そのときに買ってきたランカウイ島の珍品「ナマコ」のお話です。
海に囲まれたランカウイ島では500年前から近海であるアンダマン海でとれる特殊なナマコ「GAMAT」が自然治癒能力にすぐれている生物として知られていて、漁師が漁の間にできた傷に「GAMAT」を塗りつける習慣があり、傷ややけどの薬、産後の体の回復を促進させるマッサージオイルとして使われてきたそうです。
これらの経験をもとに今は再生能力や保湿能力を利用して石鹸、クリーム、オイル、バーム、ボディローション、シャンプーや、食用としてコーヒー、ビスケットなどの製品も作られてお土産として売っていました。
ランカウイ島のお土産として有名なので、いろいろなお店で売っていますが、私が購入したお店は「ピサン」。オーナーの奥様が日本人で口コミをもとに安心して購入できそうなので行きました。
日本に帰ってからホームページを見て知ったのですが、日本でも「ピサン」のなまこ石鹸を販売する会社があるようです。気になる方は、「ランカウイ島 ピサン」で検索すると「ピサン」のホームページ出てきます。
ちなみにナマコは、漢方薬としても古くから五臓の「腎」を補うことにより、滋養強壮作用や「血」を養い乾燥した体を潤すことから皮膚病薬として使われてきました。海でとれる薬用人参ということで「海参」とも言われています。
いつも思うのですが、古人ってすごいですよね。初めてみるナマコのような奇妙な物でも、食べたり使ったりした経験で作用効果を見つけて代々伝え使っていく。
改めて自然ってすごい力を持っているなぁ~と再確認し、その恵みを使わせていただく幸せを感じました。
≪上記に出てきた漢方用語の説明≫
「血」:人体の構成成分のひとつで、西洋医学でいう血液だけでなく、体に必要な栄養のこと。
「腎」:西洋医学でいう「腎臓」の機能だけでなく、脳や生殖機能、免疫系、 副腎や性腺、ホルモン分泌系なども含まれています。