パパを見下ろす三女
三女(もうすぐ8才)が、パパ、せいくらべしよう、と言う。
どういうことだ?(パパのほうが大きいに決まってるじゃん?)と思っていたら、椅子に座らせられた。
その状態で、直立している三女と背くらべしよう、ということらしい。
よしわかったと背くらべしてみるが、それでもまだ、僕のほうが少し大きい。
むー、と三女。
すると今度は、三女が椅子にのぼり上がり、そこで直立した。
パパ、せいくらべ!ということで、僕は自分の椅子から立ち上がる。
椅子のうえに立っている三女と、床のうえに立っている僕で背くらべ。
なんとほぼ同じぐらい。
うれしそうな三女。
ふと思いついて僕は、三女の背の高さまで、かがんでみた。
その位置から三女を見上げる。
天井のライトが少しまぶしい。
三女が、とても大きく感じる。見上げているので、首のうしろ側がかなり曲がる感覚がある。
そうか、三女はいつもこんな目線で僕を見上げているのか。
三女は僕を見下ろして、うれしそう。