久しぶりに多くの人に読んでほしい本、売れてほしい本を書いた
もちろん、『依存症社会』や『経営者の大罪』など、私の社会批評の本も、もっと売れてほしいし、自分としてはよくできた本と思っている
ただ、いっぽうで、そんなにわかってもらえないだろうとか、生活や人生に直結しないので、好きな人しか買ってくれないだろうというのもよくわかる
受験本にしても、受験生や、その親御さんしか買ってくれないのもわかる
それと比べて、私の代表作としたい本、うまくすれば、大ベストセラーになる本、あるいは、そのことで名前を知られたい本ということで、勝負に出た本を書いたのだ
それが、『「思秋期」の生き方 45歳をすぎたら「がまん」しないほうがいい』
http://www.amazon.co.jp/dp/4479794115/
という本だ
実は、タイトルも気に入らなかった
私は「思秋期の生き方」でいきたかった
実は、思秋期というコンセプトは、私にとって重要なテーマだし、この本を売る前に多くの人に見ていただいて、面白いといっていただいたものだ
林真理子先生も、賛同してくれて、帯に推薦文を書いてくださった
要するに、子供から大人になる時期が思春期とすれば、大人から老人になる間の時期が思秋期ということだ
精神分析やホルモンの立場でいけば、子供が男と女に分化する時期が思春期とすれば、男と女が、自分の性を失って中性化していく時期(これを更年期と呼ぶことが多い)が思秋期である
思春期にはアイデンティティを確立することや、性の問題で悩む
どんな大人になりたいかを考え、もがく
私が思秋期という言葉にこだわったのは、やはりこの時期に、思い、考え、悩み、行動しないと、早く老人になってしまったり、性を失ったり、あるいは、さびしい高齢期を迎えてしまうということがあったからだ
40-60に訪れるこの時期をもっと、大切にしよう、老いと戦おう、性を守ろう、先のことを年金や病気におびえるより、建設的に考えようなどということが訴えたかったし、それがかなえば、日本の将来や経済も明るくなると本気で考えたのだ
もちろん、個人にも役立つはずだ
でも、本日、三省堂にいったら、栄養とかのコーナーにおいてある
売れた『がまんするから老化する』なら、最悪そのコーナーでもいいが、ぜんぜん違うコンセプトなのに
こんなタイトルで、こんな地味な装丁だから、そういう場所に置かれ、おそらくは売れないだろう(思秋期で検索しても、この本を三省堂で探すことはできなかった。登録上のタイトルは、思秋期の生き方が飛ばされて、『45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい』になっていた
こんなもので売れたら奇跡だ
ラジオのゲストにでたり、雑誌の取材を今後なるべく受けるつもりだが、せっかく思秋期ということばに関心をもってもらっても、「思秋期」でヒットしないのだから
思秋期のコンセプトが日本人に定着するのも先になるだろう
ものすごくがっかりしている
そんなに落ち込んでいるときに、アマゾンの書評でもボロクソにたたかれていた
ただ、調べてみると、私の本にボロクソの書評を書いている人が、まったく同じ内容で、私のいくつもの本をこきおろしている
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A3T608ITNLS18H?ie=UTF8&display=public&page=1&sort_by=MostRecentReview
要するに、読まずに悪口を書いているだけなのだ
こんなことが許されていいのか?
ただ、この知性のかけらもない男の発想パターンにはヒントになることが多い
本をたくさん書くのが金もうけ主義だそうだ
残念ながら、今のご時世、本を書くのは割が悪い仕事の一つである
それ以上に、「名医は患者を診る。薮医者は本を書く。」のだそうだが、私の尊敬する名医はみんな本を書いている
地域医療の鎌田先生、精神医学の尊敬する先輩の中井先生、木村先生、そして老年精神医学の恩師の竹中先生
臨床をきっちりやっていると、わかりやすく説明できるし、知識が体系化されるから本を書ける
むしろ、まともな本を書けない、患者にわかりやすく説明できない医者のほうが藪医者だろう
それ以上に、日本では、ほかの仕事をしていると、医者ができないとか、映画ができないとか思われがちだ
私は、老年精神医学の世界では、かなりの数の患者さんを診ているが、24年前に患者さんに自殺されて猛省して以来、一人も自殺者を出さないで済んでいる
患者さんも断りきれないくらい出すので、あまりどこで臨床をやっているかを公表しないことにしている
映画のほうも、おかげさまで2作目もモナコ国際映画祭に正式招待された
デビッド・リンチともにオープニングの扱いになるそうだ
なぜ、日本人は、医者なら医者の仕事をみて、映画なら映画をみて、評価をせずに、ほかの仕事をしているからできないはずと思うのだろう
ただ、お客さんは正直で、私の映画の満足度調査では、『桐島、部活やめるってよ』より上にきている
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201208130008
この『桐島、部活やめるってよ』は、キネマ旬報ベスト10、2位、日本アカデミー賞では最優秀作品賞だそうだ
いい加減、日本の評論家も、もう少し客目線になってほしいし、何より、まず、ちゃんとこういうマイナー映画も見たうえで評価してほしい
年に200本以上映画をみた人の投票によるおおさかシネマフェスティバルでは、私の映画も助演女優賞(もちろん、私の力でなく、松原智恵子さんの力なのだが)をいただいているのだが
で、この知性のかけらもないひろしなる男が、唯一5つ星をつけたのが辛坊治郎氏の著書だった
いわく、「匿名でしかピーピー言えないお子ちゃま達のことは気にしないで、これからも頑張って欲しいです」
じゃ、あなたも本名を名乗ったら?
ただ、意外にこういう思考パターンの人も多いのだろうなということは参考になった
もちろん、『依存症社会』や『経営者の大罪』など、私の社会批評の本も、もっと売れてほしいし、自分としてはよくできた本と思っている
ただ、いっぽうで、そんなにわかってもらえないだろうとか、生活や人生に直結しないので、好きな人しか買ってくれないだろうというのもよくわかる
受験本にしても、受験生や、その親御さんしか買ってくれないのもわかる
それと比べて、私の代表作としたい本、うまくすれば、大ベストセラーになる本、あるいは、そのことで名前を知られたい本ということで、勝負に出た本を書いたのだ
それが、『「思秋期」の生き方 45歳をすぎたら「がまん」しないほうがいい』
http://www.amazon.co.jp/dp/4479794115/
という本だ
実は、タイトルも気に入らなかった
私は「思秋期の生き方」でいきたかった
実は、思秋期というコンセプトは、私にとって重要なテーマだし、この本を売る前に多くの人に見ていただいて、面白いといっていただいたものだ
林真理子先生も、賛同してくれて、帯に推薦文を書いてくださった
要するに、子供から大人になる時期が思春期とすれば、大人から老人になる間の時期が思秋期ということだ
精神分析やホルモンの立場でいけば、子供が男と女に分化する時期が思春期とすれば、男と女が、自分の性を失って中性化していく時期(これを更年期と呼ぶことが多い)が思秋期である
思春期にはアイデンティティを確立することや、性の問題で悩む
どんな大人になりたいかを考え、もがく
私が思秋期という言葉にこだわったのは、やはりこの時期に、思い、考え、悩み、行動しないと、早く老人になってしまったり、性を失ったり、あるいは、さびしい高齢期を迎えてしまうということがあったからだ
40-60に訪れるこの時期をもっと、大切にしよう、老いと戦おう、性を守ろう、先のことを年金や病気におびえるより、建設的に考えようなどということが訴えたかったし、それがかなえば、日本の将来や経済も明るくなると本気で考えたのだ
もちろん、個人にも役立つはずだ
でも、本日、三省堂にいったら、栄養とかのコーナーにおいてある
売れた『がまんするから老化する』なら、最悪そのコーナーでもいいが、ぜんぜん違うコンセプトなのに
こんなタイトルで、こんな地味な装丁だから、そういう場所に置かれ、おそらくは売れないだろう(思秋期で検索しても、この本を三省堂で探すことはできなかった。登録上のタイトルは、思秋期の生き方が飛ばされて、『45歳を過ぎたら「がまん」しないほうがいい』になっていた
こんなもので売れたら奇跡だ
ラジオのゲストにでたり、雑誌の取材を今後なるべく受けるつもりだが、せっかく思秋期ということばに関心をもってもらっても、「思秋期」でヒットしないのだから
思秋期のコンセプトが日本人に定着するのも先になるだろう
ものすごくがっかりしている
そんなに落ち込んでいるときに、アマゾンの書評でもボロクソにたたかれていた
ただ、調べてみると、私の本にボロクソの書評を書いている人が、まったく同じ内容で、私のいくつもの本をこきおろしている
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A3T608ITNLS18H?ie=UTF8&display=public&page=1&sort_by=MostRecentReview
要するに、読まずに悪口を書いているだけなのだ
こんなことが許されていいのか?
ただ、この知性のかけらもない男の発想パターンにはヒントになることが多い
本をたくさん書くのが金もうけ主義だそうだ
残念ながら、今のご時世、本を書くのは割が悪い仕事の一つである
それ以上に、「名医は患者を診る。薮医者は本を書く。」のだそうだが、私の尊敬する名医はみんな本を書いている
地域医療の鎌田先生、精神医学の尊敬する先輩の中井先生、木村先生、そして老年精神医学の恩師の竹中先生
臨床をきっちりやっていると、わかりやすく説明できるし、知識が体系化されるから本を書ける
むしろ、まともな本を書けない、患者にわかりやすく説明できない医者のほうが藪医者だろう
それ以上に、日本では、ほかの仕事をしていると、医者ができないとか、映画ができないとか思われがちだ
私は、老年精神医学の世界では、かなりの数の患者さんを診ているが、24年前に患者さんに自殺されて猛省して以来、一人も自殺者を出さないで済んでいる
患者さんも断りきれないくらい出すので、あまりどこで臨床をやっているかを公表しないことにしている
映画のほうも、おかげさまで2作目もモナコ国際映画祭に正式招待された
デビッド・リンチともにオープニングの扱いになるそうだ
なぜ、日本人は、医者なら医者の仕事をみて、映画なら映画をみて、評価をせずに、ほかの仕事をしているからできないはずと思うのだろう
ただ、お客さんは正直で、私の映画の満足度調査では、『桐島、部活やめるってよ』より上にきている
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201208130008
この『桐島、部活やめるってよ』は、キネマ旬報ベスト10、2位、日本アカデミー賞では最優秀作品賞だそうだ
いい加減、日本の評論家も、もう少し客目線になってほしいし、何より、まず、ちゃんとこういうマイナー映画も見たうえで評価してほしい
年に200本以上映画をみた人の投票によるおおさかシネマフェスティバルでは、私の映画も助演女優賞(もちろん、私の力でなく、松原智恵子さんの力なのだが)をいただいているのだが
で、この知性のかけらもないひろしなる男が、唯一5つ星をつけたのが辛坊治郎氏の著書だった
いわく、「匿名でしかピーピー言えないお子ちゃま達のことは気にしないで、これからも頑張って欲しいです」
じゃ、あなたも本名を名乗ったら?
ただ、意外にこういう思考パターンの人も多いのだろうなということは参考になった