心事の棚卸
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夏祭り

仕事から帰宅すると三女(もうすぐ8才)が、パパ、あしたおまつりいくんだよー!とうれしそうに話しかけてくる。


子どもたちは、この週末から夏休みで、明日は町内会主催の夏祭りがあるのだ。


さて、三女のこの報告にちょっとした違和感をおぼえる。


これまでなら「パパ、おまつりいくからね!」とか、「あしたは、おまつりだよ!」とかだったはずだ。


おまつりいくんだよ、では、単なる報告で、パパはいかないみたいじゃないか!


妻に聞いてみると、案の定、お友だちと約束をしているらしい。


ちなみに次女(10才)のほうは、お目当ての男の子に会えることを期待して、浴衣の着付けチェックに余念がない。


長女(14才)は、塾や習い事があるが、お友だちと屋台には立ち寄るようだ。


ついにこの日がきたか。


みんなそれぞれ、お友だちとお祭りを楽しむのである。


じゃあ、一緒にいこうよ、と妻を誘うも、妻は、私は(三女に)付き添うから、とつれない答え。


ちなみに、ここ2日間ほど、三女はお友だちとの待ち合わせに「失敗」しているらしい。


「帰宅して少し休んだら、誰々の家の前」とか、ふんわりした約束なので、うまく遭遇できないらしい。


まだ約束が下手やねん、と妻。

うれしそうな妻

長女(14才)の保護者面談があったとのこと。


ある病気で休みがちなお友だちに対して、長女の面倒見がいいらしい。


それを先生が、とてもほめていた。


面倒見というか、長女がその子と仲が良いだけだと思うが、先生にはそう見えるようだ。


あと、体育祭の種目で、勝つためのコツをクラスのみんなに説明したらしい。


びっくりじゃない?と、妻がいう。


僕も聞いた瞬間は意外に思った。でも、わかる気もする。


どうしたらこんないい子に育つのか、とまで先生には言われた、と笑いながら妻。


家では妹たちとケンカばかりしているのに。


お手伝いはよくするんですか?

いえば、やります。


勉強も自分からするんですか?

いえば、やります。


こんなやり取りも、先生としたそうだ。


あと、よくトイレにこもってマンガ読むので、妹たちが怒ってます、とも。


そんなこと先生に言わないで!と、あとで長女が文句を言っていたとのこと。

パパを見下ろす三女

三女(もうすぐ8才)が、パパ、せいくらべしよう、と言う。


どういうことだ?(パパのほうが大きいに決まってるじゃん?)と思っていたら、椅子に座らせられた。


その状態で、直立している三女と背くらべしよう、ということらしい。


よしわかったと背くらべしてみるが、それでもまだ、僕のほうが少し大きい。


むー、と三女。


すると今度は、三女が椅子にのぼり上がり、そこで直立した。


パパ、せいくらべ!ということで、僕は自分の椅子から立ち上がる。


椅子のうえに立っている三女と、床のうえに立っている僕で背くらべ。


なんとほぼ同じぐらい。


うれしそうな三女。


ふと思いついて僕は、三女の背の高さまで、かがんでみた。


その位置から三女を見上げる。


天井のライトが少しまぶしい。


三女が、とても大きく感じる。見上げているので、首のうしろ側がかなり曲がる感覚がある。


そうか、三女はいつもこんな目線で僕を見上げているのか。


三女は僕を見下ろして、うれしそう。

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