水中で暮らしている魚は、水中に溶けている酸素をエラで取り入れ、二酸化炭素を排出しています。
魚の中には、水中から出て陸上で活動するものがいます。
たとえば、干潮の際に現れる干潟の泥の上を這い回ったりするトビハゼやムツゴロウなどがそうです
彼らはなぜ水から上がっても平気なのでしょうか
酸素はどうしているのでしょう
トビハゼやムツゴロウは、水から上がってもちゃんとエラで呼吸をしています。
とはいっても、大気中の酸素をエラで取り入れているわけではありません。
あくまでもエラから取り入れるのは、水に溶けている酸素になります。
水から上がるとき、彼らはエラぶたの中に水を溜めているのです。
その水を用いてエラ呼吸をし、酸素を取り入れているのです。
魚類はエラ呼吸の他に皮膚呼吸も行っています。
トビハゼやムツゴロウも皮膚から酸素を取り入れていて、彼らは皮膚呼吸の比率がかなり高くなっているのです。
こういった仕組みがあるから、水から上がっても活動することができているのです
ちなみに、ムツゴロウはハゼの一種で、日本では有明海などで見られ、東アジアに分布しているので朝鮮半島や中国、台湾でも見ることができます。