突然、プーチンが北方領土を返すと言い出したとしよう

 

「北方領土は返す。ただし、そこにロシアの基地をおく。その費用の半分以上は日本にもってもらう・そして、ロシア兵が、北方領土で、レイプなり、飲酒運転事故を起こしても、日本でなくロシアで裁判できるようにする。それでいいか?」

 

この条件で日本国が飲むだろうか?

 

「ふざけるな」の大合唱だろう

 

アメリカは沖縄を返したといい、日本はやたらに恩をきているが、同じ条件じゃないのか?

 

アメリカは日本を守ってくれたという。

 

しかし、日米安保などなくても、冷戦時代のアメリカは同盟のない国であれ、勝手に共産化した国であれ、ソ連がちょっかいを出したり、共産化しそうな国には軍隊を出している

 

守ったのは日本でなく、アメリカの国益だろう

 

そのおかげで日本は共産化しないですんだのは事実だが、金持ちはそれで得をしただろうが、庶民はどうかわからない。言論の自由がなくなるというかもしれないが、今の日本だって、パチンコが韓国で換金禁止になったことも、諸外国ではアルコールを飲む広告が禁止されていることもテレビで言わせてもらえない

 

国を守るというが、ソ連の東欧政策でも、戦後の枠組みでは、ソ連に併合するのでなく、共産主義国として影響下におくということである。たとえば、日本にソ連が攻めてきて、ソ連が勝てば、日本がなくなるのでなく、共産主義政権ができるだけだ。ベトナムのようにそれで発展することもあるし、ソ連がなくなれば重しは取れる

 

アメリカが出ていったら、中国が攻めてくるということを言う人がいる

 

フィリピンはアメリカ軍を追い出したせいで、南シナ海で、中国が不法な人工島を作ったり、制海権を得ているという人もいる

 

当たっているかもしれないが、中国が、フィリピンをふくめて、周りの国に攻めていって、併合しているわけではない

 

国連というのは、戦後の、領土スキーマを守るためにある組織だ。勝手なことをすると日米安保などなくても、それをアメリカ主導で許さない

 

日米安保がなくなって中国が攻めてくるとしても、せいぜい尖閣の話だろう

 

いっぽうで、資本主義の名のもとに、中国は日本企業や皇居の周りの土地をバカバカ買っているという。それに危機感を全然持たない人が多い。日本が豊かであったころは北方領土を買い取ればいいという話があったが、金の力で外国の領土はどんどん増え続けている

 

資本主義の枠組みでは、いくら領土は自国のものであっても、そこに地下資源が出た際の開発権は、外国企業がもつことはいくらでも可能だ。せいぜい税収が日本に期待できるだけだが、会社の国籍をごまかして課税逃れがいくらでもできる

 

これで領有と言えるのか?

 

日本がこんな貧乏国になった以上、本当の意味の領有とか、尖閣を守るために、どれだけのコストをかけていいのか(安保の維持も含めて)、、軍事力以外に外交とかインテリジェンスとかもっと金のかかならない方法で領土を守ることはできないのか、などをまじめに考える時期が来ているように思えてならない