検査・発見・治療日記⑧
6月23日(土)
手術翌日。
寝苦しい夜を過ごし、眠れたのか眠れなかったのかよくわからないまま朝を迎えた。
起きた感覚があるということは多少なりとも眠れたのだろう。
元々睡眠障害があるので眠れたかどうかを自問するのもおかしな話だ。
1日経ったが依然身体は重い。
妻は朝早く来てくれた。安心感。
両足につけたマッサージポンプと尿の管、点滴。
煩わしいものがたくさんついていて
さらに、寝巻きがはだけてとても気持ち悪い。
食事も昼から出たが食欲はなく全て食べられなかった。
予告通り、リハビリの先生が来て歩く練習をしてくれた。
歩くという日常の行為。それができない?なんてことはないと。
1人では容易に起き上がれなかった。
先生に起こしてもらいようやく起き上がるとフラフラした。
足のマッサージポンプが外れただけでもよかったと思い、点滴のポールにつかまりながら何とかトイレの前まで行って帰って来れた。
リハビリの先生には、何度か歩く練習をしてください。何かあったら呼んでください。と言い残して戻った。
両親が見舞いに来た。母は行かないと言っていたが、おそらく父が行くと言ったのだろう。
着くなり2人して自分達の癌自慢?笑。が始まった。
身体がシンドく、ほとんど耳に入らなかったが、何度も聞かされているので、だいたい内容はわかった。
しゃべるだけしゃべって帰って行った。。。
その後、ナースさんを呼んで一回歩き、妻が帰ってから2回自力で歩いた。
不思議なことに、傷とは関係ない左の肋骨のあたりと左の肩が痛くてかなりシンドイ。
左の肩は脱臼の古傷だろう。
夕食も完食できず。
体温調節がうまくできていないのか、寝苦しい。
早く楽になりたい。
検査・発見・治療日記⑦
6月22日(金)
手術の日。
食べ物は前日の0時まで。
飲み物も朝6時まででそれ以降は禁止。
妻に早く来てもらって手術の準備。
手術着を着て、キャップをかぶり、ストッキングを履く。T字帯をつけて準備完了。
ナースさんが呼びに来て、
歩いて手術室へ。この格好で普通にエレベーターに乗っていく。同じように手術をする患者さんが1名一緒に乗った。
エレベーターの前で妻とはお別れ。
手術室の前に着くと椅子に座って数分待つ。
この間は、無。何も考えていなかったように思う。緊張も恐怖も、当然楽しさも。
何も無かったような気がする。
看護師さんが来て、名前を聞く。
患者を間違えないためだ。
そして、手術室へ。
病室のベッドよりも狭い手術台に寝る。
早速何人ものナースや麻酔科のドクターが様々な装置をつけていく。あっという間に手術着はバラされ脱がされて、T字帯のみ。タオルが掛けられる。手際の良さにびっくり。機械的ではなく、ちゃんと声かけをしながら笑顔で対応。
「これ、取りますよー」
「寒くないですかー?」
「麻酔の準備しますねー」
でも自分自身は依然として無。
いずれ気を失うことを知っているため思考は既に停止状態にある。
麻酔は点滴とマスク。
麻酔投入。
「ヤトコロさーん。」
かすかに聞こえたがそのまま落ちた。
あっという間に。
気づくとベッドの上。
手術は終わっていた。傷の痛みはあるように感じた。
身体が重く動くことができない状態。
妻が側に立っていた。
「これ。」
スマホを見せる。
そこには、切り取った腫瘍が写っていた。
「砂肝。。。。みたい。。。」
35mmの腫瘍は思ったよりも大きく見えた。
あまり気持ちのいいものではないので写真は載せません。
これが癌か。
身体には決して良さそうなものではない。
こいつがいたのか。
大きく心は揺れなかった。
ただ、こいつが大きくなれば人は死に至るんだ。
そういう感覚はあった。
身体は重く。あまり喋る気も目を開ける元気もなかった。
足にはマッサージ機がつけられ、
点滴と、尿管。
色んなものに規制された身体は
とても居心地が悪かった。
ずっと同じ体勢なので腰がいたくなり、
夜中に少し横を向かせてもらった。
寝苦しい夜。
負担が軽い手術とはいえ、苦しく重い夜だった。
(つづく)
検査・発見・治療日記⑥
2018年6月21日(木)入院日。
午前中ゆっくり過ごし、タクシーで病院へ。
玄関口では私が事務局を務める偽JAPANのメンバーが待っていた。笑。
ワイワイガヤガヤとした中での入院。
面白かった。こんなやかましい入院患者はいないだろう。笑
入退院受付で受付を済ませて、病棟へ。
東京女子医科大学東医療センターの東病棟E308号室。
身長と体重を聞かれ、病室へ。4番目のベッド。
担当の看護師さんがきて色々と説明してくれた。
手術は明日朝9時から。
浴衣はレンタル、T字帯は下の売店ナチュラルローソンで購入した。
熱を計り、酸素量を計り、血を抜いた。
手首にはバンドが巻かれた。これぞ入院患者の証し。
食事は0時まで、飲み物は明日朝6時まで
に終えるように言われた。
ウロウロと居場所を探していた偽JAPANのメンバーと病室で写真を撮る。笑。
偽メンバーが帰ってから1人でぼーっと。。




