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前回の続編になります。

薔薇がテーマのクラシックの

鑑賞日記です口笛


赤薔薇シベリウス
ピヒラヤの花咲く時


ピヒラヤとは

バラ科ナナカマドのことです。

ナナカマド…という花自体

日本では馴染みがありません。

フィンランド🇫🇮では森や庭など

いたるところで

見かける植物のようです霧

夏には白い花を咲かせ花

秋には赤の実をつけますさくらんぼ

その愛らしさを象徴するような

高音の流れるようなスケールが

印象的で

かわいらしさがありつつも

少しさみしげな曲調でした。



花咲く時…ということなので

夏に咲く

白い花を表しているのでしょう。

イメージが沸きにくいですが

アニメのムーミンの世界に

頻繁に登場している花

ということです。

まさにフィンランド🇫🇮を

イメージさせる曲

なんじゃないかなぁと思いました。



フィンランド🇫🇮は世界で一番

幸せな国として有名です。

その理由は、大自然に囲まれ

オーロラが見れたり

美しい自然と共存できる点に

あると思われます流れ星

冬が長い地域ということで

夏は一瞬で終わってしまう模様。

そのせいなのか、さみしげで

優しい気持ちになれるような

控えめな曲調が

ほっと安らぎを与えてくれます。



この「ピヒラヤの花咲く時」

はシベリウスの作品『樹の組曲』

第1番となります。

第5番である「樅の木」は

かなり知名度が高く

クリスマスクリスマスツリーに演奏されることも

多い名曲ですね。

8割が森林を占める

フィンランド🇫🇮だからこそ

誕生した曲という気がします霧セキセイインコ黃



シベリウスはフィンランド🇫🇮の作曲家で

青年期にはヴァイオリニストを

目指しますが

後に作曲に専念しました。

愛国心が強く

交響詩「フィンランディア」といった

フィンランド愛に満ちた曲を

多く作曲したとのこと🇫🇮ブルーハーツ
 

上矢印上矢印上矢印

これは、鳥肌必須!!

壮大なニューイヤーコンサートで

盛り上がりが最高潮です!!

魅力はなんといっても

『国民性』かな。

音楽からフィンランド🇫🇮の

厳しい寒さが伝わってくるよう。

しかしながらフィンランドの人々は

その気候を楽しんでいるんですね。

寒い=心まで冷える

とわけではない!!

なぜだろう?

その理由は

遥かに続くであろう

雄大で美しい大自然の中にある

自由ですよね霧



その風を肌で感じられるような

迫力のある演奏が最高でしたおねがいキラキラ

人間らしく生き生きと

自然と共存する暮らしが

幸せに繋がっているんでしょうね。

その様子を示すような

中盤の優美な合唱で

人々の幸せな笑顔が

目に浮かびます…ふたご座

フィンランド🇫🇮は

ワイドサイズな自然を楽しみながら

人間本来の幸せに溢れた国。

それを見事に音楽で

伝えきるシベリウスにも拍手を🇫🇮拍手

テーマは薔薇なのに

話が大きくなりすぎました(笑)


ナイフリヒャルト・シュトラウス
ばらの騎士


3時間弱と長めのオペラです。

舞台は18世紀半ば

華やかなハプスブルグ帝国

ウィーンでのラブストーリーとなります。



序盤、31歳の元帥夫人テレーズと

17歳のオクタヴィアン少年が

年齢差LOVEラブラブ

不倫関係から話が始まり

多少の衝撃からスタート驚き!?

しかし、このテレーズさんは

大人で人柄が良く

オクタヴィアン少年を

女性が演じている(ズボン役)

効果も相まってか

違和感がありません。

ストーリー自体は

明るいコメディタッチの

ラブストーリーでさらりと

鑑賞できましたニコニコキラキラ



あらすじを簡単に説明すると…

不倫関係にある

テレーズ✕オクタヴィアンの前に

従兄のオックス男爵が現れました。

その後、ドタバタ劇があり

富裕層の娘ゾフィーとの婚約の際

婚約申込みの使者の役である

「ばらの騎士」をオクタヴィアンが

務めることになりました。

そこで、オクタヴィアンは

ゾフィーと出会うのですが

一目惚れしてしまい…

というようなストーリーです。



ロココ調の淡い色彩の衣装や家具も

圧巻のエレガントさキラキラ

ウィーン貴族の世界観だったり

品のある喜劇や

貴族ならではの豪放さを

ひたすら堪能したい人には

ぴったりかなぁとまじかるクラウン

登場人物の感情の起伏も穏やかで

始終まったりとしたテンポなので

午後のティータイムのお供にもコーヒー



この物語の素晴らしいところは

一見、優雅であるように見えて

登場人物が不安を抱えていたり

自分の気持ちに蓋をして

不自由な思いを抱えながら

生きているということ。



それぞれの正直な気持ちが

オペラを通して

鮮明に伝わってくるんですよね。

どの登場人物にも共感できる

要素があるんです。

例えば、テレーズさんの

独白のアリアである

「元帥夫人のモノローグ」では

いつかはオクタヴィアンが

去ることを予言していることや

老いていく自分を受け入れないと

いけないと、理知的に考えて

いることが分かります。

ぽつりぽつりと歌う様子からは

年齢を重ねるごとに

夢を見るよりか、変えられない現実と

折り合いをつけて生きていかなければ

ならなくなるということを

教えられているようです。



対して、若さ全盛期の

オクタヴィアン✕ゾフィーの

二重奏「銀のバラの贈呈」では

非常にエネルギッシュで

夢に満ちた世界観が広がります。

ペルシャのバラ油を一滴垂らした

いい香りのする銀の造花を

オクタヴィアンがゾフィーに

献上するシーンがあります。

その時、ゾフィーが薔薇の

素晴らしい香りに感激します赤薔薇キラキラ

その時の歌声が

天使のように澄みきっているんです。

この香りひとつで

こんなに感動できるなんて

若さもあるんでしょうが

研ぎ澄まされた感性の持ち主

なんじゃないかなって。

こういう人と一緒になると

何気ない幸せも倍増するような

気がしますよねキラキラ

もちろん、テレーズさんは

テレーズさんで

大人の魅力があるのですが。

登場人物が魅力的で

気品高く優しい人

ばかりだったので

こう観ているだけで

幸せな気持ちにさせてくれるんですよね。

まさに、バラの

生まれ変わりのような人達なんですピンク薔薇

特にオクタヴィアン✕ゾフィーの

二重奏は天国かと思うくらい

洗練された美しさを放っているので

その部分だけでも

是非鑑賞してください天使

心がすっきりと洗われ

優しい気持ちになれますハート



薔薇がテーマの曲を

色々と鑑賞して…

これから歳を重ねるわけですが

考え方次第で人って

花にも棘にも

変わるんだなっていうことを

教えられた気がしますね。

いつまでもバラの似合う人に

なりたいなって思いました🌹(笑)



最後まで読んでいただき

ありがとうございました口笛

名曲♪鑑賞日記ピンク薔薇