モノを大事にするっていう事は、とても大切なこと。
モノには魂が宿ると言うし、長年大事に使い込んで手入れをしてあげれば、武器や道具と持ち主の間にきっと強い絆が生まれるはず。
あたしの使う、先祖代々伝わる鞭みたいに。
だから、彼の持ち物も。大切に繕ってあげないとね。
そういう訳でラマラに手袋を渡す為に、金色亭で待ち合わせ。
ほつれないように太い糸でザクザク縫っちゃったけど、大丈夫かな?ちょっと心配になる。
見栄えが悪くなっちゃったのはどうしようもないから、我慢してもらう他ないけれど。
彼はあたしの縫った手袋を見て、喜んでくれた。
人の喜ぶ顔というのは、見てるとあたしも嬉しくなる。
最初はデザートだけを奢ってくれるって約束だったけれど、太っ腹なラマラは夕食の分も奢ってくれた。
無理しちゃってたんじゃないかなぁ?でも、男は女の前では見栄くらい張れないとね。
彼はとても長生きで、外見があたしのツボな30代くらいのオジサマになるには50年もかかるらしい。
それじゃああたしがおばあちゃんになっちゃうよ。
彼が手っ取り早く、ピューッと成長できる呪文でもあればいいのにね。
とりあえず、彼の鱗を一枚予約。何に使おうかな、今から楽しみ。
遭遇者:ラマラ