心事の棚卸 -6ページ目

三女と図書館

たまに三女(7才)と図書館にいく。


図書館まではかなり急な坂を登る。三女をうしろに乗せて電動自転車でのぼる。


歩きでものぼれる?と聞くと、「学校までまいにち山にのぼってるから!」とのこと。


ちなみに先週、高尾山に登ったのだが、それは「つかれた」とのこと。


「さいしょは楽しかったんだけど」。


本は10冊かりられるので、僕が7冊、三女が3冊かりることにしている。


図書館に入ると、三女は僕とわかれて絵本コーナーに向かう。


それぞれ本を選ぶ。


三女はいつもとても早い。


10分も経たないうちに、絵本をからだの前で抱えて僕のまえに現れる。


というわけで僕はあまり吟味もできず、手早く本を選ぶことになる。


昨日は、僕の本ももつ、というので10冊すべて三女が抱える。


重いよ、と言ったのだが、三女は持ちたがった。


文字通り抱える、という感じで上半身は本に埋もれているように見えたが、貸出コーナーまでちゃんと運んだ。


最近は自動貸出機の使い方もおぼえて、パパの図書カードをピッとかざして、かりた本をトートバッグにつめこむ。


図書館から出るといつも少し遊ぶ。


なにかの銅像が図書館前にあるのだが、その銅像の土台のまわりで、鬼ごっこをする。


土台のまわりをお互いにぐるぐる回る。


なかなか追いつかない、たまに逆回転してばったり出会う、これが楽しい。


夜、借りてきた絵本を読む。


『おじさんのすべりだい』という本が気に入ったようだ。


「おじさんが、すべりだいをびゅー!ってすべって、お空にとんでいってお星さまになっちゃうの!」とママに報告している。


ママはその結末に、えー!?とおどろいている。

同時多発的にしゃべる人たち

昨夜、夕飯をたべているとき。


僕以外の女性4人が同時多発的にしゃべりかけてくるので、まあうるさい。


僕だけ帰宅がおそいから遅れてひとりでたべている。だから、みんなは口が自由なのだ。


妻は、不動産屋さんにたいする文句。


長女は、クラスにいる変わった子の報告。先生の注意にたいして、激しく言い返すらしい。


次女は、ダンス。


見てほしかったようで、しゃべりかけてきたが、パパは長女の話を聴いていたので、相づちが打てなかった。


パパ、きいてよ!と次女が声をあげ、パパきいてないね、ひどいねと妻が同調する。


三女は三女で、数メートル後方から、みてー!と声をあげ、何か体操をしている。


僕は首をうしろに回して、すごいすごいと反応する。


それぞれ、しゃべりたいことをしゃべる。


僕がいないで女性4人だけのときは、それはそれで成り立っているようだ。


妻は冗談まじりに自らを「聖徳太子」と称しているが、三姉妹のきいてきいて攻撃をうまくさばいている、ように見える。


僕は、正直なところ、仕事を終えて帰ってきたところなので、ぼーっとしていたいとは思う。


でも、いずれなくなる光景であることもわかっている。


だから、なるべく耳を傾ける。

森の音

紫陽花を見に行こうと、次女(10才)と三女(7才)を連れ出した。


自転車で30分ちかくかかる。かなり坂道も多い。


次女は大変だったと思うが、弱音もはかず、がんばってペダルをこいでいた。


三女は僕のうしろに乗っている。


到着したのは、このあたりで一番広い公園。公園というか、散策できる森といった感じ。


新緑が気持ちいい。

流れる雲、川のせせらぎ。


次女が、パパ、目をつむってみて、と言う。


木立に囲まれた林道に立ち止まり、目をとじる。


水の流れる音がする。

風が木の葉を鳴らす音がする。


心地よい。


ね、いろんな音がするでしょ、と次女。


次女は先日、学校行事で八ヶ岳に行ったのだが、そのときにナイトハイクでこういう経験をしたらしい。


夜の森はこわかったけど、とのこと。


一方で三女は、まだ幼いのか、それともおふざけモードなのか、じっと眼を閉じていられない。


足をバタバタさせて音を立て、パパと次女のじゃまをしてくる。


もう、と僕が文句をいうと、けらけらと笑ってこたえた。