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小川村塾ブログ

小・中学生・高校生のための学習塾 [小川村塾]
〒417-0842 静岡県富士市三新田9-20TEL 0545-32-0662   
生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

 

 10/31(土) シカゴ②

 8: 00 「モーニング Wake Up 」とドアを叩かれる。
 モーニングコールなど頼んでいないのに。
 各部屋のドアを叩いて、起こしていってるみたいだ。

 9: 30 モーテルを出る。
 すぐそばのバスストップで昨日に続いて今日もテレビか映画の撮影が行われているようだ。
 昨日は 10: 00 ~19: 00 まで隣のパーキングでは駐車禁止となっていた。
 
 今朝は前の通りも車が通れないようになっている。
 ポリスマンも協力して大掛かりに撮影が行われているようだった。

 結構、アメリカでは映画などに警察は協力的だと聞いていたが、実際、そのようだ。

 バスがバスストップに入って、乗客が降りてくる。
 ある程度、乗客が降りると、パトカーが10台くらいサイレンを鳴らしてやってくる。
 バスの前にパトカーが止まって、降りてくる乗客に何かする。

 このような、撮影だった。
 協力的だなあ。

 グレイハンドのバスターミナルの前を歩いて、朝食を食べにレストランに入る。

 中ではコーヒーカップがふせられてテーブルの上に置かれている。
 席に座るとメニューとともに、「コーヒーか」と聞いてくる。
「 Yes 」と答えると、カップを上向きに返して、コーヒーを入れてくれる。

 メニューを見て注文を考えていると、「後でもう一度来るか」と言う。
「いや、今決める」と言うと、そばに立っている。

 注文はこれだとメニューを指す。
 すると、卵はどのようにするのか、ハムはベーコンなのか、ジュースなのか、とか聞いてくる。
 それに一つひとつ答える。

 食事が終わった頃に、コーヒ-を持ってきて、
「 One more coffee 」と言ってくる。
 チップは50セント~1ドルくらいでよいだろう。

 ミシガン湖畔
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 リグレービル
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 寝ていて夢を見なくなったと一時期思っていた。

 一説によると夢は寝ている時にはいつも見ている。
 ただ、その見た夢を起きた時に覚えているか、いないかが夢を見た見ないになるという。

 そんな説から言うと、見た夢を覚えていなくなったということになる。
 それが一時期で、最近ちょっと夢を見るようになっている。

 どうも、それは寝る前の精神の状態によるものではないのだろうかという気が自分の場合してきた。

 そう思ったのは、今年の1月の雪の中での車の運転をした夜のことだった。
 雪の中での車の運転は過度の緊張を精神にしいたげたようだ。
 自分では気づかないくらい精神をずたずたにしていたらしい。

 そのことは寝ていても影響したらしい。
 寝ても、精神的には安らぐことができなかったのだろう。

 実は寝ていて夢を見て、驚いて「わっ」と大声を出して、ガバっと起き上がってしまった。
 よく、ドラマとかで見る、寝ていてうなされて汗を全身にかいて、ガバっと起きるやつだ。

 どうしてそのようになったのか。
 実は夢の中で、自分はネコに顔から食べられそうになったのだ。

 その時は、夢の中でも自分は寝ていて、そこへ猫がやって来て、自分の顔に噛みつこうと突進してきた。
 その瞬間、大声をあげて飛び起きた。
 ということになる。

 後にも先にも、大声をあげて飛び起きたのは、この時だけだ。

 けれども、その後も時々夢を見るようになった。
 そして、夢を見た時は寝る前に精神的に緊張していた場合が多いようだ。

 どうも寝る前に精神的に緊張状態でいた場合の方が夢を見やすいようだ。
 ということは、自分にとっては夢を見ない方が精神的に落ち着いた状態で生活できているということになる。

 夢は一種の精神安定のバロメーターということになる。

 

 10/30(金) シカゴ①

 6: 30 シカゴ到着。(現地時間また-1時間)

 駅から日本の友達に電話をする。
 バスへ乗る人のチェックが結構厳しく行われている。
 普通の人はバス乗客待合エリアの中へ入れないようになっている。
 これがデトロイトよりもっと厳しい。

 外を歩き回る。

 State Buld の前にはデュビュッフェの彫刻。
 Daley Center の前にはピカソの彫刻。
 Tokyo Bank の前にはミロの彫刻。
 First National Bank Buld の前にはシャガールの壁画がある。

 街が美術館のようだ。

 11: 30 シカゴ美術館に入る。

 印象派美術コレクションが開催されていて、とても混んでいる。
 ここのコレクションは確かにすごい。

 ただ、ちょっと絵画が多く並べられすぎている感じがする。
 疲れがピークに達してしまったようで、美術館の中でとても眠くなってしまう。

 スーラの大作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、やはりすばらしい。
 感動だ。

 ルノアールはさらに好きになってしまった。
 ルノアールが35歳~45歳位の頃に描く女の人はとても素敵だ。

 中でも、「Woman at the piano」と「Two sisters 」はとても好きだ。
 目の輝きが何とも言えない。
 太陽位の光を感じる。
 

 モネの絵画が多くあって、ピンクと紫が独特の味を出している。 

 14: 30 美術館の外へ出る。
 モーテルにチェックイン。(40ドル+3ドル)

 17: 00 ロッカーから荷物を出して、シャワーを浴びたら、眠くなってしまい、そのまま寝てしまう。

 ピカソの彫刻(ディリー・センター前)
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 ルノアール「Woman at the piano」
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              ルノアール「Two sisters 」

 

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 スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
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 今日3/14(木)は静岡県公立高校の合格発表の日です。

 毎年、この合格発表の日は合格ラインギリギリの生徒については心配で胸が少し痛いくらいです。

 生徒には大丈夫、合格できると言っていても、絶対ということはないので、内心は心配の渦が巻いていることもあります。

 特に合格、不合格はその年の倍率にも大きく左右されるので、心配していた生徒が受ける高校の倍率が低く、安心することもあります。

 そして、そのことは逆の場合もあるわけです。

 まあ、ギリギリ大丈夫かな、と思っていた生徒の受ける高校の倍率がいつもの年と違って倍率が高くなっている。
 こんな時は逆に心配が増えてしまうわけです。

 長い年月、塾をやっていますが、公立高校が不合格になった生徒は過去に2名しかおりません。
 ですから、不合格になった場合の対処の仕方が分かりません。

 合格した人達は喜びでいっぱいでしょう。
 
 その反面、残念ながら合格できなかった人達もいます。
 そんな人達には月並みですけれど、次のような言葉をかけるしかありません。

 「その人にとって必要なことが起こる」
 「希望していた高校ではなくても、通う高校が自分に合っている高校だ」
 

 とにかく、高校は入学してからの勉強の仕方で大きく変わります。
 気持ちも新しくなり、やる気も出ます。
 そんな気持ちを大切にして、がんばってもらいたいと思います。

 

 10/29(木) デトロイト④

 デトロイトではタクシーが白と黒で日本のパトカーに似ている。
 だから、ついタクシーをパトカーが走っているのと間違えてしまう。

 高架鉄道が頭上を通っていて、山手線みたいに一周している。
 この電車が白と黄色でなかなかきれいだ。

 空中にある歩道のその上を電車が走っている。
 その景色は近未来映画を見ているようだ。
 

 夜のビル群を見て、デトロイト川からのカナダの眺めを楽しむ。

 18: 00 ハンバーガーショップに入る。

 オレンジジュースとハンバーガーを食べて、ハガキを書いていたら、若い黒人が目の前に座る。
 「1ドルくれ」と言う。

 面倒なことになると嫌だから1ドルやった。
 すると、「もう1ドルくれ」と言ってきた。

 「NO!」と言ったら、いなくなった。

 やはり、あまり治安のよい町ではない。
 

 20: 00 ハガキを書き終える。

 書いたハガキをバスターミナルにあるポストに入れる。
 バスターミナルの待合室でバスを待つことにする。

 この待合室はバスの搭乗者だけが使用できるようになっている。
 係員や警官がよく監視していて、浮浪者みたいな人が来ると、尋問する。
 

 だから、あまり変な人はいない。
 その点は安全である。

 これから、シカゴに向かって旅立つことになる。
 とにかく、シカゴに行ったらボールペンの替芯を買わなければならない。
 

 21: 15 あと4時間位、こうして時間を潰していなければならない。

 結構、苦痛である。

 22: 00 黒人の女性が話しかけてくる。

 この女性の英語は特にわかりずらかった。

 1:30 シカゴに向けてバスが出発。

 空中の歩道の上を通る高架鉄道
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 一昨日の日曜日(3/11)に東京ホテル・ニューオータニの日本庭園の中の日本料理店でランチを食べた。

 優雅である。
 こんなことは年に1回あるか、ないかというくらいのことだ。

 厚い肉を目の前の鉄板で焼いてもらっている時に、外では黄砂が飛び回っていて、空が一面黄色くなっているという。

 中国の黄砂が東京にもまってくるようでは、この先真っ黄色だ。
 なんて話をしていた。

 料理店の中は貸切状態で、静かなものだ。

 滝を見ながら優雅にお食事という、自分には似合わない状況の中に置かれている。
 ちょっと緊張して、食事をしている。

 テレビでも観ながら、ガツガツ口の中にほおばっているのとはわけが違う。
 おもわず、話の内容もちょっと格を上げなくてはと思ってしまう。

 料理の方はまず洋風前菜4種、和風前菜4種を一品一品味わう。
 次にメインの和牛ステーキをシェフに目の前で焼いてもらう。
 シェフの焼き方に見とれていると、声も出ない。

 静かにただ見ていると、シェフの方からお話をされてはどうですか、と言われておもわず笑ってしまう。

 焼きたての肉を皿の上に出されて、肉を口にふくむ。
 口の中で肉汁が広がる。
 肉も柔らかくて、美味しい。

 満足感がお腹だけでなく、体中に回る。
 デザートはアイス最中。
 餡の甘さとバニラアイスの冷たさが口の中で、上手く混ざり合う。

 食事が終わって、日本庭園を散策。
 と思ったら、とても外が寒い。

 来る時は暑くて今は3月なのかと疑うくらいだったのに。

 これも黄砂の影響なのか。
 空も心なしか黄色い。

 家に帰ってニュースを見れば、きっと黄砂のことでもちきりだろう。
 そんなことを思いながら、思わずワイシャツの上のボタンをする。

 後で、ニュースを見ると、都心の黄色い空は黄砂でなくて、煙霧という聞いたこともない現象だったようだ。
「えっ」というちょっと期待はずれのリアクション。

 ホテルニューオータニの日本庭園
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 10/29(木) デトロイト③

 ワールド・センターに向かって歩く。
 デトロイト川と川の向こう側に見えるカナダの景色がきれいだ。

 ワールド・センターは4つくらいの近代的なビルが集まっている。
 その2階と離れた向かいのビルとが円柱を横にした形状のドームで空中でつながっている。
 中は歩く歩道になっている。

 多くの人が、その中を歩いている。
 まるで未来都市を見るようだ。

 人々は多くがその中を歩いて行動するようだ。
 だからなのか、人々はだいたいが薄着で、なかには半袖の人もいる。

 ドームの中はまるでタイムトンネル(昔、テレビで観た)の中に入ったような気分だ。
 中を歩くと渦巻きの中に吸い込まれるようだ。

 外が寒くて風が冷たいので、このようにビルとビルをつないだ造りになったのだろう。

 バスターミナルからデトロイト川の方、南側は近代的なビルが多く建っていて、人々が多くいる。
 けれども、北側は南側と対称的に古い建物ばかりになっている。
 人も少ない。
 しかも、北側にいる人々はあまりガラが良さそうではない。

 北側を歩いてみた。
 ビルは古くなっているし、いる人もガラが悪そうで、ちょっと怖い。
 金をくれと言ってきた人もいた。
 黒人が多い。

 昨日買ったポスターをワールド・センターの3階のポストオフィスから日本へ送った。

 17: 10 デトロイト川岸で夕陽が沈むのを見て、しばらく時間の経つのを忘れる。

 デトロイトの空中の歩道
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 デトロイト川岸にて夕陽を見て
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 電気炊飯器を購入しようとして、家電店に行った。

 炊飯器コーナーに行って驚いた。
 以前、ニュースで聞いていたが、炊飯器の世界がこのようになっているとは想像していなかった。

 電気炊飯器のメインは価格が10万円以上する炊飯器になっている。
 そんな高価な炊飯器が「私が横綱ですよ」という感じで、わがもの顔でコーナーに座っている。

 メーカー側がやはり高価な物を売りたいんだということがよく分かる。
 でも、購入する人がいなければ、横綱です、なんてえばっていられない。

 ニュースでも言っていたが、高価でも売れているのだろう。

 炊飯器コーナーは、価格帯で3つのコーナーに分かれていた。
 価格が1万円前後台、3万円前後台、8万円以上台の3つに分かれている。

 3万円前後の炊飯器にしようと思って、そのあたりの物を見比べてみる。
 釜が違ったり、炊き方が違ったり、といろいろ性能が書かれている。

 でも、その炊飯器で炊かれたご飯が試食できるわけではないので、どの性能が自分にとって美味しいご飯になるのか分からない。

 こんな画期的な方法でご飯を作るんですよ、と言われても、その画期的が実感できない。
 つまり、いくら性能が分かっても、自分ではどれにしたらよいか、決められない。

 音を聴いてみたり、触ってみたり、動かしてみたり、とかいうことができない。
 どの炊飯器でも同じようにご飯が炊けるだろうという気がしないでもない。

 結局は、決められないので、今使っているメーカーの炊飯器に決めた。

 購入後、初めてご飯を炊いて、また驚いた。
 ご飯がおいしい。
 今までのご飯と比べると、同じお米でこんなにも違うのか、という感想を持つ。

 炊飯器がこんなにも進化しているとは思ってもいなかった。
 炊飯器が違うと確かに炊けたご飯はやはり違うようだ。

 これならば、10万円以上の炊飯器で炊いたご飯は食べるとほっぺが簡単に落ちてしまうことになる。

 

 10/29(木) デトロイト②

 10: 30 モーテルを出発。
 バスターミナルのコインロッカーへバッグ等を入れる。(1ドル)

 ハンバーガーを食べる。
 店員さんが何て言っているのかよく分からなかった。

 とにかく、こちらの言っていることは分かってもらったらしく、ハムサンドとペプシを買って空いている席に座る。

 すると前の席の黒人が「日本人か」とたずねてくる。
「そうだ」と答えると話しかけてくる。

 だいぶ前にジャズの関係で日本の国分寺、府中あたりにいたことがあるらしい。
 今でも覚えている日本語があると言って、いろいろ言ってきた。
 

「学生なのか」と聞いてきて、その後自分のことをいろいろ話し始めた。
 どこへ行くのか聞いたら、となり町で1.5マイル離れている所だという。

「アメリカの感想はどうなんだ」と聞くので、知っている形容詞を並べた。
 次に、「アメリカ人はどうだ」と聞くので、「今のところはやさしい」と答えた。

 すると、「それは違う」と言ってきた。
「特に、このデトロイトとマイアミは怖い所だ」
 と言ってきた。

「町を歩いていたら声をかけられても、ついて行くな」
「毎日何人かの人達が殺されている」
「夜に町を歩いていると捕まえられて金を取られてピストルで撃たれるから、夜は歩かないようにしろ」
「とにかく、気をつけろ」
 と言った。

 僕はその怖い夜に昨日夜の10時頃にうろちょろしているんだけれどなあ。
 運がよかったのかもしれない。

 しかも、今夜、ミッドナイトに出発する予定なんだけど。

 とにかくハンバーガーショップを出る。

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「ならずものがやってくる」 ジェニファー・イーガン著を読んだ。

 海外文学作品を読むのは久しぶりだった。
 海外の作品は読んでいて分かりにくいという感じを持っている。

「ハリー・ポッター」は違ったけれど、児童文学だからということもあるだろう。
 この「ならずものがやってくる」も分かりにくかった。

 ただでさえ分かりにくいと思っている海外文学なのに、これはベニーとサーシャという男女が軸になり、彼らに関わりのある人物たちの物語を章ごとに13の章で書かれている。

 だから、主人公がいて、その主人公に降りかかってくる事件の物語ではない。
 つまり、章ごとに主人公が変わることになる。

 しかも時系列が先に行ったり、後に戻ったりしていて、それだけでも分かりにくい。

 語り方も3人称だったり2人称だったりとするので、2人称の時は誰が語っているのか考えながら読み進まなければならなかった。

 また章の登場人物がベニーまたはサーシャとどのような関係なのかも前のところを読み返して確認しながら読む必要があったりする。

 というように、読むのに大変だった。

 どうなるのか、次が楽しみでしょうがない。
 というような気持ちにはなれなかったのが正直な感想だ。

 ただ、「ならずものがやってくる」というタイトルなので、この中のどの登場人物が「ならずもの」なのか、ということが気になって読んでいた。

 最後に「ならずもの」の正体が明かされるが、「そうだったのか」という思いがして、少し考えさせられる。

 それを知ると、冒頭のマルセル・プルースト「失われた時を求めて」からの引用文が意味を持ってくる。
 当然、読み始めには何のことか分かっていないけれど、最後まで読んだ後にもう一度読み返してみると意味があることが分かる。
 

 この小説は1回読んだくらいでは自分には理解できないだろう。
 ただ、2回読むのはちょっとしんどい。