金田 正一 左投左打

1933(昭和8)年8月1日~

愛知県出身

 

1958(昭和33)年に31勝14敗でピークを迎えた感のある金田正一投手だったが、

1958年から1962(昭和37)年まで、相変わらず国鉄は弱く、

4年連続20勝はしていたものの、それまでの金田の成績から見ると

おとなしい感じがした。

 

中堅の世代になり、投球技術も上がってきた。

しかし、1960(昭和35)年は20勝22敗と1952(昭和27)年以来の負け越し。

チームも最下位に落ちてしまった。

 

 

金田正一 投手 1963(昭和38)年全登板

 

1963(昭和38)年は調子が良かった。

開幕からいきなり1分け挟んで3連敗したが

4月27日から7月21日オールスター直前までは

22勝8敗 212回を投げて 防御率1.44と

ここ数年の最終勝利数を超えた。

 

しかし、夏からひじ痛が出てしまったのか?

オールスター明けの後半戦から5連敗を喫し、

チーム135試合目10月13日に30勝を達成してから

5試合を残して登板はしなかった。

 

後半戦は8勝9敗、125回を投げて、防御率2.88と

調子を落としながらも30勝17敗まで伸ばし、

金田投手自身最後の最多勝のタイトルとなった。

 

そして、これがセ・リーグ最後の30勝達成投手でもあった。

 

1964(昭和39)年に27勝12敗の成績を残し、

翌年、国鉄が球団経営から手を引き事になり、

金田はどうせならと、子どもの頃好きだった巨人に

1965(昭和40)年に移籍した。

 

 

金田投手のプロ野球で成功するための

練習、食事、生活を見た巨人の選手たちは

衝撃を受け、より一層プロ野球人として上を目指し

1965年から1974年まで前人未到の9連覇を達成した。

 

1969(昭和44)年、金田正一は

400勝298敗というこれからも破られることはないであろう

大記録を達成して引退した。

 

 

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データ協力 日本プロ野球記録

データ協力 たばともクラシックSTATS鑑賞

 

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全登板表の読み方・・・左から


・シズ登・・・シーズンでの登板目
・通算登・・・初登板からの登板目
・チム試・・・シーズンでのチーム試合目
・登間・・・・登板日から次の登板日までの間日数(中○日の表現)
  連投は登板日の次の日が登板日
  D連はダブルヘッダーにおいて第一、第二試合での連投
・月日・・・・登板した月日
・相手・・・・対戦したチーム
・ダブル・・・複数試合の順番
  ①、②は第一・第二試合、表裏・チームとも両方全く同じ試合。
  △1、△2は、第一・第二試合、表裏が違ったり、チームが違ったりと変則的な試合。
・球場・・・・登板した球場
・対戦先投・・先発時の相手チーム先発投手
・登結果・・・左側の”先”は先発登板、数字は○番手での登板
       右側の”完”は完投、”降”は途中降板、”封”は完投して失点なく0点に      

      抑えた試合(0点完投引分けでも使用)、”了”はリリーフして、試合最後まで投げた登板
・勝敗・・・・○は勝ち投手、●は敗戦投手、Sはセーブ(セーブが未規定年の場合は、

       独自に印付け、Hはホールド(ホールドが未規定年の場合は、独自に印付け)       

       背景がベージュはチームが勝利、深緑はチームが敗戦
・回・・・・・投球イニング数、背景が黄色はQS(クオリティスタート、回が6以上かつ       

      自責点が3以下の場合に色付け)桃色はHQS(ハイクオリティスタート、       

      回が7以上かつ自責点が2以下の場合に色付け)
・投数・・・・試合での投球数
・打者・・・・試合での対戦打者数
・被安・・・・試合での被安打数
・奪三・・・・試合での奪三振数
・四死・・・・試合での四球数と死球数を合わせた数
・失点・・・・試合での失点
・自責点・・・試合での自責点
・被本選手・・試合で本塁打を打たれた選手、複数の場合選手名の右に数字

 

 

登結果に追加
”避”は一旦投手から別のポジションへ移動し、再び戻った場合

勝敗欄に追加
※○は、現在のルールなら勝ちがつかない。