前回の続編になります。
女性が主役のクラシック曲を
集めています
ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ
入眠前に聴きたい
厳かな雰囲気のクラシック曲です![お月様](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/171.gif)
![お月様](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/171.gif)
パヴァーヌとは、宮廷舞曲の
優雅で格調高いダンスの
ひとつを表しているそうです![王冠1](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/120.gif)
![王冠1](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/120.gif)
ダンスの曲とは意外ですよね。
ラヴェルの代表作として
有名だといえるこの曲。
この王女というのは、一体
誰のことを示しているの?![まじかるクラウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/472.png)
![まじかるクラウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/472.png)
と、気になる方多いと思いますが。
一説には、「スペイン王女マルガリータ」
ではないかといわれています。
確定ではありませんが。
そして、亡くなった王女の追悼曲…
ではない!!
ということです。
小さな王女が踊るダンスの
バックミュージックのつもりで
書いたそう![歩く](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/651.png)
![ぽってりフラワー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/478.png)
![歩く](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/651.png)
![ぽってりフラワー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/478.png)
ラヴェルは、フランス人でありながら
スペイン風の曲をたくさん残しました。
ラヴェルの母がスペイン人だったため
その影響かもしれません🇪🇸
序盤、弦楽器のピチカートの伴奏の中
ホルン📯が主旋律を奏でます。
ホルン📯の音色を初めて
じっくり聴いた気がしますが
牧歌を思わせるような
のどかで懐かしさを感じる音色ですね。
まさに、夢の中へと誘うような…![zzz](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/105.png)
![zzz](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/105.png)
不眠症の方は
ホルンの音色を聴きながら
羊を数えたらおすすめでは![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
新たな発見がありました(笑)📯🐑
様々な楽器で主旋律を
演奏していきますが…
やっぱり、ホルンがピカイチに
合うんですねこの曲に。
ラヴェルについては
このブログでも触れています。
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
蝶々夫人
失恋した女性に刺さるであろう
哀しくも純粋な恋のお話でした![ハートブレイク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/032.gif)
![ハートブレイク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/032.gif)
あらすじは以下の通り。
舞台は1904年の日本の長崎…
アメリカ海軍士官ピンカートンは
芸者の日本人少女(蝶々)
と
![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
結婚することになります。
結婚に備え、キリスト教に改心したため
蝶々は親戚から勘当されてしまいます。
しかし、結婚式は無事行われます。
3年がたち、ピンカートンは
アメリカに帰ってしまいます🇺🇸
そこで、新しいアメリカ人奥さんと
ちゃっかり暮らしていたようで‥![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/149.png)
![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/149.png)
(言葉が出ない…)
それを知らない蝶々夫人
は
![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
ハーフの子供を産み
夫の帰りを待ち続けます![看板持ち](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/603.png)
![看板持ち](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/604.png)
![看板持ち](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/603.png)
![看板持ち](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/604.png)
それはそれは愛されていると信じながら
ひたすら
私、待~つ〜わ!!の
忠犬ハチ公体制![犬](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/160.png)
![犬](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/160.png)
そこへ事情を話すために
ピンカートンが帰国(来日?)
顔も合わさず
人づてに別れを告げさせた挙げ句
かるーく子供まで
とりあげようとします。
ショックのあまり、蝶々夫人
は
![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
自決してしまい、エンド![ハートブレイク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/032.gif)
![ハートブレイク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/032.gif)
超有名アリア「ある晴れた日に」は
一向に帰ってこない夫に
周囲が諦めるように促す言葉に対して
夫を信じている胸の内を伝える
アリア。
曇る心を払うように
高音域を伸びやかに歌い上げていて
とても気持ちの良い
まさに晴れ晴れとしたアリアです![晴れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/025.gif)
![晴れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/025.gif)
伴奏オーケストラは控えめながら
朝の海を思わせるような
壮大ながらあたたかい音色で
歌声を優しく包みこんでいます。
蝶々夫人の妄想ではありますが
本当に船に乗って帰ってきて
妻を探す夫の
光景が頭に浮かんできました![船](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/128.gif)
![船](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/128.gif)
蝶々夫人の健気で
まっすぐな思いも伝わってくるので
いたたまれないシーンではありますが
なんとか報われて欲しい…
難しいのはわかっているけど
この曲を聴くと誰もが
ハッピーエンドを期待してしまう…![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
そんな曲でもあります。
このお話はひたすら
日本の美徳とされる
やまとなでしこの象徴である
「女は謙虚に男の後ろを3歩下がって歩く」
「ひたすら一途に相手を信じる」
というような女性を描いています。
皮肉っているような気もするが(笑)
だって、相手は
勝者アメリカ人🇺🇸
(日本人からしたら)
しかも、海軍でバリバリやってる
強者![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/025.gif)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/025.gif)
(怖いですねぇ…)
軽ーい気持ちでの結婚のようで…
珍しいお土産買っていこー
みたいな?(笑)
まさか自分がお土産だとは
夢にも思わない主人公蝶々夫人![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
![ちょうちょ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/169.png)
愛されていると信じ込む
その一途な心理描写が圧倒的に
多く同情してしまいました。
貧しい暮らしの中
ひとりで頑張って子育てを
していましたが限界のようで…。
その点、恵まれた国籍
体力も有り余っていて
バリバリ動き回れる男性は
言ってしまえばカースト頂点…。
恋愛は常に不平等です。
日本とアメリカなら
アメリカが優位になるのは目に見え…
恋愛カーストにまで国際関係が…![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
この時代の法律なんかいい加減。
今だったらありえませんが…(笑)
当時はこのような話が実際に
日本で起きていたそうですね。
「名誉のために生けることかなわざりし時は、名誉のために死なん」
何かを察したのか自決の瞬間
息子が止めに来るのですが
最後の別れをするシーンのアリア…
「さよなら坊や」
はもう悲しすぎて号泣…![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
ただ、縋ることもなく
潔く意思を貫いたということで
ある意味、勝者なのかも。
自決する程の恋愛はちょっと
理解できないけど
好きなものをずっと好きでいたい
っていう気持ちはわかるかなぁ。
見終わったあと正直なところ
なんとも後味が悪く放心状態に
なってしまうようなお話でしたが
音楽の素晴らしさに
飲み込まれていって
悲劇に向かっていたとしても
この純粋な音楽の波に乗っていたい…
と思える作品でした。
短くとも美しい人生てありますもんね。
時代のせいで、こうなった…
はあると思いますが
本質的には現在も
変わってない部分が
あるんじゃないかなって。
恋愛の喜び、苦しさだけでなく
国際関係を交えた壮大なお話で
日本らしさを貫きながら
悲恋をストレートに表現していました。
多種多様な
魅力的な女性が登場しましたね。
どんな人生を歩むかは自分次第。
選択肢は無限![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
最後まで読んでいただき
ありがとうございました![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
名曲♪鑑賞日記