m.s.t.の "PLAY LIVE" TV !! Vol.8 @ 桜新町 NEIGHBOR

　8月22日（木）は，桜新町にある NEIGHBOR（ネイバー）にて行われた NEIGHBOR presents『 m.s.t. の ”PLAY LIVE" TV !! Vol.8 』へ．

　

　久し振りの NEIGHBOR（ネイバー）．
　それもそのはず『 m.s.t. の ”PLAY LIVE" TV !! 』企画としては 2回（Vol.6，Vol.7）飛んでいます．

　山下伶さんがゲスト出演した Vol.6（6月27日（木））は，予約がオープンしたのが不明で気が付いたら Sold Out になっていたという状況に加え，m.s.t. に所縁の深いドラマー 3人（山内陽一郎さん，工藤明さん，河村亮さん）がゲスト出演した Vol.7（7月29日（月））の時も，Vol.6 に参戦していなかったので情報が少なく予約にもダッシュできず不参戦．
　m.s.t. としては，7月21日（日）に，菊名にある桜山公園（通称：カーボン山）で行われた『 FOREST JAZZ Sunset LIVE! 』以来 1ヶ月振りなライヴ．

　今回のゲストはクラシック畑出身で，4月22日にリリースしたアルバム『 BEST 』の 1st トラック ”Carnival”（”カーニヴァル”）で疾走感のあるフルートを吹いており，今では飛ぶ鳥も落とす勢いの酒井麻生代さん．そしてサポートにはドラムの河村亮さん
　何気にこの組み合わせは 2018年5月5日（土）にクラシックの祭典『 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 』（La Folle Journee Tokyo 2018）の一環として京橋エドグランで行われたフリー・ライブの編成．

　会社を定時に退社して桜新町へ．
　会場到着は 19時10分前後．既に予約時点で，予約順で席が確定しているので，余裕をもって行くことができます．
　

　受付をして案内された席へ着席．
　この日は久し振りにウッド・ベースも用意されており自ずと期待してしまいます．
　

　
　 2回観ていない間に，トークをするテーブルの高さが高くなり，NEIGHBOR の名前が書かれたドーナツ盤的なものがなくなっていました（笑）

　ヴィデオ収録をメインとした 1st Set のオープニングを飾ったのは 4月22日にリリースした『 BEST （ベスト）』の 1st トラックに収録されており，疾走的なフルートが印象的な "Carnival"（"カーニヴァル"）．
　

　Carnival の映像
　

　m.s.t. のお二人もクラシック出身で，ゲストの酒井麻生代さんもクラシック出身なので，クラシックとジャズの楽器の演奏方法の違い（入り方や終り方等）とかが多く語られていました．
　

　 2曲目は酒井麻生代さんが2016年10月5日にリリースした 1st アルバム『 Silver Painting （シルバー・ペインティング）』に収録されているモーリス・ラヴェル（Joseph-Maurice Ravel）作曲の "亡き王女のためのパヴァーヌ"（"Pavane pour une infante defonte"）．
　

　そしてゲストがお題を出し，そのお題に沿って持山翔子さんが即興演奏をするこの企画の定番コーナー．
　

　この日酒井麻生代さんが出したお題は「クマノミと仲間達」というもの．
　前回はドラムの工藤明さんが即興のサポートに入ったようで，今回も河村亮さんがサポートに入りました．
　

　演奏終了後に酒井麻生代さんも「感動した」と言っていましたが，目を閉じて聴いていると，海の中の感じが出ていて即興と言えども秀逸でした．流石ですね．

　

　最後は 2017年10月11日リリースの m.s.t. のミニアルバム『緑と風』収録でクロード・ドビュッシー（Claude Debussy）作曲の有名な組曲「 Suite Bergamasque （ベルガマスク組曲）」から第4曲に当たる "Passepied"（"パスピエ"）を演奏し，1st Set を締め括ります．
　

　MC では「 4拍子を 3拍子にアレンジしたがコードは弄っていない」とも言っていました．
　そもそも私的に "Passepied" をライヴで聴く機会は少ないので，この演奏は『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 』の再演のようでラッキーでした．

　第一部の映像 [2019/10/16追加]
　
　

　ショート・ブレイク後の 2nd Set は収録なしというか Youtube 公開なしの通常ライヴ．
　オープニングを飾ったのは昨年晩秋頃から演奏されているオリジナル曲："静かな夜"．
　

　因みに新たにリリース予定のアルバムの収録に当たって，タイトルを変更したとの事で，新たなタイトルは "Nocturne"（"ノクターン"）との事．
　

　このオリジナル曲以降は全てジャズのカヴァーが演奏されました．
　基本，オリジナル曲中心に演奏する m.s.t. のライヴでは，ある意味珍しいかも知れません．

　

　 2曲目は「人前で初めて演奏する」とも MC で言っていましたが，ビル・エヴァンス（Bill Evans）作曲の "Peri's Scope"（"ペリズ・スコープ"）．　
　

　続けてウィン・ショーター（Wayne Shoeter）作曲の "Footprints"（"フットプリンツ"）
　

　因みにハービー・マン（Harbie Mann）が演奏したもののカヴァーとも言っていたような記憶が．
　

　そしてボサノヴァの名曲でアントニオ・カルロス・ジョビン（Antônio Carlos Jobim）作曲の "One Note Samba"（"ワン・ノート・サンバ"，"Samba de Uma Nota So"／"サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ"）．
　

　この "One Note Samba" が，フルート奏者の井上信平さんが演奏したものを基本にしてのアレンジか判りませんが，小山尚希さんは MC で「以前，井上信平さんの吹くフルートに驚いた」とも言っていました．
　
　最後は，ハービー・ハンコック（Harbie Hancock）作曲の "Tell Me a Bedtime Story"（"テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー"）を演奏し，2nd Set を締めくくります．
　

　お客さんからのアンコールを望む手拍子に応え，終演時間（このお店は遅くまで演奏不可）を気にしつつチック・コリア（Chick Corea）作曲の "Spain"（"スペイン"）を演奏．
　

　この曲は私的にも好きな曲で，しかも非常にフルートが合う曲なので，タイトルを MC で聴いた際にはサプライズものでした．
　

　しかも酒井麻生代さんはひねくれ者（ご本人談：笑）らしく "Spain" は頼まれても演奏しないのだそうです．
　ですので，この演奏は非常に貴重でしたし，素晴らしかったです．
　
　

　[Member]
　持山翔子： Keyboards [m.s.t.]
　小山尚希： Bass [m.s.t.]
　 Support / 河村亮： Drums
　 Guest / 酒井麻生代： Flute
　
　[Set List]
　 1st Set
　　1. Carnival
　　2. Pavane pour une infante défunte
　　3. クマノミとその仲間たち (即興)
　　4. Passepied
　　
　 2nd Set
　　1. Nocturne (静かな夜)
　　2. Peri's Scope
　　3. Footprints
　　4. One Note Samba
　　5. Tell Me A Bedtime Story
　　　[Encore]
　　6. Spain
　
　次回の『 m.s.t.の PLAY LIVE TV !! 』（Vol.9）は，ゲストにヴォーカルの小和瀬さとみさん，サポートに今回同様河村亮さんを迎えて 9月5日（木）に同会場：NEIGHBOR にて行われます．

[参考]
　BEST
　ベスト
　