舛添都知事がついにやめた
ものすごい不人気に、自分たちの戦況が危なくなると公明党と自民党(公明党につられてらしい)が見放したためという
ただ、やったことはというと賄賂をもらったわけでもないし、金をもらって他人に便宜を図ったわけではない
公の金を使って贅沢をし、いっぽうで個人が払うべき金を、事務所に払わせた(政党助成金をもらっているから無駄遣いなのは確かだが)だけの話で、誰てもやっているようなことだ
問題は、そんな舛添氏の説明に納得できないと答えた人が99%とかやめろという人が8割とか、ものすごい高い比率だということだ
私が見るところ、格差社会の進展で贅沢をする人を許せなくなっている人が増えているように思えてならない
生活保護のくせにパチンコに行く(これだって依存症にさせられただけの話のように思うが)
熊本の地震のときに大量の寄付を公言すると、それをボロクソに叩く人もいた
舛添氏のやったことにしても、バブル期であれ、一億総中流の時代であれ、笑って済まされた話ではないか?ほかの人が贅沢していても、むしろいいな、俺もなりたいという時代
格差社会では景気がよくなるためには金持ちに金を使ってもらわないといけないのだが、今、柳井氏が大豪遊をしているのがマスコミで報じられたら、ユニクロの客層は反感を抱いて、売り上げがかなり落ちるかもしれない
貧乏な人の可処分所得がどんどん減り、金持ちも金が使えないなら、経済シュリンクするのは当たり前だ
私は景気回復のために直接税を大幅に上げて、その代り経費を原則的に認めろという天元を続けている
10億円稼いでも9億9千万円使えば、1000万円にしか課税されないが、逆に1000万円しか使わなければ、9億9千万円に8割とか課税する
そうすれば金が回るという考え方だ
昔の日本は法人税が高かったが経費はザルだった
銀座やゴルフ場で豪遊する中小企業の社長が「税金で取られるよりマシ」というと笑って許された
ただ、今の社会では笑って許されないかもしれない
こいつらが贅沢するおかげで税収が減るとかと叩かれたり
欧米では(とくにヨーロッパでは)格差が大きくなると治安が悪くなり、金持ちが襲われたり誘拐されたりするので過度な格差をむしろ金持ちが避けるという
日本の場合は格差が大きくなっても、秋葉原の事件のように被害を受けるのが一般大衆だから、金持ちが格差化をやめない
しかし、そのおかげで金持ちになっても贅沢がしづらい窮屈な社会になっているし、そのせいで余計に景気が悪くなるという代償を払っていることにいい加減に気づいたほうがいい
と舛添氏の辞任で感じさせられた