マンションブームと不動産宣伝広告
wavecom社長のヤディです。
私が広告代理店でデベロッパー担当になった頃の話。
ちょうど1995年くらいです。
このころからマンションブームが始まっていたんじゃないかと記憶しています。
出せば売れるという記憶があり、次から次へと新規の案件の広告制作に
追われました。
私が担当していたデベロッパーは特に営業力に定評のあるCLだっただけに
売れ行きは半端なかったように思います。その分広告にもこだわりが強く、
短い納期に対して多大な要望というミッションが課されていました。
昼夜逆転の生活となり、CL先とデザイン事務所をひたすら往復するという
生活が続きました。
自分の会社にはあまり行かず・・・。何で会社に来ないんだ??と思われていたようです。
それでも営業は結果を見せればよい。売上を上げていた私は直接上司から何かを
言われることはありませんでした。
当時こだわっていたのは地図の作り方。これは今でもこだわっていますが、
どこにも真似できないわかりやすい地図を目指していました。
とはいっても私はただの営業マン。実際作るのはデザイナー。そのデザイナーに
地図の作り方を聞きながらなぜこの地図が良いのか?を学びました。
おかげで、地図に関しては、高い評価を得ていました。
当時はとにかく「デフォルメ」。辻褄が合うようにディフォルメをすることで
少しでも駅と現地を近く見せ、いろんな施設がたくさんある便利な街ということを地図で
表現していました。全体のトーンも楽しい街、暮らしやすそうな街。
これを地図で表現するのです。
不動産宣伝広告にとって地図は命。そう思っていました。
今も思っています。
不動産宣伝広告の地図は何種類かあります。
広域図、案内図、交通図、概念図などなど。
広域図は生活施設がある程度落とせる範囲の地図です。商業施設・公園・スポーツ施設・
公共施設・金融機関・医療施設・教育施設といったカテゴリです。
案内図は現地と最寄り駅を表現し、徒歩ルートが記されています。
交通図はいはゆる路線図です。主要路線が目立つように作ります。
概念図は広域図よりももっと広いエリアを表現するときや、言いたいことだけを伝えて
あとは省略するような地図です。
多種の地図を使い分けて立地の良さを表現するのです。
これは今でも変わりません。
地図といえば地図チェックです。作った地図を持って実際に歩いて場所のチェックを行い
ます。これはさぼるとすぐにバレる。なので必死にやります。これは重要なミッションです。
地図チェックには苦しめられました。絶対に漏れがないと思っていてもCLからのチェック
バックが赤字だらけだったなんてことは本当によくありました。
こうして、睡眠時間を削って、CLの要望に応えながら作った広告は反響があれば当たり前、
ないと広告のせいにされるという何とも厳しい世界でしたが、やりがいを存分に感じて
やっていたことは確かです。そんなマンションブームの時の広告制作はたくさんの
エピソードを思い出します。1年間ノンストップで走り続けていた感じでした。
CLとスタッフの一体感もあり、今思えばきつかったですが、いい時代といえるでは
ないでしょうか?そう思えます。今よりもアナログで今よりも非効率的に仕事をしていま
したが、仕事は楽しかったという記憶は鮮明に残っています。
その勢いに乗ってやっていた仕事に変化が到来します。
これは次回に。
不動産宣伝広告との出会い
wavecom社長のヤディです。
不動産宣伝広告と出会って27年が経ちました。
振り返ると長い。
結構覚えているものです。
広告代理店に入社して2年目に営業1部の不動産担当になりました。
後にwavecomを立ち上げる先輩と入れ替わりです。
担当は大手デベロッパー。この会社のトップダウンの仕事です。
以前イベント会社で働いていた私は過酷な労働には慣れていました。
配属されると上司と一緒に挨拶。クライアントのムードメーカーの方に
「〇〇は皆色が黒いね」と言われたことを覚えています。
最初の物件は川口。クリアランスでした。
チラシの打合せに立ち会って、CLとデザイン事務所のディレクターの話を聞いていて
さっぱりわからなかったことを覚えています。
挨拶が終わるとすぐに一人で放り出されたので、CLに色々と教わるという
イレギュラーな形でした、しかし、ここの会社ではそれが普通だったのです。
ハウスエージェンシーがあったので、そことのやりとりになるというのも
CLから教わる理由の一つでもありました。
最初の新規物件は座間。
当時の分譲マンションは郊外が主流だったので、都内よりも周辺の神奈川・埼玉・千葉の
物件が多かった記憶があります。
とにかく終わりが遅いことと、拘束時間が長いこと。
打合せは最低2時間。
今では考えられないほど、アナログかつブラックでした。
でも若かった私はそこにやりがいを見つけていたように思います。
当然版下の時代であり、色校がでるまでどんな色で仕上がるかはデザイナーの
頭の中だけにしかなかった時代です。
当時のデザイナーは色指定を全て把握しており、プロフェッショナルな仕事だなと
関心した記憶があります。フォントも色も指定する。
フォントは写植屋さんが、色は印刷屋が表現します。
デザイナーはディレクターだったとも言えます。
バブルがはじけて、世の中はその余韻に浸っていた時代。
マンションはここからとんでもないブームへと突っ走っていくことになります。
当然我々の仕事もとんでもないことになっていきます。
マンションブームの火種ができた頃なんだと思います。
そして不動産宣伝広告の世界はどのように変わっていったのでしょうか?
実需と投資
wavecom社長のヤディです。
今日のテーマは「実需と投資」ですが、
私は不動産屋ではなく、不動産広告を手掛けているので
不動産広告の観点から実需と投資について話をしたいと思います。
私が不動産広告をやり始めたころは
実需向けのマンションの広告のみを制作していました。
それからおおよそ7年後くらいから少しずつ投資用マンションのパンフレットの制作にも
携わるようになりました。
実需向けの広告物は、一言で言うと「きめ細やかさ」が重要になります。
チラシを見たり、パンフレットやWEBサイトを見て購入したいと思った方が
実際にそこに住んだらどんな生活ができるだろうか?
をイメージしやすいことが前提ではありますが、
あまりにも現実的なことだけでは響きません。
一生に一度の高額な買い物ですから、
夢や憧れといった印象もとても重要になります。
イメージ戦略と誠実な情報提供の両面性を併せ持つことが、求められます。
一方投資マンションはというと、
基本的に買った人がそこに住むことはありません。
一言で言うと「格好よく」です。
投資用マンションを買った人は、マンションオーナーとなり、賃貸として貸すわけです。
ここが大きな違いとなります。また、ほぼ間取りはワンルームです。
一人暮らし用のマンションとなるのです。
ですので提供する情報も変わってきますし、何といっても投資用ですから
現地がどれくらい資産価値があるのか?今後発展していく街なのか?
ということが重要になってきます。
もちろん実需のマンションでも街の発展、再開発んまどは気になることですから
情報として入れていきますが、投資マンションはより、その辺りを強調します。
近場のスーパーや学校の情報よりも、再開発や利便性といった部分でのプライオリティが
高いです。
それによってパンフレットの作りも変わってきます。
実需向けはその土地にあった雰囲気でパンフレットの体裁から、紙質、デザインのトーンが
決まりますが、
投資用の場合は基本ゴージャスに、高級感があるように。物件のコンセプトというよりは
見た目の高級感が求められます。
歴史よりも未来を重要視します。
実需の場合は現在・過去・未来、全てが重要になってきます。
実需と投資の広告物の作り方はまるで違うのです。
同じマンションでも作り方はかなりの違いがあります。
「きめ細やかさ」と「格好良さ」
こうして整理してみるとより分かりやすいですね。







