5月17日(水曜)、共同通信の報道で新たな衝撃の事実が判明した。

以下、記事のコピペ、
給食を強要、10年以上前からか 三重県、こども園の特別監査検討
三重県桑名市の「長寿認定こども園」で

保育士が給食を食べるよう園児に強要していた問題で、

同様の問題行為が遅くとも2009年ごろから続いていたとみられることが17日、

関係者への取材で分かった。

市は保育士への聞き取りで、園児の足を引っ張るなどの不適切保育も把握。

近く県に報告書を提出する予定で、問題行為が常態化していたと判断されれば、

県は認定こども園法に基づく特別監査を検討する。

関係者によると、

保護者が繰り返し不適切保育を市に相談していたにもかかわらず、

市が「私立園だから」という理由で十分に対応してこなかったとみられることも

判明した。

衝撃の事実は以下の二点。
①「問題行為が遅くとも2009年ごろから続いていたとみられる」
②「保護者が繰り返し不適切保育を市に相談していたにもかかわらず、

 市が「私立園だから」という理由で十分に対応してこなかった」
不適切保育を放任するこども園と行政の許されざる悪しき伝統。

2009年というと今年で14年になる…。
当時の被害園児が3歳とすれば、もう17歳の高校生…。

約14年という長い間に多くの園児が心に傷を負い、

トラウマになっていた子がいる可能性は高い。
この虐待が原因で被害園児は適応障害やうつ病、

PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっている子だっているはずだ。

約14年にも及ぶ虐待こども園を放任した市の怠慢、

心に傷を負った多くの子たちにどう向き合い、どう責任を取るのだろうか?
市は責任を重く受けとめないといけないはずだが、おそらく、
「今後はこのようなことがないように…」
というお決まりの謝罪を市長が述べるだけだと思う…。


公務員の法律上の懲戒処分は軽い順に「戒告」「減給」「停職」「免職」の

4つの種類があり、さらに「訓告」「厳重注意」がある。

今回はおそらく現担当に対してだけ

「戒告(規律違反の責任を確認し将来を戒める処分)」

するくらいはするかも。
全国に報道されて注視されているのでうやむやには出来ないからだ。

「戒告」とは要するに
「将来を戒めるために、文書又は口頭で行われる厳重注意」
のことで、
「こんなことしちゃダメでしょ。今後はバレないようにやりなさい」
と言うようなもの。

「訓告」は監督の地位にある上司が、
「職員の義務違反に対してその責任を確認し、将来を戒めるために行う行為」
で、法律上の処分である「戒告」よりも軽い処分とされ、
「厳重注意」は「戒告」よりもさらに軽い処分になるから、

これだけ全国的に報道されたのだからいくら何でも

「厳重注意」や「訓告」は無いと思いたいが、

子育て担当の管理職はせいぜい「訓告」かもね。

民間企業だったら解雇か左遷だと思うよ。


過去14年の市の無責任な保育担当は、
「私立園だから」とか「「園側が認めないので、指導できない」とかで

保護者の切実な相談を散々黙認し、その後次々と他の部署に人事異動し、

素知らぬ顔で何ごともなかったのように「対岸の火事」を装ってる。


この無責任な公務員たちは40歳前後だろうから、

本来なら行政の中間層として各部署のエキスパートになっているべきだが、
若い頃から悪しき伝統「たらい回し」を身に付けてしまっているため、

風林火山の「動かざること山のごとし」を信条に、
どこの部署でも後輩にそういう悪知恵を指導しているに違いないのだ。

だいたい、風林火山の「疾きこと風の如し」を旨とする行政なんて

残念ながら聞いたことがない。

南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラは
「何事も成功するまでは不可能に思えるものである」
「人間として、何もせず、何も言わず、不正に立ち向かわず、抑圧に抗議せず、

 また、自分たちにとってのよい社会、よい生活を追い求めずにいることは、

 不可能なのだ」
という名言を残しているが、
「出来るか出来ないか?」「どうしてダメなのか」ではなく
問題解決のために「どうしたら出来るのか?」を考え抜く

意識改革が必要のはずだが、
一部のダメ公務員はこういった問題解決能力が決定的に不足していて
相撲の「肩すかし」みたいに住民の相談をはぐらかす能力には長けている。


桑名市長は5月9日の記者会見で
「迅速に対応し、市内の園で二度とこういう事態が生じないよう対策を講じ、

安全で安心できる保育体制を確保していく」
と話したが、

14年も不適切保育に気づかず放任しといて今から「迅速」とはがっかりだよね。

現在の桑名市長は2012年12月に就任し、以降3期目。
ということは、
「問題行為が遅くとも2009年ごろから続いていた」
というのだから、

この怠慢は市長の就任中にみごとに重なっているのだ。

市長が市の幹部に、
「庁舎内で何か問題はないか?」
と常々聞いてはいるだろうけど、米つきバッタ系幹部は
「特に問題はございません」
などとウソの報告をして、市長は

「そうかそうか、世は太平じゃ」

と、市長に就任してから12年間も「天下泰平」だと思い込んでいたなら

裸の王様でしかない、情けないよ。

今回のこども園の不適切保育問題は、当初は
「今年の2月から3月ごろから」
といわれていたのが、
「問題行為が遅くとも2009年ごろから続いていた」
と約14年も前からこども園での不適切保育があったことが発覚したのは、
5月12日に、桑名市子ども未来部保育支援課で

「市内の保育所(園)・認定こども園等の職員又は園児の保護者などから、 施設での不適切保育に関する相談を受け付ける 「不適切保育に関する相談窓口」を設置します。 より一層安全・安心な保育の提供につなげていきます」

と、専用ダイヤルとWEBで園児に対する不適切保育に関する相談

(原則として、「実名」)を受け付け、
ここで約14年も前から問題行為があったことが判明したはずだ。

本来は、この種の行政の相談受付では
「現在の不適切保育に関する相談です」
とか言って、過去の問題は黙殺したかったのだろうけど、
全国のマスコミから注視されているので逃げられず、

観念して公示したものと思われる。


それに
「二度とこのようなことがないよう…」
という謝罪の定番、決まり文句は聞き飽きて「またか」とうんざりいる。

こういう本心ではない口先だけの、

その場しのぎの謝罪をして逃げ切ろうとするから

何度も同様な問題が起きるんだよね。

市長の奥底は
「私の在任期間中にこんな問題が明るみに出てツイてないな」
というのが本音だろうけど、ある意味「ピンチはチャンス」でもある。

この際、徹底的に膿を出し切り、

市と保育園、保護者の連携システムを全国に先駆けて構築し
「子育てなら桑名市が安心」
と言わしめるような政策を創り出せば、
「災い転じて福となす」
ぼんくら市長から名市長に格上げされ、

さらに県知事や国政にだって出られる道が開けるはずだ。


口先だけの謝罪や処分だけなのか、改善の覚悟が本物なのか、

今後の市長の言動や行動を注視するべきだ。


約14年、市が不適切保育を問題視しなかったのは怠慢だけど、
市に相談してもダメなら「虐待」だと警察や

市議会議員(保守系はダメ、革新系のうるさい議員)、新聞社、

ローカルテレビ局に誰も相談しなかったのかな?

 

今まで市議が不適切保育に気づきもせず議会に問題提起すらしないことも不思議。

ウワサとかもあっただろうに…。

私は今は新聞を購読していない。

年間5、6万円払う価値が無いと思っているからだ。

日本新聞協会がこのほど公表した昨年度のデータでは、
一般紙の総発行部数が3000万部を大きく割り込み、

2800万部台まで落ち込んだことが明らかになった。


この5年間で失われた部数は1000万部。
平均すると、毎年200万部ずつ減っている計算になり、
今後もこのペースが続けば、

15年後に紙の新聞は日本から消えてしまう勢いなのだ。

ネットニュースを見る若者が増え、それを裏付けるように

新聞を支えているのは高齢世代だ。


私も高齢者だけど、私が新聞購読をしない具体的な理由は、
新聞は事実を報道するだけでなく、深い取材に基づき、

その背景や今後の影響についてまでも言及するとか
隠された表に出たがらない事実を掘り起こすとかキャンペーン報道とか、
かつてはそういった良い意味での「ブンヤ(聞屋)」が各新聞社にはいて

スクープとかがあったが、近年の新聞は、

特に安倍政権がマスメディアに圧力をかけてから権力に委縮するようになり、
興味深い記事がなくなったからだ。

地域の明るいネタ、頑張ってる人が主流の記事ばかりでは

年間5、6万円も払う価値はない。

新聞購読を止めて、せいぜい困るのはテレビ欄が見れないことや

チラシ、折り込み広告がもらえないこと、
愛犬のトイレや掃除とかで古新聞が使えない…、そんな程度。

テレビ欄や広告はネットで調べられるし、

姉は毎日新聞と伊勢新聞の2紙も購読しているので
古新聞は姉からもらえるから新聞を読めなくてもちっとも困らない。

NHKBSプレミアム「CYCLE AROUND JAPAN」で

八丈島をデンマーク女性が自転車旅する回を観た。


1971年発刊の「南海タイムス」という新聞社を訪問。
4ページのタブロイド紙で月2回2000部発行していたが、

購読者が減り2020年6月で休刊中らしい。


この創刊の辞が、
「本社の使命は真に島々を愛し、

…不正・邪悪なるものに、戦いを挑む者に対し、黙秘はせぬ」
と、素晴らしいものだった。


こういう新聞なら購読したいと思うが、
権力に委縮して傷をなめ合うような新聞なんか読む価値はないよ。


長くなったので、次回④へ続く。


三重県桑名市「こども園」の虐待…。

三重県桑名市「こども園」の虐待②

 

三重県桑名市「こども園」の虐待④

三重県桑名市「こども園」の虐待⑤

三重県桑名市「こども園」の虐待⑥

三重県桑名市「こども園」の虐待⑦