TBSのドラマ『VIVANT』を見て、モンゴルのロケ地へ聖地巡礼に訪れたい人がいるのではないかと思います。ですので、少しづつ、聖地巡礼マップを作製しようと思います。
モンゴルを訪れた際に、廻りやすいようドラマへの登場順ではなく、実際その場を訪れた時に見逃しがないよう、距離が近い場所別にまとめるつもりです。
また今後どんどんと修正と追加を加えますし、皆様からの情報やご指摘もお待ちしております。
なお、ロケ地を紹介する内容ですので、性質上ドラマのネタバレが含まれています。まだ未視聴の方はご注意願います。
11.モンゴル国立ドラマ劇場
エクスプレスタワーから、またチンギス通りへ戻り2ブロック南下するとウランバートルと文字で書かれた赤いオブジェが見えます(記念撮影スポット!)。そのオブジェある広場の斜め右前方に見える赤い建物が、モンゴル国立ドラマ劇場です。
ここがあの「バルカ国際銀行」の外観です。
以前の記事でも書きましたが、スフバートル広場 (チンギスハーン広場*)に面しているGFL社並びの赤い劇場は「バルカ国際銀行」ではありません。あちらは国立オペラ・バレエ劇場で、こちらは同じ国立でもドラマ劇場です。
地図:国立ドラマ劇場
「バルカ国際銀行」, Orgio89, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
🔴誤送金を既に10社の下請け会社に送金してしまったと言い張るアリに、銀行に行きましょうと乃木が催促し、訪れたのがこの場所です。【第1話】
🔴銀行内に入るアリとは行動を共にせず、入り口前で何かをしている乃木。そしてアリが建物内から出てくると手に持っていたものを素早くカバンに仕舞い込みます。【第1話】
🔴お金は既に下請け会社に送金されてしまっており、銀行側からのルートでは取り戻すことは難しいことを告げられ、立ち去ろうとするアリの手をすがるように掴もうとした乃木は、アリのスマホを地面に落としてしまいます。【第1話】
🔴落としたスマホの汚れを払いながら拾い上げた乃木は、それをアリに返します。【第1話】
🔴サムとの会話で銀行前にダミーのトラックが停められ大量の荷物が運び込まれていたことが判明します。【第1話】
🔴そして、乃木とアリの間に実際は何が起きていたかの種明かしが回想と言う形で乃木から黒須に語られます。【第5話】
「バルカ国際銀行」の実際の映像を宮崎陽平監督がXに掲載して下さっているので貼り付けときます。
実際のバルカ国際銀行の映像を観た後で、ドラマ劇場とオペラ・バレエ劇場の写真を並べてみると外観の違いが判るニャン💡オペラ・バレエ劇場には乃木が立っていたドアに近い柱が無いニャン🏛️オペラ・バレエ劇場の方の写真が露出オーバー気味で色がピンクになってしまっていてごめんニャさい📸実際はもっと赤いニャン
国立ドラマ劇場(バルカ国際銀行) | 国立オペラ・バレエ劇場(GFL社の並び) |
「バルカ国際銀行」, Orgio89, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons |
国立オペラ・バレエ劇場, Anagoria, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons |
・8本の柱の間隔が均等 ・柱が丸い ・ファサード上部が横の直線 ・出入口とその上の窓の間に目立った白い壁面装飾なし |
・出入り口のあたりの柱の間隔が広い ・柱が角ばっている ・ファザード上部が弧を描いている ・出入口とその上の窓の間に目立つ白い壁面装飾あり |
ちなみに、オペラ・バレエ劇場の方はソビエトの影響のもとでネオクラシックなデザインとなっていますが、「バルカ国際銀行」の建物はネオクラシックにモンゴルの建築様式を取り入れていて、建物上部に越し屋根があり、さらにはそれは方形屋根になっています。この方形の越し屋根はまた他の建物で登場します。
なお乃木とアリが歩いていた劇場前の駐車場ですが、実世界ではその部分を潰して花壇にしようと、市政府は工事を始めてアスファルトを取り除き、花壇の枠組みまでを造っていたのですが、市民から反対の声があがって工事が中断しています(劇場前の広場にある花壇とは別の新規のものです)。街中の貴重な駐車場ですからね。その後折角途中まで造った花壇も取り除かれたとのことで、今後工事が再開するのか、また駐車場に戻すのか現在不明です。
花壇が出来た場合の完成予想図。
今回のVIVANTをもう一回見直してみよう回は、漏れている回もあるかもしれないのですが、1話と5話でした。
💡ポイント
オペラ・バレエ劇場とドラマ劇場の違いを把握してどちらも訪れよう
拙いブログを読んで下さってありがとうございます。あまりブログの勝手も分かっていませんが、今後も宜しくお願い致します。
* 2013年に市議会の決議によってスフバートル広場からチンギス広場へ改名されました。しかしその改名決議に違法な部分があったとスフバートルの子孫が提訴。訴訟は子孫側が勝訴し、2016年にスフバートル広場に名前が戻されたといういきさつがあります。
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VIVANTロケ地マップ