『チャンネルはそのまま!』(佐々木倫子)はビッグコミックスピリッツに不定期連載されていたもので、道産子で農家の子、身体能力のめちゃめちゃ高い雪丸花子が北海道の弱小放送局北海道☆テレビを舞台に活躍する物語…ってまとめても違うし笑。
テレビは1人で作れるものじゃないので、雪丸は報道記者(ナント!)ですが、上司や同僚、他の部門など、テレビ放送を支えている多くのスタッフ達が生き生きとリアルに描かれています。コメディですが、現場の描き方に引き込まれます。
5巻の「釧路支局」は札幌の本社で働く雪丸が釧路支局に1週間の出張をした時の物語です。
幣舞橋の四季の像のうち、これは柳原義達の「岩頭の女」。何十回も読んでいたのに、最近気づいた。
この道東の釧路支局で記事になるネタを探す雪丸の前に春の像がトレンチコートを着せられる事件が。
しかし過去にも何度も服を着せられていたと聞いて、記事にしなかったところ他局が掘り下げたいい記事を上げ、雪丸は自分の浅さを後悔します。
で、釧路支局で道東の今を記事にしたいと乗り込んだ漁船。20年カメラマンをやっている東野さんが同行します。
東野さんは子どもの運動会をホームビデオで撮っていた主婦からスカウトされてカメラマンになった人でした。
最初のページにはあんたしかいないと頼み込まれて困惑する髪の長い若い大人しそうな女性がいたのですが、
それから20年、主婦業をやりつつこんなに逞しいカメラマンになっていました。
20年やってもう撮るものは撮り尽くしたと思い、辞めようと思っていた東野さんを雪丸の「マンボウに添い寝」の絵が引き止めました。
まだまだ撮ったことのない画がありそうだわ、と。
あとがきによると佐々木倫子さんは雪丸のマンボウに添い寝の絵が描きたくて物語を練ったそうです。
この5巻は雪に纏わる物語が多い印象ですが、「越冬野菜」も好きな物語です。
雪の中で越冬野菜を掘り起こしてジンギスカンという無理目な企画ですが、
東京育ちのアナウンサー花枝さんや広島出身の山根くんは防寒からなってないと道産子の雪丸にビシッと指摘されます。
しかし雪丸の考えなしの行動により越冬野菜を埋めておいた目印の棒は外されて、途方に暮れるスタッフと出演者…。
しかしまるで「ハケンの品格」の大前春子のようにこういう時に重機の運転をこなしてしまうのが雪丸。ふだんは失敗が多いですが、やる時はやる農家の子。
花枝さんがキャベツを掘り出すシーンはキャベツの葉が蝶々のように見えて眩しい。都会的でソツがないけど面白味もない花枝さんが雪丸によって窮地に追い詰められた時にパッと輝くのもおもしろいです。
少し前に配信でドラマ版の「チャンネルはそのまま!」を見たのですが、雪丸の誤字だらけの原稿を完璧に読み上げガッツポーズを取る花枝さんがマンガのままで笑ってしまいました。
小倉部長はマンガから抜け出たようでした。
今日は雪がけっこう降ったのでこの『チャンネルはそのまま!』をご紹介したくなった私です。
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