守りたいこととコスト意識 | 和田秀樹オフィシャルブログ「テレビで言えないホントの話」
2016-07-11 08:07:31

守りたいこととコスト意識

テーマ:徒然記
参議院選挙は予想通り、自公そしておおさか維新の圧勝で、憲法改正の発議も可能になった

アメリカに戦争に誘われても、憲法が言い訳に使えなくなるし、家族に介護が押し付けられることになるような憲法だが、この分でいくと改憲の運びになるだろう

日本はイスラム国の怖さがわかっていないが、彼らがネットで、たとえばアメリカと組んだ日本は敵、日本人を殺すのがジハードだと書き込んだら、天国に行きたい人が勝手に呼応する

普通に死んでも直接天国に行けない上に、ジハードについては解釈論だから、イスラム国を信じる人は、勝手に行動するという原理がわかっていないとひどい目にあう気がする

それでもアメリカに忠誠を尽くしたいのなら、とにかく人の集まるところにいかないことだ

いずれにせよ、これから6年間はまともな経済政策がでてこないことは確かになった

仮に、さすがにアベノミクスでは格差が拡大するだけで、地方もボロボロということに気づき、民進党も反省して、まともなリベラル勢力が結集したり、旧ハト派の自民党もそれに参加して、次の衆議院選で、新与党ができたとしても、参議院が自公が過半数では、参議院で邪魔をされるだけだからだ

ただ、心理学の立場から言えば、5年やって消費者心理がかわらなかったのだから、アベノミクスで今後消費者心理を変えることはまず不可能だ

外需頼りである限り、労働者は買いたたかれるのも事実だろう

ということで、自分の身の回りのことを自分で守るしかないし、大企業や富裕層はともかく、庶民は政治に頼ってはならない

2020年以降、どんな情実入試になるのかはわからないが、とにかく子供のいる人は学力をつけさせて、サバイバルできる人間に育てたほうがよさそうだ

さて、最近、たとえば中国が平気でフィリピンの領海侵犯をするとか、欧米で民族主義が高まっているとか、戦争の不安をあおる人が多い

順番に考えていきたいのだが、たとえば、アメリカ軍を追い出して、自衛隊も大幅縮小したとしてどういうことが起こるのだろう

尖閣を取られるかもしれない、中国が領海侵犯をするかもしれない、中国が日本の領海内(いちおう、尖閣をとって、向こうが了解と主張した場所だろうが)で漁船を拿捕したり、海洋資源の開発をするかもしれない。

確かに日本人にとっては許せないことだらけだ

しかし、逆にいうと、それ以上のことをするだろうか?

かつての李承晩のように旧来からの日本の領海で漁船を拿捕したり、沖縄を含めた日本の本土まで攻めてくるとか

そこまでやったら、中国人の首脳部がアメリカに隠している財産を没収されかねないし、いろいろな経済制裁が待ち構えている

実際、中国が弱い国に勝手なことができるなら、ブータンであれ、ネパールであれ、とっくに侵攻しているはずだし、台湾にだって直接の軍事行動を取るだろう


軍艦が領海内に入ることで軍事的緊張は高まるが、それはブラフにすぎない

要するに、直接の被害を受けるより、メンツを潰されるということだ

何が言いたくてそんなことを言っているかというと、尖閣を守るため、日本のメンツを守るために払うコストを考えたいということだ

生活保護を門前払いされて、千人単位の飢え死にが出ている国で、尖閣とメンツのために毎年5兆円の防衛費を払い、1兆円ほどアメリカに払い、日本人が殺されても、アメリカ兵には裁判権も持てず、観光立国を目指すのに、日本国内だというのに、民間航空機が飛行できない広大な空域がある

そこまでのコストを払う価値があるのかともう一度問い直したいのだ

もちろん、中国の資本主義体制がずっと続くかどうかはわからない

格差の拡大を放置しておけば、昔の文化大革命のようなものがおこって、旧ソ連のような狂犬国家になるかもしれない

ただ、アメリカに泣きを入れたり、軍事費を増やすのは、そうなってからでも遅くない気がする

それ以上に、もしそうなって、日本が中国に占領されるようなことになっても(確率は低いと思うし、アメリカも放っておかないだろうが)、日本を領有するという形はとらないはずだ

実際は、第二次世界大戦後、アフリカなどを除くと、国境線は守られている

南米の諸国にアメリカの傀儡政権ができ、東欧などにソ連の傀儡政権ができたことがあっても、大国がよその国を領有や併合(クリミアが例外だが、もともとソ連の領地だし、形式的には住民投票の形である)したことはない

日本が日本人民共和国になるということだろう

あるいは、アメリカの傀儡政権から中国の傀儡政権になるだけの話だ

損をするのは、金持ちだけだろうし、心配なのは天皇陛下ということになる

金持ちの財産を守り、日本国というアイデンティティのために天皇陛下が守りたいのなら、アメリカに隷属し、社会保障費を削って(これで大量の死者は出るが)軍事予算を増やせばいいし、もう貧乏国になっているのだから中国の傘下になってもいいと開き直るというのも国民の選択だ

自由は奪われるかもしれないが、テレビで韓国でパチンコ屋が禁止になったことやWHOがアルコール広告を規制していることも言わせてもらえず、与党の幹部が電波停止発言をするくらい、自由がない国で、そこまで自由が大事と思っているのだろうか

今回の選挙をみても、世襲が強い

お上の言いなりになるのが好きな国なのだから、共産主義がお似合いかもしれない

イギリスがEU離脱を言いだし、アメリカでトランプやサンダースが人気になっているように、背に腹は変えられないから、まず自分の生活を守ろうという風に世界ん流れは動いている

金持ち以外の日本人も最低限の生活を守ることを優先させたり、今恐れている(たとえば中国や北朝鮮の脅威)予期不安のためにどれだけのコストをかけるのか考えてもよさそうな気がするが、おそらく遠い先になるようにしか思えない





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