上司のための、「人が成長する」マネジメント法

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

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今日、とある会社の女性管理職の人と話をした。
男女含め、部下を25名束ねる優秀な人材である。
業績は、5期連続目標達成。社長自慢の管理職の1人。

その彼女が、仕事を辞めようかと迷っている。

「ワーク・ライフ・コンフリクトなんです」と彼女。

ワーク・ライフ。コンフリクトとは、
ワーク・ライフ・バランスが取れていない状態であり、
「仕事と生活のバランス(調和)がとれない状態」ということ。

生活スタイルが多様化している現在は、
ワーク・ライフ・コンフリクトな人の悩みは深い。

ある統計によると、
男性の60%超、女性の70%がコンフリクトな状態を感じたことがある
というデータもある。

「仕事と自分のやりたいことの両立」
「子育て」
「健康管理」
「自己成長」
といったことを、仕事以外の時間を使って達成したい人が増えている訳で、
そういった傾向は、誰も止めることはできないでしょう。

管理職な彼女も時間、量ともに仕事は少なくない。

中長期的に見ると、
コンフリクトな状態に陥ると、人はパフォーマンスが著しく低下する。
やるべきこと(must)であっても、能力がありできる(can)ことであっても、
スピード、質ともに低下する。

あらゆる業界で、創造性と経験の蓄積が求められている今、
スタッフのパフォーマンスを下げることは、自らの首を締めることであり、
可能性のある人材を競合に奪われる機会となりかねない。

また、彼女のような優秀な人材に、
会社を辞めるという選択肢を選ばせるのは、非常に勿体ないこと。


あらゆる会社が、

「働き方を多様化させる」

という視点に立って、
人の価値観の進化に適応した人材活用の施策を具体的に講じるべきでしょう。
ワールドカップで盛り上がっているブラジルですが、
実はバレーも強い。

そこで。バレーボール男子世界ランク1位ブラジル代表チーム
ベルナルド・レゼンデ監督の言葉。

”選手はソリストではなく、オーケストラの一員。
一人でも「僕は特別だ」と思ってしまったら、もうダメなのです。”



仕事も同じですね。
チームの中に特別な人なんて一人もいない。

「なんでそんなこともできないんだ!」
「ちゃんと考えてやれよ!」
「お客さまのことを考えて動きなさい。」
「思いっきりが足りないんだよ。」
「君のせいで目標に達成しないんだよ。何とかしなさい。」
なんて指導は、人が伸びる指導ではありません。

仲間にミスがあってもボディタッチで励まし、
苦手なレシーブで体制を崩す仲間が居れば、誰よりも先にフォローに行き、
試合の前に何か悩みがありそうなら、真摯な姿勢で話を聴き、
チームに点が入ると、誰よりも喜ぶ。

それが、強いチームに不可欠な本当に優秀な選手であろう。
「任せて任せず」


松下幸之助氏の名言ですが、
なかなか実践することは難しいものです。

その「任せる」ことは、
部下育成、マネジメントのポイントの一つであると言えます。

また、
1、「任せる」けれども、「放置」しない。
2、「任せる」けれども、「確認」をする。
3、「任せる」けれども、「責任」は自分にある。
4、「任せた」ことは、「承認」する。

など、
「任せる」ことについては、
上司として取り組むことにもポイントが存在します。

こちらのポイントは、
上司自らがセルフマネジメントすることが効果的ですし、
それらを怠ると、任せたことが恐ろしいほどに機能しなくなるのです。

やる気が出て来たときなど、自分の器・キャパシティを

無視して、無理な目標設定をし、失敗してしまうことで

心が折れる結果になった人を数多く見てきた。


そして、「私は駄目だ」と悪い思い込みをすることになる。


わかりやすい例を紹介すると、

あるスポーツクラブのプールで、対照的な光景を見かけた。


人はひどく息を切らせ、フォームもかなり乱れていながら、

1時間近くがむしゃらに泳ぎ続ける若い女性がいた。


まるで自らに苦行でも課したかのように泳ぐ人の一方で、

「あー気持ちいい」と言いながら、隣でゆっくり泳ぐ人もいる。


その気持ちよさそうに泳ぐ女性は、

15分も泳ぐとジャグジーに移り、すっかりリラックスしていた。


長い目で見れば、明らかに後者のやり方がおすすめ。


ぜひこんな思考を心がけてほしい。


「まず始めてみて、うまくいかないこともある」

「やってみて駄目でも、それですべてが決まるわけじゃない」

「途中でやめても、誰もそのことで自分を悪く評価しない」

という認識のもと、無理せずに半分の力で、

客観的に行動できれば、継続もできて目標にも近づく。

新人へのアドバイスにも使える、容易な方法を紹介したい。


行動する前に大事なのは言語化。


この作業は紙に書き出すと、頭の中で整理しやすい。


その際のコツは、相手(読む人)を想定すること。


もちろん人に見せるものではなく、自分のみが

目指す行動であっても、それを他人に説明するように書く。


人に手本を示すイメージでちょうどよい。


ただし、ひたすら紙に書いて言語化するわけではない。


よく見かけるのは「毎朝1時間早く起きて、

仕事と勉強の時間を作る」と宣言するケース。


素晴らしい目標でも、「何を・いつまでに・どれだけ」行う

のかが1つも明確ではなく、仮に目標を達成しても

どんなメリットが得られるか伝わってこない。


決意はわかるが、せっかく1時間早く起きても、

だらだらと過ごすことになりかねない。


この時の言語化は、例えば「1時間早く起き、

パソコンのメールの緊急案件をすべて返信する。

その日に必要な予定を付箋に書いて、手帳に貼りつける。

英語の勉強を3ページ終わらせ、シャワーを浴び、朝食を取る。

この作業を出社10分前までに済ませる」などと、具体的に。


自分の行動を常に明確にし、感覚だけで何となく決めないこと。