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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

人はどうしても自分に甘く、他人に厳しい面がある。


忘れてはいけないのが、常に自分を客観視すること。


それはなぜか。


ビジネスで成功する人の1つの条件は、

怖がらず、逃げす、目をそらさずに、

「自分の今の姿や状況を正しく直視できること」だから。


しかし、大半の人が「自分だけは、自分の会社だけは大丈夫」

「今は苦しいが、きっとこれから経済が持ち直す」など、

根拠なき希望や願望を、ほぼ無意識に状況判断時におり込む。


その結果、失敗した事例を多く見てきた。


楽観視や、ポジティブな表現も大切ではあるが、

場合によっては現実を冷静かつ客観的に直視し、

何が問題・課題なのか明確化したほうが、素早く次の手を打てる。


自分に厳しく、会社にも厳しい目を向けること。


ビジネスの世界で今後、生き残るための最低条件ではないか。

1つの仕事の失敗で会社を辞めてしまう人がいる。


細かい事情はさておき、どうして踏みとどまれないのか。


そこで思い出すのは、失敗から成功に至る物語の数々。


大企業の経営者やスポーツの有名選手、

少年漫画でもハリウッド映画でも、

主人公は大ピンチに何度か陥り、

その度に成長を遂げ、大きな成果を手に入れる。


ピンチの渦中にいる本人は、とにかくがむしゃらで、

その後の結末など知る由もない。


そこで注目すべき共通点は、

失敗や挫折が成功への布石となっていること。


つまり、失敗から学んだことを

次の機会に活かし、同じ過ちを繰り返さない。


成功する人間は立ち上がっていき、大きな成果を得る。


その原動力は、確かな行動分析と、

「何が何でもあきらめない」という情熱に他ならない。


特に情熱は、大きな成功を手に入れる人に共通する資質。


しかし、成功者とその他の人の間に、

情熱つまり「やる気」においての大差ははいと感じる。


何度でも立ち上がる行動そのものが大事。

日本各地で研修やセミナーを行っていると、

その最中に携帯電話の着信音が鳴る。


当然マナーにも気をつけたいが、

ここで1つ、おすすめの行動を紹介したい。


それは常に自分の携帯電話を、

着信しても音が鳴らない「マナーモード」に設定すること。


研修中はもちろん、打ち合わせのとき、

資料に目を通しているとき、アイデアをまとめているときなど、

とにかく「何かをしているとき」はその場で電話に出ない。


後で改めて、折り返しの電話をかけること。


その理由は2つ。


1つは、行動が中断されるのを防ぐため。


電話によって中断された作業や思考を、

元の状態に戻すには相応の時間や労力が必要になる。


その事態を最初から回避したい。


もう1つは、電話の用件に対応する準備を済ませてから、

相手と話をした方が効率がよいため。


大事な案件なら、留守番電話機能があれば用件を残すはず。


そうでない場合も、初めての電話でなければ、

着歴を見て「何の件で電話があったか」はたいてい推測でき、

資料等を準備して的確な話ができる。


つまり、かかってくる電話への対応を「整理」できる。

仕事の方法や進め方にはよく注視するが、

社内の人間関係を円滑にするための工夫も大切なこと。


人はそれぞれ個性や、その人なりの考えを持っている。


よって、当たり前ではあるが、

10人いれば10通りの接し方が必要になる。


工夫を怠れば、必ず将来に

大きなマイナスとなって自分に返ってくる。


例えば、コンビニやファーストフードの

ハンバーガー店ならまだしも、人と接するのに、

誰にでも同じような対応をするのではなく、

相手に合った会話や対応をするべき。


上司と部下の双方が互いに

接し方の工夫をすることで、よい関係が築き上げられる。


また会社の人間関係は、職場の雰囲気に左右されるところもある。


雰囲気が暗ければ、互いの行動もぎこちなくなり、

人間関係もどうしてもギスギスしてしまう。


では、どうすればいいか。


以前にも何度かお伝えしたが、

周囲の人たちへ積極的に挨拶をし、声をかけてみるといい。


さらに、自分からすすんで何かを尋ねてみる。


自分から始めるちょっとした工夫が、人間関係にとっては大事。

1つの仕事を成し遂げていく時に、

誰の力も借りず、10割すべてを

人の人間がやるというのは、ほぼ不可能である。


どんな仕事であれ、たくさんの人たちの

力が集まり、組み合わされてこそ大きな成功に至る。


「自分が一生懸命やったからできた」

「この仕事の9割は自分がやった」

「自分の功績は大きい」と、人はどうしても思いがち。


それは事実かもしれない。


ただ、たとえ自分が9割やったにしろ、残りの1割を

補ってくれた人がいたからこそ、10割の完璧な仕事ができた。


このことを決して忘れてはならない。


そこに感謝と思いやりの気持ちを持つことが大事。


極端な話をすれば、自動車を造る。


何千もの部品によって1台の車ができあがるのだろうが、

その何千という部品のうち1つでも不良品があれば、

残りの部品のすべてが良品であっても、その自動車は欠陥車に。


たかがネジ1本。


その1本で事故は起こり、人命が失われる。


こういう考え方で取り組む必要のあるのが仕事。


どのような仕事も、決して自分1人でできるものではない。