昨日5月25日(木曜)午後2時、

0歳から6歳までのおよそ140人の園児が通う問題の「認定こども園」で

全保護者を対象に緊急の保護者説明会が開催され、

約100人の保護者が出席したことが昨夜報じられた。


説明会は午後2時から4時までの2時間の予定が大幅に延びて

終了したのはなんと午後7時…。

保護者
「どういう不適切な保育があったのかを質問されているんですけど、

 はっきりはお答えをもらっていない状態です。
 報道にあった内容以外に何があったかをお聞きしているんですけど、

 『まだお答えできない』という状態です」


疑惑のある政治家や著名人が報道陣から厳しい質問を受けたとき
「捜査中なので何も話せない」
というお決まりの不誠実な逃げ答弁は聞き飽きているが、
問題こども園は警察の捜査ではなく市の聞き取り調査なのに
「お答えできない」
のだと。

警察の取り調べ中での発言は証言は証拠になり、偽証は罪になる。
警察以外の報道関係によるインタビューの場での発言内容で

余計なことまでペラペラ話すと
西武ライオンズの山川穂高選手のように自ら不利を招きかねない。


そのため弁護士から、
「警察以外でうかつなことは話さないこと、回答は出来るだけ差し控えるべき」
と口止めされているのだ。

問題こども園は、

現段階では警察による虐待疑惑の取り調べの有無はわからないが、
桑名市の聞き取り調査が継続的に行われているらしい。


でもこども園側の「ノーコメント」は保護者に対し失礼であり無責任だ。

市への報告内容は失墜した信頼回復のため

保護者にもイコールでなければならないはずだが、
問題こども園は一見誠実さを装いつつも何とか保護者をなだめ、ごまかして

早期幕引きを画策しようと懸命なのだ。

ジャニーズの性加害問題で藤島ジュリー景子社長が、
「私は知らなかった」
「告発内容が事実と言い切れない」
「第三者委員会の設置はせず社内に相談窓口を設ける」
という不誠実な構図と似ていて実に情けない。


4月28日(金曜、GW前の最後の平日)、

市も立ち会う中、保護者らが呼びかける形で行われた説明会が実施され
当時の園長は謝罪と5月7日付で「引責辞任」の名のもと

さっさと逃亡辞任してしまい、
全ての罪を6人の保育士になすりつけてしまった。

他のスタッフたち全員は保護者の厳しい監視のもと、遠山の金さんでいえば、

お白洲のむしろに座らされているつらい状態が続いている。


不適切保育を見て見ぬふりをしたり頰被り(ほおかぶり)したはずだから

完全無罪ではないが、少なくとも不適切保育はしていないのだから、

この際知りえるブラック情報は保護者に包み隠さず話し、膿を出し尽くすべきだ。

保護者は子どもを安心してこども園に預けたいだけ。
そのために
「正直に、不適切保育の実態を明かせ」
と言っているのだ。


園側は不適切保育を真摯に認め、今後園児を安心して園生活が送れるように
安全管理、安全教育にどう取り組むのかを保護者と何度でも徹底討論し、
健全な保育・運営方法を確立すべきなのだ。


虐待や不適切保育があったこども園は最悪としても、
保護者が14年も前から市に相談しながら

「私立園だから」と門前払いした市の責任も重い。

伊藤徳宇(なるたか)現市長は3期目になる。
フジテレビ職員から桑名市議会議員を2期務め、

2012年12月から市長に就任し11年目になる。

問題こども園では少なくとも14年前から不適切保育があり、
当時から市に相談をして門前払いにされていたということは、
市長の在任期間中ずっと不適切保育が放任されていたことになるのだ。


一昨日24日(水曜)、メーテレ(名古屋放送)「アップ!」では

桑名市長が喜々として取材を受けていた。

恋愛や結婚を目的とした「マッチングアプリ」を、昨年2022年11月,

大手の「Pairs」と全国で初めて連携する協定を結んだのだと。

桑名市長
「協定を結んだ大きなきっかけは人口減少です。

 桑名市の人口が14万人を切り、大変な危機感を覚えているところです」

桑名市は昨日25日(木曜)から3日間、

婚活アプリの使い方などを紹介するセミナーや相談会を開くというのだから、
もう行われているはず。
 

市の「結婚新生活支援事業」では、

新婚世帯に対して最大60万円が支給されるらしい。


行政主催の婚活・お見合いパーティーは全国で行われているが、
運営するのは婚活プロではなく公務員による住民サービスの一環。

「ナイナイのお見合い大作戦!」は

コロナで中断したのか終了したのかわからないけど、観てる分には面白かったが、

お見合い参加女性は男性の人間性や生き方よりも

外見や資産が選択ランキング上位にあるようで
回を重ねるたびに興味が薄れてきた。

私が沖縄在住時は本島北部の東村で婚活パーティがあったが、

女性参加者が少なすぎて再募集のあげく中止になった記憶がある。

だいたい、「異次元の少子化対策」の岸田政権も

「異次元」という言葉選びとパフォーマンスはすごいけど、
実態は目先、小手先政策でしかないし、

少子化対策を問うより放蕩バカ息子の常識を問い、厳しい処分が先じゃないの?

「異次元の少子化対策」だって、

小泉政権の規制緩和「聖域なき構造改革」で非正規雇用者が増大し、
その後の日本経済が長期低迷したこと、

何より未来に希望が持てないことが少子化の原因だと私は思う。

なので、桑名市が婚活アプリを結婚適齢期の市民に広めたところで

成果は望めないんじゃない?

市長は婚活成果よりも自分の好感度ポイントを上げ

目立ちたいだけなんじゃないの?


そんなことより幼児の保護者が安心して預けられるこども園、保育園の

政策創りを幹部任せではなく自らが主導して創り上げるべきだと思うけどね。



三重県桑名市「こども園」の虐待…。

三重県桑名市「こども園」の虐待②

 

三重県桑名市「こども園」の虐待③

三重県桑名市「こども園」の虐待④

 

三重県桑名市「こども園」の虐待⑥

三重県桑名市「こども園」の虐待⑦