinosaur

 ※) キング・クリムゾンは色々とまずいので,
    アップも,貼り付けもしませんが,
    悪しからず.

[参考]
 Youtube上の映像
 Larks Tongues in Aspic Part One (Beat Club, Bremen 17th October 1972)
 貼り付け不可だったので,上記をクリックして下さい
 
 BAYERISCHEN RUNDFUNKS Alabamahalle, Munich, Germany
 

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#2023-04-18