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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

多くの人を研修やセミナーで見て感じる、

少しでも成長するために大切なことは何か。


1つは、どんなに小さくてもいいから、

アウトプットをすること。


まず60点でもいいから、その場で答えを出す。


あとでやろう、と思っていても、

次から次へと課題はやって来る。


よって、その都度解決していかないといけない。


しかし多くの人は、とても念入りに準備をし、

非常によい結果を得ようとする。


物事を完璧にしないといけないと

思っているのは、悪いクセだと思う。


仕事でも、一気に結果を出そうとしては駄目。


大きな成果をそこで残そうとか、

一発ホームランを打ってやろうという考えは改めた方がいい。


人間には限界容量、キャパシティがある。


1から10までを満たそうとすれば、身動きが取れなくなる。


それよりは少しずつ、小さくてもいいので

アウトプットを意識していくこと。


それを繰り返すうちに、流れが見えてくる。


また1回では見えない線やつながりが繰り返すことで現れる。

多くの人はチャンスを求める。

ただ、最近気になるのは「チャンスが来たらやる」
「タイミングを待っている」という人。

普段から準備できていない人は、チャンスが来ても動けない。

普段から手を抜いている人は、いざというときに動けない。

普段から動ける人だけが、チャンスにも動ける。

一発勝負みたいに、チャンスが来たときに動こう
としている人は、動きが遅れ、チャンスを逃すことが多い。

普段の素振りの練習をしていない野球選手が、
バッターボックスに入ったときにいいスイングができないのと一緒。

普段の生活や練習こそが、いい結果を生み出すための原動力になる。

そこがいい加減だと、いい結果は出ず、ミスを招く。

自分の好きなスポーツのスタートと置き換えればわかりやすい。

「大きな大会が来たら、しっかりスタートしよう」と思っている人、
普段から練習をしていない人が、
本番だけいいスタートを切れることはほぼ有り得ない。

普段から何事も前向きに行い、準備ができているかどうかが大事。

現状に変化がほしい、もっと職場をよくしたい、

などと意欲や向上心は持っているが、

なかなかうまくいかない人は本当に多いと感じる。


「やってみよう」と思ったことは、

まずどんどん行動に移してほしいと思う。


人は新しいことを始めることに戸惑う習性がある。


そもそも動物の最大の使命は「種の保存」で、

それを考えれば環境を変えないことが第一だから、

本来は新しいことにチャレンジしないほうがいい。


よって、人間以外の動物は、長い間

ほぼ生活スタイルを変えることなく生きてきた。


しかし人間は変わることで、次々と進化を遂げた。


ある物事があったら別の物事と関連させて、

新しい発想をするのが人間の力ではないか。


例えば電気や飛行機を発明したのも、

人間ならではの発想があったから。


「AとBでCができるかも」という思いが

行動につながったとき、文明は発達していく。


実際にCができれば大発明、

できなかったとしても「できなかった」という

結果が残り、それも1つの進化になる。


大事なのは、本当に進化したいなら、

新しいことも考えて実際に行動に移していくこと。

何かを始めるときは、何かしらの理由がある。

やみくもに始める前に、少し工夫したい。

こんな話を先日聞いた。

1人暮らしの独身男性が
不健康な生活を送っており、健康診断で注意を受けた。

医師から「血液検査の数値が心配。今は何とかなっているが、
このままでは働き盛りで倒れるかもしれない」との言葉に
ショックを受け、何か体にいいことを始めようと決心。

運動は苦手意識もあるので、第1歩として朝食改善することに。

栄養バランスの朝ご飯が理想的だが、
作るのは時間的に無理、かつ面倒で続かないと思い、
毎朝3分くらいでできる方法を考えた。

ネットで調べた結果、
新鮮な野菜をジューサーにかけて飲むことに。

ネットでジューサーを購入。

届いた翌日、体によさそうな野菜をジューサーにかけて飲んだ。

残念ながら「まずい!」というマイナス結果に。

その後、挫折してしまったという。

この場合は、どうすればよかったか。

ジュースを作る際、プラスの結果が得られるよう、
ネットで調べる、知人友人に聞く、SNSで意見を募る、
などすれば「おいしい!」を導き出せ、
同時に「健康になる」という結果を得られたはず。

よい結果を導き出す、ほんの少しの工夫が大事。

普段の次々とやってくる業務を難しく、

深く考えすぎてはいないか。


シンプルに考えることをすすめたいと思う。


学生の頃の勉強を思い出してほしい。


数学の図形問題を例にすると、

難しく考えてしまうと解けなかった。


しかし、シンプルに考え、補助線を1本引いてみる。


その結果、難題が一気に解決した覚えはないだろうか。


日常においても同じ。


「ずっと難しく考えてしまっていたが、

実はこんなに簡単なことだったのか」

という経験が、誰しもきっとあるのではないか。


どんな問題にも、その問題を解く

ためにはポイントとなる鍵が存在する。


アップル社の故スティーブ・ジョブスは

生涯「シンク・シンプル」を貫いた。


iPhoneやiPadをはじめ、人々のライフスタイルに

今や欠かせない商品を次々に発表した。


やはりシンプル思考こそが、人々に役立つ

補助線を見つけることにつながるのを知っていたのだろう。


だからこそ、素晴らしいイノベーションを

次々に打ち出していくことができたのだと思う。


シンプルに問題解決のキーワードを見つける

のを意識しながら、日々の生活を送るのはおすすめ。