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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

行動の習慣について考えてみたい。


人が習慣を好むことは、神経科学的に証明されている。


例えば、好きな音楽と

受け付けないような嫌いな音楽がある。


それはなぜか。


その音楽を聴いているときの人間の脳を調べ、

耳から入る刺激を理解する際に、脳のどの部分の

神経が働いているかを追跡したところ、視聴時は

聴覚皮質や視床など、さまざまな部位が活性化する。


またどの部分の音に注意を払い、どの音や情報を無視するか、

脳の決定を今までの行動認識が助けている。


音楽などを処理する脳の箇所はパターンを探し、

なじみのあるものを求めるように作られている。


これは人通りの多い道で話しているときにも同様で、

音を聞く習慣が仮にできてなければ会話の声と、

道路の騒音を聞き分けることさえできなくなる。


重要な音と、無視してでも差し支えない音を

無意識のうちに判別するよう、耳は習慣づけられている。


つまり日々を振り返り、習慣にしたい

行動があるなら意識的になじみのあるものにすること。

こんな友達や社員はいないだろうか。


用事の合間に、ポテトチップスなどの

お菓子や甘い物を取り出し、何も考える様子なく手を伸ばす。


それは習慣になっていて、体重は増えるばかり。


自己管理のできない、だらしない人と

思いがちだが一度じっくり考えてみたい。


神経科学者の話によると、ある点において

人間はサルみたいなもので、食べ物があるのをわかると、

たとえ腹が空いていなくても、脳が期待し、求めてしまう。


極端にいえば、その食べ物を

好きでもないのに突然、欲求が襲ってくる感覚になり、

食べたとたんに欲求が満たされ、よろこびに包まれる。


屈辱的な部分もあるが、習慣とはそういうもの、

と以前に教わったことがある。


それは考え方次第で、感謝すべきことになると思う。


なぜなら、よい習慣が生まれるメカニズムも同じだから。


多くの人が仕事に励むのは、

大きくいえば何かを達成して自尊心を満たすため。


勉強するのは、運動するのは

よい気分を味わいたいからではないか。


よい習慣、よい選択を常に意識することが大切。

毎日の習慣は気づかないうちに生じていることが多く、

思っている以上に本人の生活に影響を与えている。


脳が常識かを判断する前に、

その力が強いために習慣に頼ってしまう。


例えばファーストフードについて考えてみたい。


長い1日が終わり、家に帰ろうとしている途中に、

マクドナルドに寄りたくなる気持ちはわかる。


値段はそれほど高くないし、味も悪くはない。


塩気の多いフライドポテト、甘い飲み物も1度くらいなら、

いつもではないからリスクは少ないと考える。


しかし、習慣はいつの間にかつくられる。


ある調査によると、ファーストフードを

定期的に食べようと思っている人はあまりいない。


だが、1カ月に1回が次第に1週間に1回、2回となり、

その間にきっかけと報酬によって習慣が形成される。


やがて健康に害を及ぼすほどの量の

ハンバーガーやポテトを食べる状態に陥る。


まず大事なのは、きっかけと報酬に気づくこと。


行動パターンを見直し、コントロールすれば

習慣の流れを変えることができる。

新しい習慣で、近年多く、気をつけたいのは

FacebookLINEなどのSNSやメールの中毒傾向。


仕事の妨げになって困っている、という声をよく聞く。


ここで、やめられない流れを考えてみよう。


まずメールやメッセージの新着を告げる音が出て、

携帯電話が震えたりすると、メールを開くことによる

つかの間の気晴らしを期待し始める。


それが徐々に期待は高まり、仕事場でも、

極端に言えばテーブルの下で振動する携帯を確認する、

落ち着かない社員たちの集まりになってしまう。


仮にゲームのお知らせだと勘付いていても、

チェックせずにはいられなくなる。


部下や若いスタッフに多いのではないか。


対応策として、振動を消し、

きっかけさえ取り除けば、その場では受信音を

確認しようと思うこともなく、ずっと仕事に集中できる。


勇気を出して何か始めるのは推めたい。


ただし、目的もあいまいなまま、無意識に

よくない習慣の中毒になってしまうことは避けたい。

年度末、何かと忙しい人は多いはず。


そこで仕事に没頭する人へ、

仕事とは関係ない趣味探しをおすすめしたい。


女性で言えばここ数年、「山ガール」が急増した。


若い女性の登山者は以前、少数派だったが、

今は一度登ってみたら山の魅力に

取りつかれる人がたくさん出現した。


他にも、鉄道に興味を持つ「鉄子」や

飛行機好きの「空美」といった、

いわゆるオタク的な趣味に没頭する人も増えている。


一方で男性は料理や編み物など、

趣味の範囲は大きく広がっていると感じる。


流行りや世間の目にとらわれず、自分の望みを

形にしている人は、日々が充実している。


最初から「やりたい」と思って始めたわけではない。


友人に誘われてやってみたら

友人よりはまってしまった、というケースも多い。


趣味のテーマが見つからなければ、

移動の合間や休日に、少し本屋に寄って

いろんなコーナーの本を見て回るのもいい。


少しでも心が動いたら、まずはやってみること。


何事もすぐに駄目と決めつけず、

ちょっと行動する好奇心と勇気を持ってほしい。