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Walking in the Air

ファンタジーPBCサイト「鉱山都市フランネール」の登録PC、ニコルの活動日記です。



PBCをご存知でない方、当PCに興味のない方は閲覧をご遠慮下さい。

ヴァンパイアに血を吸われると、犠牲者はヴァンパイアになってしまうというのは有名な話。


だからあたし達は何があっても血を吸われる事だけは回避しなくちゃならない。


戦いに敗北し、血を吸われて人ならぬ者へと変えられてしまう。


それは、どれほど屈辱的で恐ろしいことだろう。



魔物が出ると噂の廃屋に探検に行ってみた。

けど、あるのはガラクタやらもう使えなくなった家財道具、あとは蜘蛛の巣ばっかり。

めぼしい金目のものなんて、もうとっくに持ち去られててガッカリしてしまった。


まあ、それを差し引いても廃屋探検は子供の頃を思い出して楽しかったから、いいんだけれど。


あらかた探検し終わって、さて帰ろうと思ったら唐突に声を掛けられた。

魔物か!と思ったけれど、暗がりの中にいたのはモーティ。

まったく、暗がりからオバケみたいに脅かすなんて人が悪いよ。

悪気はなかった、この仕事をしてると自然と陰気になるから、とか言ってたけど……

そんなんじゃダメだよね。モーティを明るい性格にする為に、今度昼間に外へ連れ出そっと。


モーティはピエールというヴァンパイアと闘って、血を飲まれたと言ってた。

モーティがヴァンパイアに感染したのかと思って心臓が凍りつくほどビックリしたけど、どうやら違うみたい。

グラスに血を注いで、それを飲まれた……らしい。変わった性癖のヴァンパイアもいるものね。


でも、大事なパートナーの血を飲むなんて許せない。聞けばそのピエールとか言うヴァンパイア、ヴァンパイアハンター狩りを自称してるとか。

ヴァンパイアハンターへの宣戦布告と解釈してよさそう。遭ったら、絶対にとっちめてやるんだから。



遭遇者:モートヘルシュ

あたしの故郷は山の中にある、小さな寒村だった。


村の人はみんな知り合い。知らない人なんて誰一人いない。よく言えば連帯感のある、悪く言えば閉鎖的な村。


そんな村では、新しい出会いなんて望めない。―――でも、今あたしのいるこの街、フランネールは違う。


沢山の人、沢山の人種に、毎日あたしは会っている。中には、変わった人もたくさんいる。



今日はジェムと金色亭で食事。

遅れてきた彼女は、なぜだかとても緊張していた。

知らない人が沢山いる場所は緊張する、って言っていたけど、あたしと同じ田舎育ちだからかな……。


ジェムはまだ、ギルドやそれに類する組織には登録してないらしい。

あたしはもう登録しているし結構仕事を回してもらってるけど、彼女は普段何をして生活費を賄っているんだろう。

また子犬を狙うような真似もしてほしくないし、今度二人でギルドに登録をしに行く事にした。


彼女に合った仕事が見つかればいいけど……。


戦闘は嫌だと言ってたから、とりあえず最初は薬草摘みか何かからコツコツと。

……ま、そういうのに付き合うのもたまにはいいよね。



遭遇者:ジェム

ヴァンパイア。


闇を統べる魔物。


滅ぼすべき人類の天敵。


決して人と交わる事のないモノ。



金色亭でセリと待ち合わせ。

いつもながらセリの登場は派手だ。酒場でいっぺんに客の視線を釘付けにしてしまった。

……なかなか出来る事じゃない。


彼女とごはんを食べながら、いろいろな話をする。

それで、まず分かったこと。彼女は騎士をやってたらしい。―――確かに、彼女の立ち居振る舞いとか、言葉遣いとか。色んな所にそんな雰囲気があったのは確かだ。

セリはどうして騎士の身分を捨てたんだろう。あたしがセリの立場なら、噛り付いてでも手放さないのに。

でも、華やかに見える騎士の世界でも、きっと沢山のつらい事があったんだろうと思う。

彼女に弟子がいるという事も知った。名前はフェイシア。あたしと歳が近いらしい。セリはいつか紹介してくれると言ってたから、会える日を楽しみに。


まだフランネールに来て日も浅いだろうに、彼女は早速複数のヴァンパイアと闘っていた。

あたしよりも闘っているかもしれない。純粋に、すごいと思った。きっとあたしとセリじゃ実力も違いすぎるだろうな、とも思う。


今度会った時は、彼女がどうしてそんなにヴァンパイアと敵対するのか―――その理由を聞いてみようと思う。

彼女の深いところに不用意に踏み込まないよう、気をつけながら。


帰り際、セリに聖水をプレゼント。

なんとなく、敵を見ると突っ込んでいきそうな感じがするから……。有効活用してくれれば嬉しいな。



遭遇者:セリカ

モノを大事にするっていう事は、とても大切なこと。


モノには魂が宿ると言うし、長年大事に使い込んで手入れをしてあげれば、武器や道具と持ち主の間にきっと強い絆が生まれるはず。


あたしの使う、先祖代々伝わる鞭みたいに。


だから、彼の持ち物も。大切に繕ってあげないとね。



そういう訳でラマラに手袋を渡す為に、金色亭で待ち合わせ。

ほつれないように太い糸でザクザク縫っちゃったけど、大丈夫かな?ちょっと心配になる。

見栄えが悪くなっちゃったのはどうしようもないから、我慢してもらう他ないけれど。


彼はあたしの縫った手袋を見て、喜んでくれた。

人の喜ぶ顔というのは、見てるとあたしも嬉しくなる。

最初はデザートだけを奢ってくれるって約束だったけれど、太っ腹なラマラは夕食の分も奢ってくれた。

無理しちゃってたんじゃないかなぁ?でも、男は女の前では見栄くらい張れないとね。


彼はとても長生きで、外見があたしのツボな30代くらいのオジサマになるには50年もかかるらしい。

それじゃああたしがおばあちゃんになっちゃうよ。

彼が手っ取り早く、ピューッと成長できる呪文でもあればいいのにね。


とりあえず、彼の鱗を一枚予約。何に使おうかな、今から楽しみ。



遭遇者:ラマラ

ギルドで仕事をもらって、裏通りへ。


迷子の仔犬を探してくれって依頼だったんだけれど……こんな仕事までしなくちゃならないなんて、世の中厳しい。


ご先祖様が聞いたらきっと悲しむよ。情けない……。


とはいえ、生きるという事はそういう事。生活費を稼ぐ為には、どんな仕事でもやらないとね……。



貧民窟の住人は、動くものならゴーレム以外は何でも食べると聞いた事がある。

それが例え人間や愛玩動物であっても。


ひょっとしたらもう食べられちゃってるかもしれない……と絶望的な事を考えながら探すも、あたしの執念が実ったのか、無事仔犬発見!

……と、思いきや。


いきなり現れた薄汚れた身なりの女の人に、仔犬を奪われてしまった。


彼女の名前はジェム。聞けば、この仔犬の飼い主だという。―――でも、どう見てもそうは思えない。仔犬の事を肉、なんて呼ぶし。あまつさえあたしの名前まで肉って!「ニコル、略して肉」って!


戦闘さえ辞さない勢いで食って掛かったけれど、あたし達がすったもんだしている最中にまた仔犬が逃げ出してしまったりして、結局臨時共同戦線を張る事になった。


報酬は、無事に仔犬を捕まえられたら金色亭でゴハンを奢る……って事で。


でも、仔犬を捕まえても彼女に奢るゴハン代で報酬まるまる飛びそうな予感……。



遭遇者:ジェム