夏休み 下山
朝4時10分に起床。山頂で日の出をみるためだ。
山小屋から山頂までは30分ほど登る必要がある。
東のほうから色づいてきた朝焼けを仰ぎ見つつ、ぐいぐい岩場をのぼる。
気温は13度ほど。さむくはないが、フリースを着こんで風をふせぐ。
5時少しまえ、日の出。というか、朝焼け。
山小屋に戻り、しらすとエビの入ったおかゆを頂く。本当においしい。
出発のとき、山小屋の管理人さんと少し話をした。
少し冗談まじりに、さみしくなることはないんですか?と聞いてみた。
「ないですね」と即答が返ってきた。
「里のほうが、私はつかれるかな」とのこと。
里、ですか。ふだん僕らは使わない表現だと、思った。
下山は順調。とはいえ、下山時のケガが多いときく。足元をしっかり踏みしめるよう、集中する。
家についたのは午後2時半ごろ。
ただいまー、とドアをあけるが、だれもこちらを見ず、おかえりーと妻の声だけ聞こえる。
長女が、なにやらYouTubeのおもしろ動画を見ており、それを妻と娘たち全員がのぞきこんでいるところだった。
僕は重いザックをおろし、汗ばんだシャツをぬぎ、気持ちのよいシャワーを浴びた。
夏休み 金峰山
朝4時半起床。5時33分発の電車にのって、金峰山に向かう。
10時頃に登山口に到着。さっそく登りはじめる。
夏休み 帰宅
ホテルで目覚める。午前4時半。さすがに早いので6時半まで二度寝する。
朝食はビュッフェ。おいしそうで、種類も豊富。妻にLINEで知らせる。
10時に妻、3人娘と合流。娘たちは少しおつかれかな?
妻のお姉さん夫妻とおわかれの挨拶をする。お義姉さんは、僕の娘たちをひとりひとり抱きしめてくれる。
10時24分、西明石を出発。
新幹線のなかでは、次女も長女もお昼寝。三女はずっとゲーム(少し寝たようだけど)。
3年前の旅行だったか、あのときはお別れしたあと、次女も長女もさめざめ泣いていたものだ。(今しらべたらなんと5年前。)
僕は久しぶりに『吾輩は猫である』を読む。たいして読み進まないうちに新横浜につく。
我が家についたのは午後2時過ぎ。台風通過後のせいか、ものすごい暑さ。
午後は家の片付けと、僕は翌日の登山の準備。
今回は持ち物リストも作ったし、登山計画も提出したし、天候の変化にも備えた。
適切な危機感をもって、山に向かう。
22時前に就寝。(そういえば、シャワーを浴びるとき、娘たちの目に「クマができてた!」と妻。)
長女は、いとことの別れをさみしがっており、何時間前は○○してた、と一日中過去を振り返っていた。
妻は、もはやいちいちその相手をしていない。