「足の裏にマメできた時って、どうしてる?」なんて、他のプロ・トレーナーに聞いたとき、
「まぁ、適当に?」…なんて、ごまかされることが多く、
トレーナーバックの中身を見せてもらえることは、まず少ないわけです。
僕のバックの中には
例えば、エラスチコンテープとか・・・
ハイドロバンドとか、注射針とか
水道管を補修するダクトテープとか(謎)、
折れかけた選手の心を呼び戻すための、謎の道具が詰まっています。
足の裏のマメですが、小さいものは自然に水が吸収するのを待ちますが、
大きいものは、皮膚は残す方針で、水を抜きます。(トレーナーによって、違います。)
このとき、縫い針は使いません。注射針を使います。
縫い針と注射針では、尖端の形が違います。
縫い針で穴を開けると皮がめくれやすくなるので、ドクターが処置をするときは、マメの水は注射器で吸引した後、イソジン液を注入・吸引、そんな処置をします。
足の指側からでなく、かかと側から穴を開けます。
※注射針の購入は、個人が薬局などで買うこともできますが、医師の処方箋が必要です。
「注射針なんて手に入らないよ」
そんな声が聞こえてきそうなので、
「プラモデル屋さんの瞬間接着剤を売ってるコーナーを覗いて見て下さい」
・・・とか書かずに、
「マメの水は病院で抜いてもらって下さい。」
と、書いておきます。
足の裏は、普通のテーピングでは剥がれてしまいますので、エラスチコンテープを使います。
「マメができるのは蒸れが原因」と、よく言われていますが、
剣道や柔道など、裸足で行う競技では、大きなマメができることがよくあります。
主観ですが、蒸れはマメができる二次的な要因だと思っています。
ーーーーーーーーーーー
エラスチコンテープは、武道具屋さんで売っています。(ネットでも買えます)
ライターで炙って使うため、
「焼きテープ」と呼ぶことがあります。
従来のテーピングのように患部を含む全体に巻くのではなく、患部を覆うサイズに切り取り、ピンポイントに張り付けて使用します。
そのため、余分な締め付け感に邪魔をされることが無く、また粘着力も非常に強いため患部をしっかりとガードし、使用中に外れにくい特徴を持っています
ただし、マメができたときに、直接足の裏に貼ると、テープを剥がすときに皮まで剥がれてしまうことがあるので、直接貼ることは勧めません。
貼るのも剥がすのも面倒くさいので 処置に時間がかかるので、僕はあまり使いませんが、皮が裂けたときや、ここ一番のときには、耐久性と信頼性の高いヤツだと思っています。
ーーーーーーーーーー
皮が無くなってしまったときにはハイドロバンドを使います。
袋の中には、本当はロール状のシートが入っています。
適当な大きさにカットして、患部に貼り付けます。
足をよく洗い、埃や汚れを落としてから使います。
上の写真では、四角に切っていますが、テープは角から剥がれてくるので、
テープを貼るときは、角を落とし、丸くして貼ると剥がれにくくなります。
ハイドロバンドは、ラップ状のシートで伸縮性があり、貼った直後は剥がれやすいけど、時間が立つと皮に馴染み、日常生活くらいでは剥がれません。粘着力が弱いので、競技のときはこのシートの上からもう一枚、テープを貼って固定します。
ーーーーーーーーーー
これは・・・ネットに書くと、「工業系接着物質を皮膚に使うなんて!」とか、苦情が来そうなので、書きませんが、
水道管を補修するダクトテープは、基本 貼る場所が多少濡れていても着きます。
切手の大きさにカットして、手のひらや足の裏に貼っても剥がれません。
(↓患者さんが貼ってきたテープ)
剥がすときもベタつかづに剥がれます。
シューズの緊急補修、水道管の水漏れが止まらないときなどのために、僕のトレーナーバッグには入っています。
2023-07-28