第6巻 Blaue Nacht
Blaue Nacht前巻で上司、上級判事シューベルトの腐敗を立証した Riley 。その上、正当防衛とは言え銃を発砲、カラブレッタの命を救ったが、現在干されている。そして被害者救済の仕事を任された。休暇中に呼び出され、車で向かうが途中で車が故障。ファーラーに迎えにきてもらい病院に直行。殴られて気絶しているのはベッドからはみ出すほどの大男。仕立ての良いスーツを着ていたが身元を示すものはなく、身元不明。今回の巻はこの全巻に渡っての登場人物、Riley, ファーラー、カラブレッタ、クラッチェ、ロコ、 Carla に加え、今回の登場人物、アルバニア人、そして身元不明の男 ( Joe ) それぞれが物語の間間に1982年、1987年、1993年、1995年、2003年そして2006年の自分自身について語っている。今までの巻でははっきりとは書かれていなかった、曖昧だったものも書かれている。例えば、4巻でファーラーとRileyがバーで飲んでいたら突然気を失い、目が覚めるとファーラーの傍には血まみれの少女の死体が、それをカラブレッタとクラッチェが隠密に処理してくれた。それが5巻で警官殺しに使われた銃の出どころである男が、事情聴取の時に、彼が死体をファーラーの傍に置いたと自供、しかし殺したのは自分ではないと主張。どうやら殺したのはアルバニア人らしい。そしてクラッチェの祖父が墓掘り人で、その死体を処理してくれた。カラブレッタはファーラーを説得、車に乗せてファーラーを家まで送ったと言っている。ファーラーはこの頃、毎夜歓楽街キーツに通い、ビールを2杯飲む。その間、ずーっとアルバニア人のやってきたことを他の人々にしゃべる。Riley は身元不明の大男の事情を探り出すためにまだベットで横たわっている彼にビールの差し入れをしたり、少し起き上がれるようになると、車椅子を手配し、屋上まで連れて行ってタバコを差し入れたりして少しづつ話を引き出した。大男は薬物に絡んで3人の男たちにリンチにされた。ライプチッヒの警官Wieczorkowski が全てを知っている。彼はその警官のV-man, プロの殺し屋であり、警察の情報提供者で麻薬の捜査協力をしている。もし彼に何かあった場合は Wiecrorkowski がスイスにある Joe の貸金庫を開けると、保険になるようなものがあると言う。Rileyは早速、ライプチッヒにWiecrorkowski を訪ねる。彼はクリスタル (ヒロポン)という合成麻薬より品質の落ちるクロコダイルについて説明してくれて、チェコまで連れて行ってくれる。クロコダイルは素人でも簡単で安価にできるのでチェコの民家で作り、それを東ドイツに持ってくると値が上がる、それをまたハンブルクに持っていけばさらに値が上がる。ハンブルクの港からまた外国へ持っていけば、、、、しかし依存性が強く、皮膚がワニのように黒くゴワゴワになり、そして死ぬ。恐ろしい薬である。大男をリンチした3人はその合成麻薬を親分 ( アルバニア人)に内緒で取引をしていたらしい。しかしそのことが親分に見つかり、逃げ場所を求め、昔の仲間クラッチェの店 Blaue Nacht に逃げてきた。クラッチェは彼らを店の地下に匿ったが、次の朝、3人の遺体が見つかる。カラブレッタに電話。警察の捜査が始まる。Riley が病院に行くとJoeの警備をしていた警察官が倒れていて、車椅子ごとJoeの姿が消えていた。Wieczorkowskiから電話があり、クリスタルを積んだトラックを追跡中、ハンブルクに向かっている。Rileyたちも合流する。途中トラックはトラック駐車場に止まり、誰かを待っているようだった。きっと殺された3人を待っているのだろう。結局ハンブルクの港に向かう。積荷を下ろすトラックの列で待っていると誰かがやってくる。運転手がトラックから降りる。様子をみて警察官たちも車から降り警察手帳を見せた瞬間。突然銃声が。運転手と港湾作業員が銃殺される。Wiecaorkowskiも撃たれるが、軽い怪我で済んだ。薬物クリスタル100キロ、全く価格で10億円。それにクロコダイルも見つかった。取引現場は抑えたが、黒幕は見えない。Fallerの娘の婚約者が警察の同僚をサッカーの試合に招待する。試合の最中、チャリティーイベントがあり、VIP席にはアルバニア人 Gjergj Malaj の姿が、それを見たRileyは憤慨するが、突然銃声が、彼と彼の弟が倒れる。Rileyは立ち去る男を見る。FallerにJoeは回復したのかと問いただすが、返事はない。Calabrettaも感慨深そうにFallerの肩を叩く。謎。検事と元犯罪者のカップル、レイプされたら、警察に頼らずリンチする。傍に横たわっていた女性の死体をひっそりと始末する。なんでもありの推理小説。