個人的な好みも反映して、過去最高に褒めたたえられているわれらが処女神、アテナ。

強く美しく優しく賢く、非の打ちどころのない自立した美女、アテナ!!

ついにはリナ・インバースやターニャ・デグレチャフまで引き合いに出して憧れを語りたくなるアテナ!(おちつけ)

 

要するに、なんですけど、アテナに憧れてる私、そして同好の士ならぬ同好の美女の皆様が、アテナやリナやデグレチャフ少佐を(いやそれを言ってるのは私だけなんですけど)人生の師としようというところにある大切な一点は、「セクシャルな匂いがしない」ところだと思うんです。いや、処女神なんだから当たり前なんですけど、この「処女設定」により、明示的にそして断定的に、セクシャルな匂いというか性欲という(現代においてももちろん根源的欲求、古代にあってはもっとおおっぴらにザ・欲求)ものから距離をとるということが明言されている。

 

しかもアテナはちょっとほかの「処女」、あるいは「乙女」、あるいは「巫女」とかとは性質上違うと思っていて、というのは、アテナって、「何かを我慢して(犠牲にして)」純潔を守っている、という感じが全然しない。

ありていに言ってしまうと、性欲がなさそう。

ヘスティアは、性欲を含む「女性としてのサガ」みたいなものを犠牲にして、我慢することによって「全男子の夢」的ポジションを得た感じがあるし、

アルテミスについては恋に落ちたり男性に過剰反応したりしてるところとか、「若気のいたり、乙女の潔癖」で、純潔を誓ってる感じがする。

 

でもアテナって・・そういう感じ、しなくないですか?

そもそもそういうものとは無縁、恋に落ちたり色恋沙汰で大失敗したりとか、まして性欲に狂って問題を起こすなんて馬鹿じゃないの、って心から思ってそうというか。

古代にしてはちょっとあり得ないコンセプトだと思うんですが、そんな気がしてならない。

 

そして女性から見て、「恋愛とセックス、つまり愛欲」に全く興味がない女性、というのは抜群の安定感があります。

だって、ほとんどの女性が同意してくれると信じていますが、

女って、恋に落ちたとたんにつまらなくなるじゃないですか、マジで!!!

今まで楽しくつるんで遊んでいた親友が、彼氏ができたとたんに付き合いが悪くなり、関係が疎遠になる・・とか、人生で何度経験したことか、ですよね。

そして逆もまたしかりというか、自分も、恋に落ちたとたんにつまんない女に成り下がるとか・・。

 

暴論といわれるかもしれませんが、わたしは、(複合要素は置いといて)単体としての個体を見たときに、女性が一番魅力的なのは、「熱烈な恋愛をしていない状態で、かつ満たされている状態」だと思っています。

恋愛の楽しい時期は1年程度、とよく言いますが、その本人がまさに楽しんでいる1年間、当事者以外から見た場合の女性の魅力は4割減。付き合いは悪いし感情の起伏は激しいし、彼氏最優先ですぐドタキャンするし、話すことと言ったら彼氏のことばかりだし。しかも悩んでるっていうから解決策を提示しても聞きやしないし。

かといって、恋愛以外のことも含めて、満たされていないというのもなかなか輝けない。

なので、自己肯定感というか、「満たされていること」はとても大事なことですが、その満たされ方が「熱烈な恋愛」による場合は要注意、ってことです。

 

そしてそもそも恋愛と無縁のアテナ! 満たされていることについては満たされまくりのアテナ、女子受け抜群なのは当然です。

そして私も、同志の皆様も、おそらく目指しているところはそこなのではないか、と。

リナもターニャも恋愛なんてとんでもない!!(主観です)

 

そんなアテナですが、象徴的なことに、母親に出産されていないんですよね。

 

アテナは、いろいろあって、「妻との間に子供が産まれたら父親を倒す」と予言されていたので、それを恐れた父であり主神・ゼウスは、生まれる前のアテナを母親ごと飲み込んでしまいます。(そんな馬鹿な)

ところがその後ゼウスはひどい頭痛に苦しみ、どうしたことかと思っていたら、そのゼウスの頭がいきなり割れて、そこから出てきたのはすでに成人し、武装をキめたアテナだった、と。(ゼウス、これで死なないのすごい)

なので、アテナは「ゼウスとその妻の間に生まれたのではなく」、「ゼウスが産んだ子供」ということになったので、不吉な予言は無効となった。(こじつけがすごい)

 

という特異すぎる産まれ方。

頭から出てきたから知恵の女神、とかいろいろありますが、ポイントは「母親に出産されていない」「幼少期もないまま成人している」ってとこじゃないでしょうか。

つまりアテナは、母性というものに全く触れずに、女として大成しているのです!!!

 

さらに、処女神なんだから未来永劫、母になることもないでしょう(とおもったらちょっとした事件がありますがそれはまた別の機会に)。

そう、アテナは女なのに「母性フリー」という特殊なチート能力も持っているということです!

母性というのは女にとって、最高の贈り物であり、最大の枷。良くも悪くも取り扱いには注意が必要な本能中の本能。

なのにアテナは、その産まれた瞬間から、「母性というものには一切触れない」という設定でやってきてるってすごくないですか。

 

男も不要。恋愛も不要。母性もゼロ。オールフリー!!!

この潔さ、安定感、どこかいわゆる仏教の「悟り」にも似た、執着のなさ。

このクールさがアテナの最大の魅力だと思うんです。

 

これは、アテナ対戦いの神・アレスを描いたもの。下で倒れてるのがアレス、それを助け起こしているのが愛人で美の女神・アフロディーテ。

そしてアフロディーテの子供であるいわゆるエロスがたけり狂うアテナを止めようとしていますが、赤ん坊だろうが子供だろうが忖度なし。

「舐めんなゴルァァァァ」という言葉が聞こえるかのような勇ましいアテナ。

 

いやでもまあ男性人気は、アフロディーテに行くよね、これはね‥