元祖プロの伯母!女神ヘスティア 【1日5分!日本人のための教養 美女研究所編 その21】
なぜか人類(ていうかたぶん男性たち)の間では、「処女」というものにすごいこだわりがありますよね。いや、なんていうか、下世話な意味じゃなくて。(いや下世話な意味も含めて、なのか?)当事者である女性側にとっては、え、そこ大事?そこ??と首をひねる部分もあると思うし、私には昔からかなり謎。できれば男性側からの意見もお聞きしたいのところです。(というか一般論的には理解できるけど、女性側からしてえ、そこ?って思う部分も大きいところについて話し合ってみたい)とはいえ、というか、だからこそ。原始的な意味で、(男性から見た場合の)女性の最たる優位な特徴は、「出産」ではないかと思うのです。これはまあ、現代という時代においては言い切ると色々問題もありますが、でもそうだよね!人間という「生物」を見たときに、女性の役割が出産し、子孫を残すことであることは自明だし、男性はその一点については絶対にできないわけだから。であれば、その「出産」というものを実質的に放棄しているはずの「処女」を崇拝するのってすごいパラドックスじゃない?しかしまあいわゆるマリア様が「処女受胎」というウルトラCどころかリーサルウェポン級の大技を決めてしまうので、このパラドックスは解消したような解消しないような、女性側としては非常にムズムズする感じはのこるのですが、まあそれはともかく今日のところは処女神です。わたしがざっと知っている限りでは、女神が強い意志をもって「純潔を誓う!」という文化があるのってギリシア・ローマ神話の中だけなのですが、これがま~、かなりの大物なんですよね。そもそもギリシア神話においては「オリンポス12神」というさながら「選抜組」12人(通常は神様を数えるのには~柱という言葉を使いますがここでは親しみを込めて~人と書かせていただいています)がいるのですが、基本的に、男神と女神は6人ずつ。この6人の女神のうち3人が処女神。結構な割合です。処女組はアテナ(知恵と勝利)、アルテミス(月と狩猟)、ヘスティア(竈と火)。処女じゃない組はヘラ(結婚と富)、アフロディーテ(愛と美)、デメテル(大地と豊穣)。ま、まあ、わかりやすいのかな~今日、私がスポットライトを当てたいのは処女組の中で一番マイナー(というかむしろオリンポスの神々の中でもマイナー?)なヘスティアです。処女神3人のうち、ヘスティアは、その「選抜組」の12しかない席を欲しがったディオニソスに譲ってあげて、自分は控えた、と言われているほどの優しい女神様。主神ゼウスの姉であり、とても重要な女神だったことから、若いころはモテモテだったけれど「純潔の誓い」をすることによって永遠の処女神となりました。そしてこの「犠牲」により、家庭の中で最も大切な場所である「竈」の女神となり、その永遠の繁栄を約束されたといいます。ゼウスの姉という立場なので甥っ子姪っ子はやたらたくさんいる。そして自分はもちろん独身で子供もいないけれど、火と竈という「家庭の中心」を守ってくれる。自分の家庭を持たないからこそ、どの家族にも等しく優しく接し、等しく歓迎されるという・・!これぞ、まさに、プロの伯母!!!!日本でも有数のプロの伯母生活を満喫している私が言うのもなんだけど、プロの伯母として目指すべきはこの方です、ついていきますヘスティア様・・!!と言いたいところですし、先方がよろしければ絶対についていきたいのですがこのヘスティア様、当然というかなんというか、彼女に仕えることができるのは「純潔を誓った乙女」のみなんですよね~まあそりゃそうなるよね~。古代ローマの時代、ヘスティア(ローマ神話ではウェスタと呼ばれますが)に仕えて「ウェスタの巫女」となることは最高の栄誉で、超セレブ界の姫君たちが選ばれる名誉職で、でも純潔であることが絶対条件。アヤマチを犯したらそれはもう死ぬより大変なことが雨あられと降り注ぐくらい、純潔が大事だったそうです。(日本の「斎宮」との類似もいろいろ面白そうなのでそれはいずれまた!)古代ローマ文化圏では、この竈の女神への信仰は絶大で、各街には必ず、「ウェスタの神殿」が存在し、そこには絶えることのない聖なる火が燃えていたそうです。そしてその火こそが、その街を、ひいては国家そのものの礎となる火であり、すごいわかりやすく言うとオリンピックの聖火リレーのそもそものコンセプトって、この「火」のこと。元祖プロの伯母、ものすごい大切なものを守ってるし、めちゃくちゃ大切な仕事してるんです!まあそして一周回って、ですよ。このものすごく大事な女神、しかも家庭の守護女神であるところのヘスティア(ウェスタ)に、「処女」という属性を付けたのってどういう意味なのかなー、と。「大地母神」という、そのものずばり、母であり、妻であり、家庭を守る女神がちゃんといる中で(ギリシア・ローマ神話においてはデメテル、あるいはヘラがその役割)、わざわざ未婚のプロの伯母を「家庭、その中でも最も大切な竈と火をつかさどる女神」として置きたくなる気持ちって・・まあ・・要するに・・男はそういう女性を求めていたってことになりませんか?!母とか妻とか、家庭の中で「女主人」としてふるまい、家族として日常的に家庭を共有し、ある意味では「身も蓋もない関係」になってしまう相手ではなく。誰の母でもだれの妻でもなく、第三者でありながら、私欲を越えてやさしく見守ってくれる、美しく控えめな女性(しかも処女)。男のファンタジーって底知れないわね・・(たぶん)そしてヘスティアは有名な絵画に残っていないので・・こちらが3Dで再現された当時のウェスタ神殿。その中心で聖なる火が燃えております!Di A derivative work of a 3D model by Lasha Tskhondia - L.VII.C., CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18438048