星の影響(逆行、燃焼、角度、ドリシティ) その1 | ヴェーダウエイ vedway

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インド占星術の解説 ヴェーダの目と言われるジョーティシュをなるべくやさしく説明していこうと思う。最近キンドル出版から”人生を照らす光”というジョーティシュの決定版を出した。この本は初心者には少々難しい。そこでこのブログで解説していこうと思う。

 

 

星は等速で一方向に動いているのだが、同時に別の軌道を動いている地球から見ているので、逆方向に動いて見えたり、ゆっくりとなったり早くなったりする。

 

月自体は同じでも、私たちが見る月は明るくなったり暗くなったりする。これは月が地球の周りをまわりながら、地球と一緒に太陽の周りをまわっているためだ。

 

月自体の客観的な質は全く変わらないのに、地球から見たいわば見かけの変化によって月からの影響が変わるのだろうか?

 

実は星の動きと言うのは実は単なる時計のようなものなのだ。私たちは時計を見て時間を知るが、時計が時間を動かしているわけではない。

 

つまり星の影響と言っているのはわかりやすくするためで、星は実は単に自然法則の変化を反映しているに過ぎない。

 

だがその時計のおかげで、自然の流れがわかる。運命とはカルマの結果だ。

 

(カルマについては「人生を照らす光」に詳しく説明されている)

 

自身の行動の結果が何年も経ってその源に帰ってくる。星の動きは、その目安となってくれる。

 

ただ、結果が返ってくるときには、もう自分が発した行動のことは忘れている。

ましてや前世のことなど記憶に留まってはいない。(これはこれで良いのだが)

 

運が悪いとか、良いとかはその結果なのだ。

 

そのメカニクスを受け入れたら、もう誰にも文句を言えなくなるし感謝の仕方も変わってくる。これからはもっと良い事をしようと・・・(などと考えたりするかもしれないが)

 

クリヤマナ・カルマとは、そのようなカルマだ。

 

話が少しずれたが、すべては私たちから見える星に反映されている。

 

星の軌道を上から見てみるとわかり易いが、地球から見て星が太陽とは反対の側を進んでいるときに逆の方向に動いているように見えるときがある。

これをリトログレイド(逆行)と呼び”R”のマークで表される。

 

この場合、星の力が強くなる。火星、木星、土星の場合は確かに位置としても地球に近い。特に火星、土星の場合は否定性も強くなる。有益な星である木星、金星、水星(有害な星の影響を受けていない時)の場合も強くなると悪い効果も出るときがある。

 

地球の軌道の内側を行く金星と水星の逆行は、少し複雑なものとなる。水星は毎年数回は逆行し動きが金星より速いにもかかわらず、一つの星座を通過するのに金星と同様に一か月を要する。解釈する場合にこの逆行は要注意!だ。

 

また星が太陽に近づきすぎて、その効果を発揮できていない状態をコンバスト(combust:燃焼)しているという。表では”C”のマークがついている。

当然星の影響力は弱くなる。

続く