心事の棚卸
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ひまだから山登り

とにかくひまなんですよ、と会社の後輩がいう。


だから山にのぼる、と。


お互いに子どもたちが成長して手がかからなくなり、週末をもてあましているのだ。


そういうわけで、その後輩にさそわれて山登りをした。


奥多摩にある川苔山(かわのりさん)。


沢沿いをのぼるコースはとても気持ちがよかった。ハイライトは奥多摩随一とも言われる百尋ノ滝。




後ろ姿は私。

水しぶきが顔にあたり、心地よかった。


この数日前から雨がちだったので、増水していたように思う。

滝にかぎらず、山全体が水を含んでいる気配がした。登山道のあちこちから、水が湧いていた。

なんだか、すごくジューシーな感じがするね、と後輩に言ったら、肉汁みたいでそれはヘンな表現です···と返された。

登頂後の下山は、植林帯がつづき単調であった。しかし、それに耐えるのも「登山の醍醐味」だと後輩がいう。


帰宅後はぐっすり昼寝してしまった。

久しぶりの抱っこ

夜、おやすみ前のこと。


三女(小4)がYouTubeで『涙そうそう』を聴いている。


ずいぶんむかしの曲だ。20年以上前?もちろん三女がうまれる前のことだ。


どうしてその曲きいてるの?と声をかけると、学校でうたってるの、とのこと。


へえ、と言いつつ、両手をさしだすと、三女は立ち上がって僕に抱きついてきた。


もう眠いのだろう。


抱き上げて、左右にゆらゆらと身体をゆらす。


パパ、と三女。


ん?


今日ね、公園でだんごむしをつかまえたの。


ほうほう。


ともだちと。


うん。


5匹!


うん。


あつめて、葉っぱのなかにいれたけど、わーって逃げていくから、つかまえたの!


へえ(笑)


三女も、もうかなり大きい。僕のうでもつかれてくる。


おろして、おやすみと伝える。


久しぶりの抱っこだった気がする。

長女16才の日

長女が16才になった。


16才である。


僕自身は19才の年に進学のために家を出た。そう考えてみると、こうして家族5人で誕生日を祝うのは今年を含めてあと3回かもしれない。


そう思ったりもした。


誕生日当日は休みをとった。


といっても、長女をふくめて娘たちは学校なので家にいない。


妻は、おひとりタイムをジャマされた気分らしく、私がパートの日に休んでよ、などと言っている。


午前中はひたすら家事をした。ふだん洗わないお風呂のこまかいところまで掃除をした。キッチンもガスコンロも丁寧にみがいた。


午後、娘たちが続々とかえってくる。


本日主役の長女は、テスト期間中であり、すぐに部屋にこもってお勉強。誕生日なのにー!と騒いでいる。


次女は、お友だちと遊ぶらしい。お友だちは我が家にくるらしい。


ジャマしたらあかんで、と妻に釘をさされる。パパもそろそろ子どもたちから自立せんと。


そのうちお友だちが遊びにきたので、僕はこっそり出かける。


といって、特に行くあてもない。


ホームセンターにいって、木材を眺め、今度はどんな棚をつくろうかと妄想してみたりする。


ペットショップにいって、いろんなペットフードの銘柄を比較して、何が値段のちがいなんだろうかと思ったりする。


100円ショップにいって、キャンプ用品や自転車の修理道具を物色したりする。500円の、コンパクトですてきな空気入れをみつけたので、購入する。


ぶらぶらしながら、ふと思いついて、僕から長女への誕生日プレゼントを買うことにする。


楽器屋さんに移動して、ドラムスティックを物色する。長女は、軽音部でドラムをはじめたのだ。


スティックにも素材や形状のちがいがあるらしく、悩む。ヒッコリーという木材が軽くて取り扱いやすいらしい。ためしに手にとって、数回ふってみる。


いい気がする。


メーカーがTAMAであることも気に入った。といっても、何か知ってるわけではない。どこかのロックバンドのドラマーが愛用しているのを、見た覚えがあるだけだ。


逆にそのぐらいメジャーなのだから、まちがいのないメーカーなのだろう。


夕食後に、パパからのプレゼントとして長女にドラムスティックをわたす。


長女は、うおー、やるしかねー!と喜んでくれた。

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