上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -13ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

職場で「仕事の意味づけ」を行っているか。


ただ漠然と、仕事をお願いしているならば気をつけたい。


部下が「ただ仕事をこなしているだけ」と感じたら、

日々の仕事は「やらされ感」に支配されてしまう。


「上の指示だから」という意味づけでは長く続かない。


「自分は何のために働いているのだろう?」

と考えるようになり、モチベーションは下がる一方。


それを防ぐため、まず部下がしている業務に

「どんな意味があるのか」を部下自身に考えさせたい。


そして、その業務に意味を見出せるように

「先を見る」「ゴールを見る」クセをつけさせたい。


「この仕事は価値のある仕事だ」

と上司が口で言うのは簡単なこと。


大事なのは、部下自らがその価値の気づきを得ること。


もし先の完成図を示せれば、「どのくらい必要か」

「いつまで業務するのか」なども理解できる。


その気づきを与える環境づくりこそ、上司の仕事。


自分で考えることのできる社員が

いればいるほど、その会社は活性化していく。

どの仕事を任せるか、上司は頭を悩ませることがあるはず。


「まず、できるところからやってもらう」という回答はよく聞く。


ここで行動科学に基づいて考えてみたい。


会社組織で仕事をするということは、

それぞれの役割分担があり、

効率よく、迅速に行うことが求められる。


そして、組織全体の目標にまい進していく。


その土台には役割分担と担当業務の範囲がある。


もし範囲を設定しないで漠然と人を雇い入れ、

業務を回そうとしても、覚えさせるまでに遠回りすることになる。


伸びる企業は、業務が円滑に回っていく「仕組み」を持っている。


企業という大きな単位に限らず、

部署やチームといった単位で仕組み化しているということ。


「仕組み」を使って人や業務を動かしている。


また組織的に仕組みづくりをする上では、

流れやポイントを視覚化する必要もある。


任せる仕事はその中で、明確に見えてくる。


そして、その仕組みを習慣化、継続することが大事。

近年、フレックスタイム制を導入する企業が増えている。


いつ出勤し、いつ退勤してもいいという、

本人の裁量に任せるシステムのこと。


しかし、誤解している人を最近見かけた。


フレックスだから、自分の都合のよい時間に出社し、

気が向いたら帰ればいいと勘違いしている。


いくら自由出社とはいえ、

例えば、今日は何時に出社するかは明確に職場へ連絡しておく。


「10時に出社します」と報告しておけば、

その前に職場へ電話がかかってきても社員は対応できるだろう。


だが、いつ来るかもわからなければ答えようがない。


「今日はまだ連絡がないため、いつ出社するかわかりません」

とつい口にしてしまえば、相手先の信用を一度になくしてしまう。


会社の信頼度にもつながっていく。


無断が最もよくない。


本人の気持ちとは関係なく、無断の行為は必ず誤解される。


「いったい何をやっているのか」

という不信感をわかせないためにも、常に今いる場所、

今やっている仕事、その後の行動をクリアにしておくことが大事。

セミナーや研修講師をしていると、

さまざまな職場の悩みを耳にする。


そこでたまに相談を受けるのが、

精一杯努力をしているにも関わらず、

なかなか仕事がうまくいかない部下のケース。


その原因の1つは、ずばり行動の方向が違うこと。


いくら努力してもその行動が間違っていれば、

なかなか成果に結びつかない。


もし、成果が現れないのなら今一度、

正しい行動かどうかを素直に見直すこと。


ここで気をつけてほしい点がある。


その行動は果たして、その時その時の

感情や立場、私欲にとらわれていないか。


行動科学マネジメントを活用して、

しっかりと計画を立てても、

とらわれた心で物事を行っていては、

せっかくの行動や努力が成功につながらない。


もし自分1人では判断しかねるようであれば、

周囲や上の人間に積極的に尋ねてみること。


上司の立場から見ていると、実によく見えるもの。


と同時に、上司自らも常に行動を見直し、

正しく行動し、仕事の精度の向上や成長につなげたい。

9月20日に石田淳

『行動科学で人生がみるみる変わる“結果”が出る習慣術』

(角川マガジンズ)を発刊した。


仕事でもプライベートでも、

「習慣」で悩んでいる人は少なくないはず。


そんな人に、オススメの一冊。


例えば、自分自身の仕事について、

効率化や整理を行う必要があるのは誰でもわかる。


しかし、なかなか思うようにはならない。


「仕事が多く、優先順位がわからない」

「予定を立てて仕事をしているが、割り込み仕事が多い」

「書類がなくなる」

「パソコン内の整理ができていない」

等々、大なり小なり経験はあるはず。


本書では、無駄なことはせず、

望む結果に向かっての最短距離を選んだ上で、

それをコツコツとステップを踏みながら繰り返し、

行動をコントロールする「行動科学マネジメント」を

ベースにした一番簡単な「習慣の身に付け方」を紹介している。


行動科学はビジネスにも人生にも使えるノウハウなので、

今回の最新刊を機に改めておすすめしたい。