ごく普通のレストランでランチをしたら、前菜にキャビアがついてきたということがありませんか?
世界三大珍味に数えられるキャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにしたものです。
舌触りはどこまでも柔らかく、とろけるような食感がするものです
しかし、意外な場所で出会ったキャビアは、膜がかたくプチッと卵を噛むような食感がしたのではないでしょうか。
それは、チョウザメ以外の魚の卵でつくられた「キャビア」が大量に出回っているためです。
模造品には、タラやニシン、トビウオなどの卵が使われています。
チョウザメのキャビアと同じように塩漬けにし、その後、調味液に浸けたり、着色されて市場に出回っています。
欧米などでは、それらの模造キャビアは本物とは厳密に区別され、たとえばサケの卵(イクラ)の塩蔵品は「レッドキャビア」として売られています。
値段は本物のキャビアと2ケタは違います
本物と模造品の見分け方は、まず色をよく見ることです。
模造品のキャビアは着色されて黒光りしていますが、本物のキャビアはくすんだねずみ色をしています。
キャビアはそれほどおいしくもないと思っている人は、ほとんどの場合、模造品を食べて、それがキャビアの味と思い込んでいるはずです