『道』Blog

道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


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この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。

譜例はクリックすると大きくなります。

How to Compose =作曲の仕方

このクラスは
・作曲の方法(作曲法)にはこんなのがあるよ・・・とか
・こういう方法を使うと効果的だよ・・・とか
・これは知ってると便利だよ・・・とか
・これを使うと早いよ・・・等

といった、作曲に関する情報や知識の「カタログ」又はレシピ本
といった趣の授業内容になっています。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


Part1

Form

「構成が曲を作る」


曲を作るとき何から作る?「問題」
「コード進行から作る?それともメロディから?」

みなさんはどちらですか?


私はコード進行からでもメロディからでもなく、

「形」=(Form)から作ります。

と、いうお話を・・・


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音楽は、いわゆる「物質」ではないので、
形を見て研究するのが、ちょっと感覚的に難しい?のですが・・・

そんな時は一応、楽譜を利用するんです。

楽譜=音楽(曲)

もちろん、ホントはそうではありませんよ。
楽譜に書けない音楽的要素は無数にありますから・・・

しかし勉強、研究、分析、説明などをする時は、
目に見える形があった方がいいんです。




曲を形作るものはもちろん、
メロディやコード進行などの曲の「パーツ」です、

が、

それらをどういう順番で組み合わせるか?
ということも、非常に大切なことです。
メロディを作ったり、コード進行を考えたりすることが、
曲を作ることだっと思ってる人は結構いるのですが、それはちと違います・・・

ひょっとしたら構成の方が作曲の元になっているのかもしれません。
作曲という行為を「啓示」というよりも「プラモデル?」あるいは「積み木」
という風に考えてみるのはどうでしょう?

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皆さんが作曲するとき、
「ああ、いつもAメロはできるんだけど、サビがな~・・・」
とか、
「コード進行は思いつくんですが、良いメロが出てこないんです~」
など、

コード進行先攻型
メロディ先攻型
の作り方で「煮詰まる」人が多いのでは(多分)・・・
「でてこない」は啓示(神からの)を待つこと・・・なかなか降りてきませんよね?

そういう時は一度

「並べ方」を先に決めてみてはどうでしょう?

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

この世に存在するいわゆるスタンダードといわれる曲達は、

AABA

ABAC

という2つのFomが、
代表的な構成です。

もちろん他の構成を持った曲は多数ありますが・・・
ここでは代表選手に登場してもらいます。


○●○●○●○●○●


AABA
というのは、

(A)を2回繰り返して、
(B)という新たな要素に進行し、
(A)に再び戻ってくる、
というふうに、(A)と(B)の2つの要素で成り立っています。
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次にあげる曲達がAABAの構成をもったスタンダード曲達です。
特にバラードにはAABAが多いです。

Take The "A" Train (Billy Strayhorn)
Satin Doll (Duke Ellington and Billy Strayhorn)
All Of Me (Seymour Simons)
There Is No Greater Love (Isham Jones)
I Got Rhythm (George Gershwin)
Chelokee (Ray Noble)
Caravan (Duke Ellington)
Don't Get Around Much Anymore (Duke Ellington)
Confirmation (Charlie Parker)
What Is This Thing Called Love (Cole Porter)
Misty (Erroll Louis Garner)
Body and Soul (Johnny Green.)
Georgeia On My Mind (Hoagy Carmichael)
In a Sentimental Mood (Duke Ellington)
My One and Only Love (Guy Wood)
Have You Met Miss Jones (Richard Rodgers)
I Can't Get Started (Varnon Duke)
Sophisticated Lady (Duke Ellington)
Prelude to a Kiss (Duke Ellington)

変形のAABAもあります。
All the Things You Are (Jerome Kern)
The Girl from Ipanema(Antônio Carlos Jobim)
Invitation (Bronislau Kaper)
I Love You (Cole Poter)
Alone Together (Arthur Schwartz)
My Funny Valentin (Richard Rodgers)
Joy Spring (Clifford Brown)
Secret Love (Bobby Sherwood)

等等、数えきれないくらいの曲がAABAという形の上に乗っかっています。
これらの曲を「聞く」のも良いのですが、実際に楽譜を見て、「お~ほんとだ、AとBの二つの要素でできてるぞ!」と視覚的に観察するのもいいですよ。

○●○●○●○●○●

ABAC(又はABAB')
というFormは、

(A)という8小節があって、
(B)という新たな8小節に進行します。
そして、
再び(A)にもどって、
(C)という新たなセクション、
又は(B)の後半を少し替えた(B')に進行します。

すなわち(A)(B)(C)という3つの要素が必要で、
AABAとくらべると少し複雑な構成です。

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次にあげる曲達がABACの構成をもったスタンダード曲達です。

All Of Me (Seymour Simons)
Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)
On Green Dolphin Street (Bronislau Kaper)
There Will Never Be Another You (Harry Warren)
Just Friends (John Klenner)
I'll Close My Eyes (Billy Reid)
In A Mello Tone (Duke Ellington)
Four(Miles Davis)
Like Someone In Love (Jimmy van Heusen)
It Could Happen to You (Jimmy van Heusen)
But Beautiful (Jimmy van Heusen)
But Not For Me (George Gershwin)
Our Love Is Here to Stay (George Gershwin)
Stardust (Hoagy Carmichael)
Here's That Rainy Day (Jimmy van Heusen)
I Remember You (Victor Schertzinger)
I Could Write A Book (Richard Rodgers)
My Romance (Richard Rodgers)
Isn't It Romantic (Richard Rodgers)
Gone With The Wind (Allie Wrubel)
On A Slow Boat To China (Frank Loesser)

変形のABAC
Manhã de Carnaval (Luiz Bonfá)
I'm Old Fashioned (Jerome Kern)
Mood Indigo (Duke Ellington)
○●○●○●○●○●


よく知られているスタンダードでも、
Autumn Leaves
Stella By Starlight
Bye Bye Black Bird
Witchcraft
My Shining Hour
なんかはどちらにも属さない独自のフォームをもった、
いわゆる変わった曲達です。

○●○●○●○●○●

話は少し作曲からは脱線しますが・・・
プチアドバイス!
演奏する(アドリブする)上で大事な事を「構成」という面から・・・

AABAという構成はAの部分が連続して3回続くという風にも言えるので、
「あれ?おれはAを何回やったっけ?」ってな感じで「ロスト(構成を見失う)」
してしまうこともしばしば起こります。
そこで普段から練習するときに、
コーラスの最後から頭に戻るときに
「終止的フレーズを弾く」「間を空ける」
「頭に戻ったときに頭!と心で(又は声に出して)叫ぶ!!!」
など32小節を「体が覚える」ように工夫して練習した方がいいですね。
その他、「メロディを歌いながら」「歌詞を覚える!」など、
アドバンストな工夫もあります。

ABACの場合は注意する点がAABAと異なり、
曲頭から1括弧(AからB)に行くとき、2括弧(AからC)に行くとき、
この2カ所に「関門」があります。
「あれ?次はBだっけCだっけ?」という風にロストします。
ABACは
Bの終わりからAに戻るとき
Cの終わり(曲の終わり)からAに戻るときに「意識」して練習するようにします。

AB→A(まだ半分!)
AC→A(よし次のコーラス!又は次の人!)

構成を意識して練習するのは、
コード進行やフレーズを練習するのと同様、
あるいはそれ以上の重要事項とも言えます。

○●○●○●○●○●ちなみに

12小節の楽曲として知られるBluesは、
AABで並んでいることが多いです。
AAAというブルースも、
ABCというブルースもあります。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

と、いうふうに構成(Form)は大事というお話でした。
次回は「構成を使った曲作り」です。

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この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
(譜例はクリックすると大きく表示されます)


今回のテーマは・・・

「ABAC」です。


スタンダード・ナンバーの標準的な構成は、
AABAとABACです。

ABACの構成を持つ代表的なスタンダードナンバーは・・・

All Of Me (Seymour Simons)
Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)
On Green Dolphin Street (Bronislau Kaper)
There Will Never Be Another You (Harry Warren)
Just Friends (John Klenner)
I'll Close My Eyes (Billy Reid)
In A Mello Tone (Duke Ellington)
Four(Miles Davis)
Like Someone In Love (Jimmy van Heusen)
It Could Happen to You (Jimmy van Heusen)
But Beautiful (Jimmy van Heusen)
But Not For Me (George Gershwin)
Our Love Is Here to Stay (George Gershwin)
Stardust (Hoagy Carmichael)
Here's That Rainy Day (Jimmy van Heusen)
I Remember You (Victor Schertzinger)
I Could Write A Book (Richard Rodgers)
My Romance (Richard Rodgers)
Isn't It Romantic (Richard Rodgers)
Gone With The Wind (Allie Wrubel)
On A Slow Boat To China (Frank Loesser)

変形のABAC
Manhã de Carnaval (Luiz Bonfá)
I'm Old Fashioned (Jerome Kern)
Mood Indigo (Duke Ellington)
Airegin(Sonny Rollins)


○●○●○●○●○●


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

まずはABACの構成を楽譜で見ると・・・


ABAC

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と、こういう風になります。

ABACのメロディの特徴として

「終わらない」
と言う事があります。

これはAABAの構成と比較してみるとよくわかります。

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AABAは
A)という8小節と、
B)という8小節の、
独立したセクションが2つあり、
それをAABAという順に配列したものです。



それに対して、ABACと言うのは、

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終止しない、不完全なAと、
頭に戻る為のこれまた終止しないB、
そして、最後にまとまる為のCという、
3つのセクションで出来ています。

すなわち、構成上ではAABAよりABACの方が複雑だといえるでしょう。

「終わった感」って何?
という疑問が出てくるでしょう、が、

ここでは解りやすく、「トニック」って事にしましょう。

AABAの章では先にメロディから作る方法で後でコードを付けるやり方を示しましたので、
この章では先にコード進行を作る方法で攻めましょう。


次の問題を考えてみてください。
正解はありません。
いろいろ考えるのが目的です。


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コード進行の作り方の1例として「逆に作る」と言うのが有ります。

ターゲットのコードのすぐ前のコードから作っていくのです。


この場合⒉括弧のDm7の前の小節を考えます。

Dm7に行きたいコードは?

A7又はEb7ですね。

A7に行きたいコードは?

Em7 Em7b5 E7等ですね。

と、言うふうに・・・


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
コード進行を考えるときに、
時間軸に沿って考えていくと・・・
そのうち、次のコードが思い浮かばなくなる、
又は、可能性がありすぎたり、メロディとの互換性が合わなくなって、
そこでストップしてしまう・・・

で、結局8小節の曲の断片がたまっていく・・・

なんて経験は?

コード進行を「逆に」作っていくというのは、
ある意味、選択肢を減らす事によって、
作りやすくするというメリットがあります。

おまけにコードのつながりを論理的に考える訓練にもなります。

一度お試しください。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
宿題の回答例

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次回は、「コード進行にメロディを付ける」です。



▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それでは!
Frank Sinatraが!

ABACの構成を持つ名曲達を紹介します。

スタンダードを覚えたいなら、Frank Sinatraがおすすめです。
メロディをなるべく原曲に近く、わかりやすく、
なのに、この上なく飽きない、オリジナリティ溢れる歌い口で聞かせてくれます。

おまけにアレンジが完璧で、無駄がいっさいありません。

本当の芸術というのは
「上手さ」「面白さ」「強さ」
の3味一体にならなくては、「スタンダード化」しません。

彼の歌はスタンダードそのもの!

楽曲という観点からのスタンダード
のみならず。
王道という観点からのスタンダード
という意味も汲み取ってもらえたらな~と思います。















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最近映画「スティーブ・ジョブス」を見ました。
まああれだけやった人は、幸せですよ、ホンマに・・・

「すぐれた芸術家は真似る、偉大な芸術家は盗む(パクる!)」
彼の有名な言葉です。

僕は彼のこの言葉をこう解釈してます。

「真似」の次が「盗む」だ、と・・・

自分の物にするということですよね、簡単に言えば。


僕の10大アイドルの中の一人

Ritchie Blackmore

ディープパープル作品について語っています。

音楽の連鎖?
メロディのDNA?
オリジナリティの考察?

早い話がパクリ?

作曲とはパクリである!
これは僕の心情ですが・・・

著作権はありますよ、確かに・・・が、
著作権を管理するって?
どういう意味?
・・・

リッチーの話、
いろんな意味で興味深いですよ。

ロック界のカリスマの、作曲トークをお聞きください~♫





彼がアイデアをいただいたリッキーネルソンも又、
誰かから、アイデアを「引用」させていただいた、という事でしょう。

「引用」→「盗作」
「パロディ」→「著作権侵害」

難しいですな~世の中は、


「お金がからむと・・・・・・・」

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